各地域の ”絶メシ” ?
絶やすな!絶品町グルメ
退職後、夫婦で全国くるま旅をしてきました。
何といっても ”余裕のある時間” があったことから、ゆっくりのんびりくるまを走らせることができました。
こうした旅は、やはり夫婦揃って元気なことが一番の条件だと思います。
私たちのくるま旅では、二つの決め事があります。
それは、できるだけ高速道路やバイパスを使わないことです。
もう一つは、食事はチェーン店には絶対に入らず、その土地の個人店に入ることです。
一般道(生活道路)を走り、時には路地裏まで入り込んでその町並みを眺めながらドライブすることが楽しみの一つです。
そんな走り方をしていると、その土地の絶品グルメ?に出会うことがしばしばあります。
又、事前にグルメ情報を入手して、その店だけをを目指して路地を走ったりします。
「あれっ!今○○の看板あったよね~、Uターンして戻ってみようか」
「その路地右折して!」「え~、ここ曲がるの?無理じゃない?」
な~んてことは、今まで何度も経験してきました。
一見さんで初めて行く店の味はわからないので、一種の ”賭け” なのかもしれません。
だからこそ面白く、これぞ旅の醍醐味なんでしょう。
「いや~、この店美味しかったな~。今まで食べた○○では一番だったよ!」
「でも、ここの店主高齢だったよな~、後継ぎいるのかな~」
なんて勝手に心配したりします(笑)
先日、あるグルメ情報で「絶メシリスト」なるものがあることを知りました。
今年1月に「絶メシロード」というタイトルでTVドラマ化されたようです。
内容は、絶滅してしまうかもしれない町の絶品メシを求めて旅する物語だそうです。
ほほ~、これは面白そうだ!ということで、早速その本を購入しました。
この本は、群馬県高崎の町で長年地元の人に愛されてきたお店を紹介しています。
店主の高齢化や後継ぎがいないということから、閉店してしまうかもしれない食堂が掲載されていました。
この本のあとがきにこのようなことが書かれていました。
本書に掲載されている56店舗以外にも、高崎には同様の魅力を持つ個人店がたくさんある。
また、高崎に関わらず、日本全国に絶メシ店はまだまだ多く残されている。
もしかしたら明日、看板を下ろすことになるかもしれない。
そのことだけは忘れてはいけない。
我々が出来ることは、こういうお店に足を運ぶこと。そして腹いっぱいメシをかきこむこと。
失ってからその存在を嘆いても遅いのだ。
だからこそ、何度でも言おう。
食えなくなっても 知らねえよ~!
「高崎絶メシリスト」絶メシ調査隊
なるほど!、そうだよな~と思うことがあります。
私が住む町川越にもそんな店がありました。
長年通い続けてきたお店が、ある日突然店の入口にご主人の手書きで「閉店」の説明書きが張り出されていたことです。
まさに、”失ってからその存在を嘆いても遅いのだ” ということを思い知らされました。
私たち夫婦はラーメンが大好きです。
3年前、25年間通い続けた「大勝軒」(武蔵高萩:永福町系)が閉店しました。
ブログ:「一杯のラーメン」
こうしたお店は全国至る所にあるのではないでしょうか。
読者の皆さんの地元にも数多くあると思います。
2年前、九州くるま旅で天草の富岡半島の先端にある「天草ちゃんぽん」を食べに行きました。
”日本一美味しいちゃんぽん” の噂がある「明月」(めいげつ)というお店です。
暖簾や看板はありませんでした。ナビを頼りに行っても何の目印もないお店でしたが、唯一の目印は昼の時間帯だけの長蛇の列でした(笑)
このお店は高齢のご夫妻が営んでいました。こんなに美味しいちゃんぽんの味が引き継がれていくだろうか?と勝手に思いました。
たいへん失礼な言い方かもしれませんが、絶メシになるのではと危惧しました。
ブログ:「九州くるま旅(11)」
昨年、四国くるま旅で四万十川流域の土佐大正駅に立ち寄った時に訪れた食堂「みたに」。
この時食べたラーメンは絶品でした。
こうしたお店もこれからも末永く営業されることを願うばかりです。
ブログ:「四国くるま旅(9)」
高崎「絶メシ」
高崎観光協会が出版したこの「絶メシリスト」本には、その定義と三つの心得が記載されていました。
かつて日本全国にあった個人営業の ”町のメシ屋” が、今、絶滅に瀕している。
もはやそんな時代じゃない。-ーそういう人もいるかもしれない。
しかし、「時代」という言葉だけでそれを失ってしまうには、あまりにも惜しい・・・。
営業時間や定休日が記載と違っても、寛容な気持ちで受け入れるべし。
良心的な人数で行き、オーダーはなるべくまとめてすべし。
食べた後は、感謝の心を伝えるべし。
ふ~ん、なるほど!、確かにそうですよね。
ということで、この「絶メシ」に触発されて高崎に日帰りで行ってきました。
川越からだと関越道一本で行けます。
コロナ感染が拡大する中、今年初めて県外への長距離ドライブになりました。
焼きそば、ラーメン、焼きまんじゅう、コーヒー豆、サンドイッチ、コロッケ・・・、なんと7店舗ほど食べ歩きしてきました。
このお話については、次回のブログで紹介します。
「絶メシ(2)」へ続く