樹木葬 (4)

あじさいの咲く頃に

格言に想う散歩道

 

昨年6月、長寿を全うした義父(103歳)が亡くなり、義母と共にあじさいの咲く丘に眠っています。
又、一昨年11月、母も長寿(97歳)を全うして地元曹洞宗の菩提寺で安らかに眠りについています。
ここ2年間で親の死と葬儀を経験しました。

義父の葬儀は、一般的な葬儀として通夜や告別式を執り行なわず、火葬だけのシンプルな葬送形式でした。
このことは義母の時と同じように無宗教ということから、家族全員の意志で直葬を行いました。
以前、ブログで義父母の樹木葬について書き記しました。

ブログ:樹木葬 (3)

 

この樹木葬のエリアはお寺の一角にあります。
一般的な石碑のお墓がある場所の奥にあり、お寺の敷地を借りて樹木葬管理会社が運営しています。
これらお墓や樹木葬周辺は、長年住職が育ててきたあじさいが見事に咲き誇っていました。

そしてこのあじさいの丘の散歩道には、住職が書いた格言の小さなボードがそこかしこに立っています。そんな格言を読みながらの散歩も楽しいものです。

 

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ほめる人もいる けなす人もいる
しかし その身になってほんとうのことを云ってくれる人は なかなか いないものですね

普段、私たちの生活の中で本人を目の前にして、こうしたことを云ってくれる人は意外と少ないですね。直接的な言い方を避けて遠回しに言うこともありますが、それがはたして通じているかというと難しいものがあります。

その点、長年連れ添った夫婦であれば云ってくれるものです。カミサンも私にはっきり云ってくれるのでありがたいです。

 

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「大変」とは「大きく変わる」と書く
人は「大変」で大きく変わる 成長するんだよ

「大変だな~」と口にすることは多々ありますよね。

これはいろいろな場面で使われます。自分自身が溜息をつきながら口に出すことや他人の苦労、気持ちに対してねぎらいの言葉として発っしたりします。
どちらかというとネガティブな状況や場面が多いですが、こうして「成長するんだよ」と云われれば、「あ~なるほど、そうなのかな~」という思いになります。

ちょっとニュアンスが違いますが、調べてみると似たような意味を持つことわざがあります。

■努力は積み重ねが大切ということわざ
「塵も積もれば山となる」「辛抱する木に金が生る」

■努力すれば天が味方するということわざ
「蟻の思いも天に届く」「人事を尽くして天命を待つ」

■努力しなければ何も始まらないということわざ
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」

いずれにしても、大変なこと、大変な思いは、後々自分を成長させる糧になっているのでしょう。

 

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人と同じきものを着ても 人と同じにはならない
見る気がなければ 何も見えない
聞く気がなければ 何も聞こえない
やる気がなければ 何もできない

表面的な真似をしても何も変わらない、何もわからないという意味なんでしょう。
それが「見る気」「聞く気」「やる気」など、本気でその気にならなければ成就しないということなんですね。

ガリレオ・ガリレイの名言にもありました。
「見えないと始まらない。見ようとしないと始まらない」

私たちの日常生活の中にもあるような気がします。

これらの格言は、読んだ人によってそれぞれの想い、感じ方があると思います。
私はそんな想いであじさいの小路を散歩してきました。

2 thoughts on “樹木葬 (4)

  1. 新宅だからと墓石をつくると、日本方式の墓場では場所をとりつぎますよね。
    その点、樹木葬となると墓石もなく日本の自然にマッチしてとても良いと感じまし
    た。所々にある曹洞宗菩提寺の格言も良いですね。 感心しました。

    1. 矢野道雄さん

      こんにちは

      今回はご近所に住むご婦人2人と私たち夫婦で訪れました。
      私たちのような年代になると親や親戚の葬儀が増えてきますね。こうしたことから自分たちの葬儀やお墓はどうするのか?と誰もが考えたりするのではないでしょうか。

      ご婦人2人は、「樹木葬ってどんなものなの?」と実際に見てみたいとおっしゃっていたのでお誘いしました。
      一言で樹木葬といっても様々です。私たちも義母の樹木葬探しに何か所が見て回りましたが、いろいろな形があることを知りました。

      葬儀の仕方やお墓のあり方は人それぞれの考えがあります。
      自分や自分たち夫婦はどうしたらいいのか、話し合って決めればいいかなと思っています。

      コメントありがとうございました。

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