「郷愁の街角ラーメン」編 第3話

ラーメン好きオヤジの食べ歩き

素朴でシンプルな飽きないこの一杯

 

グルメに関する情報は、今ではネットを通じてあらゆることが瞬時にして手に入る時代になりました。
便利と言えば便利なんですが、果たして自分に合った好みの味なのか?というのは難しい面があります。時間や交通費をかけて訪れたとしても満足のいく味に出会うというのは意外と少ないものです。

全国くるま旅を始めて早8年経ちました。
この間地方のB級グルメを食して、”期待を超える感動の一品” に出会ったこともありました。
しかし、一方で「う~ん」と唸ってしまうことも多々ありましたが、これもまた知らない土地での食べ歩きのリアルさと面白さなのかもしれません。

最初からこの食べ物は自分にとって満足のいく一品なのか?というのは、実際に足を運んで食さなければわからないことです。それをネットグルメ情報の評価点数だけで判断するは避けたほうがいいのかもしれません。

私の好きなTVグルメ番組に「孤独のグルメ」「郷愁の街角ラーメン」「コウケンテツのゴハン紀行」があります。
これらの番組で紹介される食べ物や料理は、ほぼ間違いなく満足させてくれる味なんです。ハズレが無いということですね。
だからかかさず録画して視聴します。そして、出かけるチャンスがあれば実際に訪れたりしています。

以前、TV「郷愁の街角ラーメン」を見て、紹介されたお店に行った時のブログをアップしました。

ブログ:TV「郷愁の街角ラーメン」
ブログ:ラーメン大至(だいし)

そして今回もそれ以降訪れたお店がありますので紹介したいと思います。

今やラーメンがミシュランで星を取る時代、それに追随する新しいラーメン店が都内にはひしめいている。皆、一様に、美味しく優秀ともいえるラーメン・・・。
しかし、その流れの根底には、戦後から昭和にかけてラーメンの食文化の歴史を作ったラーメン店があった。店構えに趣がありながらも、過去のものではなく現代の人の心に響く一杯。懐かしくも新しい今に残る名店の営みを記録する。
「郷愁の街角ラーメン」HPより

ラーメンの人気店ならどこでもいいというのではなく、こうしたコンセプトをしっかり持った番組だからこそ信頼できるものです。

 

銀座「共楽」のワンタン麵

 

川越から都内に出る機会は、コロナ禍でほとんどありませんでした。
久しぶりに銀座目指して行ったものの人の多さで疲れ、更には慣れない地下鉄に乗って地上に出た時には自分が今どこにいるのか全くわからない状態でした(笑)

 

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銀座「共楽」

グーグルマップでようやくたどり着いた店構えを見た瞬間、「これは期待できる!」という感じでした。
白地に黒字で「中華そば」と書かれたのれんを見ただけで何か郷愁を誘います。

昭和31年創業のラーメン店「共楽」は銀座のど真ん中で昔ながらの中華そばを出す老舗だ。屋台から始まり、今は3代目中野和彦さんが店を切り盛りし伝統の味を守っている。
中華そばもいいが、ワンタン麵は店の具すべてが入るお得なメニュー。
「郷愁の街角ラーメン」HP

えっ、昭和31年といえば私が生まれた年です。65年の老舗なんですね~。
昼の時間帯を避けて13:30頃行ったところ、店頭には3組ほど並んでいました。やっぱり人気があるようですね。

 

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注文したのは看板メニューのワンタン麵(1000円)

店内に貼られたメニュー一覧の最初にワンタン麵と書かれていました。通常であれば「中華そば」が最初なんだろうと思って眺めたところ、なんと中華そばは一覧の真ん中あたりに書かれていました。
お店のワンタンに対する意気込みが感じられます。

シンプルで素朴な見た目だけでその味が伝わってきました。
少し甘めの醤油味のスープはスッと入っていく感じで何度すすっても飽きがきません。中太麺はスープによく絡みちょうど良い歯ごたえでした。

 

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ラーメン屋さんのワンタンは、そのお店によって様々です。
この共楽さんはお肉がたっぷり入ったワンタンでした。ジュワっとした旨みが口の中に広がり、スープとの相性が実にいいですね~。ワンタンだけでも主役になると思います。

もちろん完食です。
また食べたくなる飽きのこない一品でした。

 

三鷹 「中華そば  みたか」

 

三鷹。ここに、ある伝説のラーメン屋があった。「中華そば 江ぐち」。
ラーメン一杯450円、透き通った醤油のスープ。蕎麦のような独特の手作り麺。親子4代で通う常連もいる、三鷹のソウルフードだ。
しかし、2010年に主人の急死と共に閉店。その味と精神を受け継ぎ、同じ場所で新たに生まれたのが「中華そばみたか」。
「江ぐち」で修業を積み、自らも三鷹出身で物心つく頃前から「江ぐち」のラーメンに親しんでいたという店主は、三鷹の人々の人生に寄り添う一杯を日々作り続けている。
「郷愁の街角ラーメン」HP

以前からぜひ行ってみたいと思っていたお店でした。
昭和24年創業の「江ぐち」の味を引き継ぐ昔ながらの中華そばを愛するラーメンファンにとっては、誰もが知っているお店ではないでしょうか。

実はこの「江ぐち」というラーメン店は、地元三鷹に住んでいた久住昌之さん(孤独のグルメ原作者)が常連客であったことから、小説の舞台になったお店だそうです。作品名は「孤独の中華そば『江ぐち』」
そんなことから地域有名店であった一介のラーメン店が一躍話題になったお店のようです。

 

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以前一度訪れたことがありましたが、その時店舗改装中とのことで泣く泣く帰ったことがありました。
そんなことで再チャレンジ。

お昼時、さすが地元の人気店のようで常連さんたちの行列ができていました。
店内はカウンターのみで、席が空けば店員さんが声をかけてくれます。

 

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ワンタンメン(700円)

今時、人気ラーメン店にしてはリーズナブルなお値段ですね。

 

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スープは鶏ガラ醤油でスッキリというより濃い口の味です。このコクがちょっとクセになりそうな味わいがありました。あ~これが人気の秘密なのかな~と。
麵は蕎麦という感じで少し柔らかめでした。

 

今回は「郷愁の街角ラーメン」2店舗紹介しました。
まだまだ行ってみたい、食べてみたいラーメン店があるので、来年も引き続き訪れてみようと思っています。

シンプルで飽きのこない昔ながらの中華そばを求めて。

 

BSーTBS放送予定 12月30日 よる9:00~12:00
「郷愁の街角ラーメン」 ”今すぐ食べたい!至福の12杯2021”

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