西穂高岳

上高地からの登山ルート

当初晴れの予報が天候悪化?!

 

梅雨明け、ギラギラと太陽が輝く時季になると ”登山虫”? がうずいてきます。
やっぱり夏はいいな~と、アルプスの高峰への想いが募ってきます。

登山人気の高い北アルプスの山小屋は、7月下旬~8月中旬(盆)まで最も込み合う時期です。今ではほとんど全ての山小屋は予約制で、この期間は満員です。
私のような天気の良い日を狙って登山しようと思っても予約が取れないので難しいです。

そんな中、いろいろ調べてみると西穂高岳に登るために利用する「新穂高ロープウェイ」が点検のため7月いっぱい運休していることを知りました。
ということは、岐阜県側からこのロープウェイを使って登ってくる登山者がいないことから、多分7月中の西穂山荘は空いているんじゃないかと思い連絡してみました。
天気予報を見ながら登山4日前、案の定予約はすぐ取れました。

この西穂山荘はロープウェイを使って過去2度訪れたことがありますが、まだ西穂高岳に登ったことがありませんでした。
今度は上高地側からのルートで登ってみようとプランニングしました。

 

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早朝4時自宅を出発して中央高速道を使って、上高地の入山口「さわんどバスターミナル」へ。
ここで車を駐車し、上高地専用のシャトルバスに乗り換え(往復2800円)
夏休みに入ったことから平日でも広い駐車場は8割ほど埋まっていました。

 

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終点の上高地バスターミナルの一つ手前の「上高地帝国ホテル前」で下車。
西穂高岳に登る登山口はこのバス停から歩いて10分ほど。
梓川の雪解けの清流が涼しさを醸し出していました。

 

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田代橋から望む穂高連峰

 

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西穂高岳登山口

ここで登山届を提出。西穂山荘まで休憩入れて約4時間の行程。
登山口に外国人観光客?のカップル。実はこの人たちは山荘まで往復すると話していました。
途中何度か追い越し追い越されながら登りました。片言の英語(単語を並べただけ)で「山荘まであと2時間ほどかかりますが大丈夫ですか?」と話しかけたら「オッケー、オッケー」と言っていましたが・・・。
又、途中、息が上がって休憩していたのでスポーツキャンディー(塩飴)を差し上げました。
私が山荘に着いて、しばらく待っていましたが2人は登ってきませんでした。途中で引き返したようですね。

TVニュースなどで富士登山の外国人が軽装で登る姿がよく映し出されています。
自分たちは大丈夫だと言って登っていますが、あまりにも軽率な行動です。今回のお二人も山荘往復といっても時間にして7時間ほどかかることから、気軽なハイキング程度では厳しいです。
もっとしっかり声をかけてあげた方が良かったかな?と思いました。

 

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登山道沿いに咲くミヤマキンポウゲとヤマユリ

 

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西穂高岳はガレ場が多いため、一応ヘルメット持参。
現在、奥穂高岳、北穂高岳、前穂高岳など穂高連峰登山はヘルメット着用が推奨されています。
今ではほとんどの登山者が着用し登っています。
ちなみに西穂山荘ではヘルメット1日500円で貸出しされていました。

 

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ハクサンフウロとニッコウキスゲ

 

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西穂山荘から望む霞沢岳(2645m、日本二百名山)

 

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西穂山荘(1泊2食14000円)

この日は30人ほど宿泊してました。
西穂高岳や独標を登って来られた登山者や明日登頂を目指す登山者たちでした。
中には奥穂高岳から縦走されてきた70代の登山者もいました。奥穂からの縦走路は危険個所が多数あるためベテラン登山者でないと難しいコースです。地図上(山と高原地図)でも登山道は破線になっています。

 

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西穂山荘前の丸山(2452m)

 

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乗鞍岳を望む(日本百名山)

 

登山初日は天気が良く、明日の西穂高岳登頂に胸が膨らみましたが・・・。
実は、天気が下り坂で明日の予報は雨とのことでした。

翌朝4時過ぎ頃、外はかなりの風雨!、この様子を見て下山することに決めました。
一緒の部屋に泊まっていた登山者2人は、すでに西穂高岳目指していませんでした。しかし、丸山を越えた辺りで風雨が厳しくなり戻ってきました。
こうした天気は山ではよくあることで無理は禁物です。

西穂山荘のオーナーは気象予報士でTVの登山番組でも出演されていました。
そんなオーナーが営む山荘のスタッフもリアルタイムの天気予報図を見ながら外出や登山の判断を登山者に話されていました。
「この後も雨雲や雷雨が近づいてきています。照明は全て切ります」とのアナウンス。更に玄関口では登山者に外に出ないよう指示されていました。
こうした山小屋の光景はたいへん珍しいです。登山者を気遣い、安全な登山をしてもらうためにしっかりアドバイスされていました。
私も「これから下山したい」と聞いたところ、「もう少し待ってください、今雷雨が近づいていますから」と。
この後、1時間ほど山荘で待機してから下山しました。確かに雷雨は遠のき小雨になっていました。

 

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下山後の上高地河童橋

河童橋からの奥穂・前穂と岳沢の絶景は、残念ながら望めませんでした。
画像では山の上部に雲がかかっていますが、この雲の中は激しい風雨に見舞われています。これが山の怖さです。

山の天気はわかりません。
こうした天候の変化が多々あります。仕方ないですが、また来ればいいと思ってます。

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