日本のSDGs

それってほんとにサステナブル?

みんなが考える気候危機

 

気温が徐々に低下し秋の気配が漂ってきています。
朝夕ちょっと涼しくなると温かい日本茶が飲みたくなる時期になりました。
夏の時期は毎日冷茶を作って飲み続けていましたが、次第にその量も少なくなってきました。

先日、久しぶりに温かいお茶を入れました。
一口飲んでみたら、何かカルキ臭いな~と思い確認したところ水道水で沸かしてました。普段の生活で水素水に慣れてしまうと敏感になるのでしょうか。
普通の冷たい水道水ではそれほど気になることはありませんが、沸かしてみるとこうした味がわかるものですね。
でも、水がいつでもどこでも簡単に飲める国はそれほど多くはないと思います。

最近では「美味しい水」が飲みたいということで、ペットボトルの水が当たり前になりました。500ml~2L位まで100円前後で買えるためその需要は拡大しています。
このペットボトルですが、キャップやラベルをはがし再利用に向けてスーパーや市のゴミ回収が進んでいます。
これも地球環境問題に対応したものです。

 

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コンビニなどでペットボトル回収機もあり、ポイントが付くしくみも増えてきています。

 

最近、地球温暖化により異常気象が目立って増えてきています。
豪雨、台風、猛暑、森林火災、干ばつ、海面上昇など、日本に限らず世界中で起きています。

こうした中、2015年の国連サミットでSDGs(エスディージーズ)が採択されました。
これは「持続可能な開発のための2030アジェンダ(開発目標)」で示された17項目の国際目標(Goals)です。
2030年度までに大気中への温室効果ガスの排出量を2010年度比で45%削減し、2050年度までに実質ゼロを達成しようという目標のようです。
気温上昇を1.5度に抑えても、洪水のリスクにさらされる人口は今の2倍となり、食料生産も減少するなど人類と地球環境に大きな打撃を与えると警鐘しています。

又、このSDGsは地球環境問題への対応の他にも貧困や不平等、健康と福祉、ジェンダー平等など、より持続可能な未来を築くための目標が掲げられています。

 

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先日、市民センターで「日本のSDGs」というタイトルで講演会があり参加しました。
講師はノンフィクションライターの高橋真樹さんで市内在住の方でした。

テーマは「それってほんとにサステナブル?」というもので、普段私たちができる範囲で取り組んでいることについての検証でした。
私たちの日常生活の中で、例えばゴミの分別やペットボトルの回収、買い物時のエコバック持参、ハイブリッドカーへの乗り換えや太陽光発電の設置など数多くあります。
又、企業においても「環境にやさしい〇〇〇」など積極的に取り組んでいる会社もあります。

今回の講演では、こうした取り組みもよくよく考えてみると「それってほんとに?」という疑問を投げかけるお話でした。

前述した「水」について日本の場合、特に不自由なく利用することができますが、一方で毎日のように大量のペットボトルが消費されています。
リサイクルできるといっても、そこに関わるエネルギーは無視できません。「リサイクルできるんだ」ということに満足してしまっているのではないかと。
国内生産以外にも「水」が輸入されています。例えば、エビアンはフランスからの輸入商品です。私も利用したことがありますが、言われてみれば国産品が大量にあるのに何も海外からわざわざ持って来なくてもいいのではないの?
商品が店頭に並ぶまで長期間海を渡ってくるのですから莫大なエネルギーが使われていることに気づかなければなりませんよね。

又、SDGsのロゴ入りバッジをつけたサラリーマンがいたり、当社は環境に配慮した〇〇で消費者に提供しているなどといったかたちで企業イメージアップにつなげている会社も数多くあります。
それはそれで良い取り組みだと思いますが、一部には「それってほんとにサステナブル?」という疑問も浮かんだりします。

 

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以前ブログで紹介した東京電力についても「それってほんとに?」と思います。

東京電力グループでは、環境保全を経営の重要課題の一つとして位置づけています。
国連「持続可能な開発目標(SDGs)」採択、COP21でのパリ協定採択・・・地球規模の課題解決に向けてさまざまな動きが具現化しています・・・・。
具体的には、高効率火力発電の導入・運用、再生可能エネルギー拡大等の推進、CO2削減に寄与する原子力発電については安全性の確保・・・。
東京電力ホールディングスHPのトップメッセージ

ブログ:「レジ袋有料化」

 

SDGsでは全世界のCO2排出を半分近くまで削減できるかどうか、ここに人類の未来がかかっていることを強く訴えています。
このことから、国連は石炭火力からの計画的な撤退を強く要請しているにもかかわらず、東京電力は「火力発電の導入・運用」を進めようとしています。
それどころか、現政府と電力会社は、国内で9件の大規模な石炭火力の建設をすすめ、石炭火力輸出も推進しています。
「それってほんとに?」と、目を疑うような真逆のことを実行しているのが実態です。

原子力発電は、放射能汚染という最悪の環境破壊を引き起こしました。事故が起きなくても使用済み核燃料が増え、数万年先まで環境を脅かし続けるとされています。
現政府の「エネルギー基本計画」では、2030年度に、原発で発電量の20~22%をまかなうとしています。このため老朽炉を含む27基の原発を再稼働しようというのです。
福島第一原発で発生する汚染水を浄化処理した後の水について、東京電力は8月25日、海底トンネルを設けて原発から約1kmほどの沖合に放出すると発表しました。
「それってほんとに?」と、とんでもないことを平気で行おうとしています。

このように世界中で本気になってCO2削減に向けた取り組みや環境破壊をなくすことが行われている最中、「いったい何を考えているの?、それってほんとに?」という思いがあります。
さも自分たちは地球環境問題に真摯に取り組んでいるという姿勢を示している裏側で、全く逆のことを実行していることをハッキリ指摘しなければならないと強く思います。

 

 

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私はセブンイレブンのアイスコーヒーが好きです。(小100円、大180円)
今年の夏はほぼ毎日のように飲みました。涼しくなった今でも飲み続けています。
そんなアイスコーヒーのカップはプラスチック製で氷が入っています。飲み終わった後ゴミ箱に捨てていますが、これも何か違った方法で購入できないものかと思っています。
使い捨てではなくマイカップでもいいのかなと思ったりします。

 

私たちの生活の中でまだまだ多くの改善・見直しがあると思いますね。

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