焼きまんじゅう

群馬「絶メシ」郷土料理?

高崎グルメドライブへ

 

4年前、群馬県高崎の町を舞台にした「絶メツリスト本」を片手に高崎市内を巡りました。
この「絶メシ」の意味は、長年地元の人たちに愛されてきたお店が、店主の高齢化や跡継ぎがいないということから、閉店してしまうかもしれないというお店を紹介するものでした。

こうした「絶メシ」に関わるお店は、高崎に限らず全国どの地域でもあるのではないでしょうか。
私の好きなTVドラマ「孤独のグルメ」でも複数軒閉店したお店があります。TV放映されると行列のできるお店になるものですが、様々な理由でその味を継承していくことは現実的に厳しいものがあるのかもしれません。

ブログ:「絶メシ」

 

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私のカミサンは埼玉県北部の生まれで、「ほぼ群馬」と言われるほど群馬県の影響が濃いエリアで育ちました。
そんなことから ”北関東の食文化” を今でも引き継いでいます。
この食文化に関わるお話は、過去に何度かブログで紹介したことがありますが、例えば、昔から小麦の生産地だったことから、いわゆる「粉もん」を中心とした食が主流でした。
うどん、フライ(お好み焼き)、焼きそば、団子といった食べ物は、今でもこの地域で親しまれています。

この食文化の中に「焼きまんじゅう」なる食べ物があります。
カミサンはこの焼きまんじゅうが子どもの頃から大好きで、時々「食べた~い!」と言います。私たちが暮らす川越周辺にもあるのかと探してみても見当たりません。
そう思うと、この焼きまんじゅうは群馬県を中心としたエリアだけの食べ物ということなんです。

小麦生産が盛んな群馬県における代表的なご当地グルメ 焼きまんじゅう。
串に刺したまんじゅうに甘辛い味噌だれを塗って焼く郷土料理で、古くから県民に熱愛され続けるB級グルメです。
高崎市には、高崎絶メツリストにも認定されている老舗オリタや茶々、焼きまんじゅうを愛するあまりオープンされただるま本店など、バラエティ豊かな焼きまんじゅう店がそろっています。
群馬情報サイト「We Love 群馬」

そんなことで、カミサンの「食べた~い」合唱が連発され、高崎ドライブに行って来ました。
川越からだと関越道一本で行けますから便利です。

 

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高崎、前橋市周辺には「焼きまんじゅう」の専門店が何軒かあります。
そんな中、今回は「田舎や」さんに行って来ました。

数年前、高崎市の町おこしの一環として「焼きまんじゅうの本」が発行されたようです。訪問した「田舎や」さんにもその本がありました。そんな情報を得たことから高崎市役所にその本を買いに行ってみました。
しかし、その本は絶版とのこと。理由は、やはり高齢化や跡継ぎがいないことから「絶メツ」の危機に瀕しているとのことで、本に掲載されているお店は数店舗廃業しているとのことでした。

 

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焼きまんじゅうは1串190円(1串に4つ刺さっています)
注文するとその場で焼いてくれます。甘辛いたれの香ばしい匂いが漂ってきました。

 

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アツアツの焼きたてを即食べました!
一人2本づつ、あっという間に食べてしまいました。

見てのとおり、中身が入っていない素まんじゅうをこんがりと焼いて甘辛い味噌だれを塗った食べ物です。
ふかふかの白い素まんじゅうは独特です。名前が「まんじゅう」と言っても一般的なまんじゅうのイメージとは全く異なります。濃厚なタレがあっさりした生地にうまく合ってます。

最近では「あん入り」などいろいろな具材を入れた焼きまんじゅうが販売されています。
カミサン曰く、「アレは邪道だね、焼きまんじゅうは素まんじゅうに限る!」と一蹴。通の一言でした。
焼きまんじゅうを広めることやいろいろな具材を楽しんでもらう意図があって販売されているのでしょう。消費者の多様化に合わせお店側の様々な工夫もわかります。

 

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お土産用として10串入りを購入(タレ付き)

 

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オーブンで温め、タレをたっぷり塗って出来上がり。
見た目ちょっとしつこそうな感じですが、あっさり食べられるのが特徴です。おやつには最適な一品です。

日本全国いろいろなまんじゅうがありますが、この感じのまんじゅうは群馬だけですね。
高崎市内の有名店でも「絶メツリスト」に載っているようですが、この食べ物はぜひ後世に引き継いでいってもらいたい郷土料理だと思います。

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