東北B級グルメ旅(後編)

ゲソ天とラーメン食べ歩き紀行

山形~喜多方~白河へ

 

山形にはご当地ならではの ”冷やし麺” (前編掲載)以外にも珍しいB級グルメがありました。

それは、「ゲソ天」です!
ゲソと言えばイカの足です。イカの料理はたくさんありますが、主に胴体を食する料理が一般的です
刺身(イカ刺)や煮物、炒め物をはじめ揚げ物でも胴体を使った天ぷら・フライが主流です。又、北海道のいかめしも胴体の中にもち米を詰めています。

そんなイカ料理の中で ”ゲソが主役の天ぷら” が主流というから驚きです。
一般的に天ぷらうどん、天ぷらそばと言えばかき揚げやエビ天ですが、ここ山形ではゲソ天なんですね!

以前、TV番組の「ケンミンショー」でこのゲソ天が紹介されていました。
それは ”ゲソ天の専門スーパー” があるということだったので、今回の旅で訪れてみました。

 

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ゲソ天専門スーパー?「エンドー」

本当にあるんですね!
店内には大きな厨房があり、そこでの調理はゲソ天だけのようです。
スーパーなのでその他水産物や調味加工品類などが販売されていました。しかし、お客さんの買い物動向を見ていると、皆さんゲソ天しか注文していませんでした。
へ~驚きです。

 

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ゲソ天の味付けメニュー一覧
注文したい商品を備え付けの専用用紙に記入して出すようです。ほほ~、なんともローカルな注文方法でしょうか。こんな雰囲気のお店大好きです!

 

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「ゲソ天の掟」?
こうしたお店(店主)の姿勢もいいですね~。美味しくいただくためにはやっぱりそれ相応の食べ方というものがありますね。

注文したのはプレーンと柚子コショウの2品。熱々の出来立てはとても柔らかい!
天ぷらの衣に特徴があるのでしょうか?一般的な天ぷらに比べ衣にも旨みがありました。
ちょっとクセになりそうな味です。だからご近所の方々がひっきりなしに買いに来るんですね。

これもまたその土地ならではの食文化でした。

 

喜多方ラーメン

山形市から南下し米沢を通過しました。
昨年も「米沢ラーメン」を食したことから再度訪れてみようと思っていましたが、行きたいお店の開店時間に合わず今回はスルー。
更に南下して喜多方を目指しました。

喜多方は過去4回訪れています。
喜多方ラーメンの発祥と言われる「源来軒」、その他「まこと食堂」「あべ食堂」「はせ川」などの人気店で食べたことがあります。
そして今回は最も評判の高い「坂内食堂」を目指しました。

 

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夏休みでも平日の9時頃であればさすがに並んでいませんね。
いつも来る時は長蛇の列でしたが、これはラッキーです!

喜多方といえば、「朝ラー」が有名です。
早朝7時から営業しているお店が多いです。朝からラーメンの食文化は喜多方と静岡県藤枝市の2ケ所のようですが・・・。

 

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一般的なラーメン屋では、醤油・塩・みそ・とんこつなどのメニューが多いですが、ここ喜多方では基本的に醤油味がベースになりお店によって塩味やその中間などサッパリした味が特徴です。
こうしたスープの味一本勝負というのがラーメン好きには好感が持てます。
いろいろ目移りするようなメニューより ”この味で勝負!” がいいですよね~。

 

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しなそば700円
おお~スッキリとしたスープに平打ちの熟成麺が食欲をそそります。
チャーシューは、坂内食堂の特徴ある豚バラ肉です。よく観光写真などに掲載されているのが丼ぶり一面に盛られチャーシューの画像です。

 

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見た目よりコクのあるスープでさっぱりした味わいです。なるほどこれだったら朝からラーメンでも十分いけますね。
何より食べ進めても ”飽きない味” が実にいいです。
スープを飲み干したかったのですが、この暑さで喉が渇くのでここで完食。

後を引くようにまた食べたくなる一杯でした!

 

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喜多方の町を散策
昨年訪れた「あべ食堂」と「まこと食堂」。どちらの店も美味しかったです。坂内食堂も含め甲乙つけがたいお店ばかりです。後は個人の好みということでしょうか。

ブログ:2020年「東北ラーメンツアー(後編)喜多方」

 

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帰りに「喜多方ラーメン館」に立ち寄って、ラーメンをお土産に。

 

白河ラーメン

喜多方を後にして白河に向かいました。
この白河も福島県では有数のラーメンの町です。

昨年、東北道を途中降りて白河ラーメンの有名店「とら食堂」に行きました。さすが人気店ということでかなりの待ち時間がありました。

ブログ:2020年「東北ラーメンツアー(前編)白河」

 

そして今回は、こちらも人気店の「火風鼎」(かふうてい)へ。
調べてみると、1982年創業ということのようで白河ラーメンの老舗の一つではないでしょうか。

 

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ちょうどお昼ごろ到着。この暑さと平日のためか混雑している様子はありませんでした。
店頭にはテントが張られていました。このお店も人気店で曜日によっては並ぶようですね。

 

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ラーメン605円
リーズナブルな価格で助かります。昔ながらの醤油ラーメンといった感じです。
スープは少し濃いめの醤油ベース、あっさりした味で食がすすむ味わいでした。麺は手打ち中太麺でコシがあります。

 

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「とら食堂」に比べ醤油の味が強い感じでした。

 

今回は山形の「大朝日岳」登山の行きかえりに東北B級グルメ巡りをしてきました。
その土地ごとに昔からの味が引き継がれ、今でも地元の人たちから支持を得ている食べ物に出会うことができました。
長年営業できている証拠はやっぱり ”飽きない味” が定着しているのではないかと思います。
奇をてらった食より地味でも確実に旨さがある食べ物方が長続きすることを改めて感じた東北旅でした。

ごちそうさまでした!

6 thoughts on “東北B級グルメ旅(後編)

  1. おはようございます。
     朝起きて ブログを拝見させて頂いて一番にラーメンの写真に引き寄せられました。
    最初の坂内食堂の志那そばは まさに私好みのそばです。
    鉢底が透き通った様な醤油味のスープ
    これが一番です。

    それから 四国の人にとって東北はかなり遠い地域で そのグルメ情報には凄く関心があります
    ね。私自身 東北と言えば秋田と仙台しか行ったことが有りませんので
    山形のゲソ天ですが イカのゲソだけですか 頭や胴のはないのでしょうか。

    1. 山鯨笹蟹さん

      こんにちは
      お久しぶりです。
      猛暑が続いた後は今度は豪雨に見舞われ異常な天気ですね。そちらは大丈夫ですか。

      坂内食堂のようなラーメンが好みですか。私も昔ながらのこうした透き通ったスープが好きです。
      同じような嗜好で話が合いそうですね。

      山形のゲソ天はイカのゲソだけでした。頭や胴は一切販売されていませんでした。不思議と言えば不思議ですよね~。一般のスーパーに行けば多分胴体のイカ天があったかもしれません。
      でも、地元の人がうどん・そば屋さんのイカ天はゲソが当たり前と話していたので、やっぱりゲソだけなのかもしれません。

      こうしたその地方独特の食は、観光目的に華やかさや知名度を上げるためにガイドブックやネットなどで紹介されています。
      しかし、もう少し狭い範囲で探してみると意外とその土地ならではの食文化を見つけることができたりしますね。
      例えば、私の故郷静岡では「黒はんぺん」という独特の練り食品があります。子どもの頃から食べていたので、はんぺん=黒はんぺんだと思って育ちました。
      この黒はんぺんは、静岡県全体というよりもっと狭い地域で食されている食品です。中部地区の焼津・藤枝・島田といったエリアが中心です。
      そう考えると他県でも一部のエリアだけの食文化があっても不思議ではないですよね。
      ゲソ天は黒はんぺんと同じように山形県の中でもごく一部のエリアではないかと思います。

      このようにして考えると、日本全国様々な食文化があるのではないかと思います。
      そうした食を探して旅するのも面白いかもしれませんね。

      コメントありがとうございました。

  2. こんにちは~。
    ラーメンおいしそうです。

    >黒はんぺん
    タイムリーな話題です。

    昨日、デパ地下で買ってきたところです。
    表面を焼いてからし醤油で戴きます。すりおろし生姜と一緒に食べてもおい
    しいです。
    私もつみれは知っていましたが、黒はんぺんは夫の家に行って初めて
    食べました。おいしいですよね。ただ、この近辺のスーパーでは手に入りま
    せん。

    私にとって外せないのが、焼津産の「なまり節」です。
    我が家の保護ネコ2匹の実家またたび家には定期的に送っています。
    野良生活が長く、栄養状態の悪い猫ちゃんたちが喜んで食べてくれたら
    嬉しいからです。

    我が家の2匹にも時々上げます。人間が食べるものですので
    安心してあげられます。

    美味しいもの話題は楽しいですね。😊

    1. Roseさん

      こんにちは~。

      へ~、黒はんぺんをデパ地下で買ったんですか!売っているんですね、驚きです。
      普通の練り製品に比べちょっとクセがあるので、他県民には敬遠されるみたいです。
      でもご主人の実家が静岡であれば良くご存知ですよね。
      黒はんぺんはそのまま焼いて食べてよし、煮ものや炒め物、フライなど様々な料理に使えるので便利です。なんといっても地元スーパーでは1袋(7~8枚入り)78円~98円くらいで売っているのでまさに庶民の味方です。
      子どもの頃、ほぼ毎日のように焼かずにそのままおやつで食べたものでした(笑)
      これも焼津という港町が近くにあったことから、こうした独特の練り製品が味わえたんですね。

      「なまり節」!
      いや~、これも懐かしいです。
      母がよく料理に使っていました。特に「とろろ汁」に入れて食べるのが大好物でした。
      山芋(自然薯)をすり鉢ですって、熱々のなまり節とそのダシ汁を入れて作ったとろろ汁が最高でした。
      又、「めかぶ」という料理ですが、御前崎近辺で獲れた昆布になまり節を巻いて煮込んだ料理がありました。これもまた美味しかった思い出が鮮明に残っています。
      今ではもう食べられませんが、こうした地産地消のその土地ならではの食べ方ですね。

      なまり節は猫ちゃんも大好きだと思いますよ。
      確かに人間が食べるものですから安心してあげられますね。

      コメントありがとうございました。

  3. すーさん様

    「坂内食堂」ついに行きましたか!
    私は「道の駅 喜多の郷」で車中泊をした翌朝は”朝ラー”を利用しています。
    ここのラーメンはスープも良いですが、チャーシューが旨いですね~~
    とろけるような食感が今でも思い出されます。

    山形のラーメンと言えば、私は新庄の「とりもつラーメン」が好きです。
    鶏のもつを煮込んだ出汁がベースとなっています。
    ”愛を「とりもつラーメン」”との語呂合わせで売り出しています。
    数軒の店があり何度か行きましたが、それぞれで味に違いがあり楽しめますよ。

    1. 後輩さん

      こんにちは

      ようやく行くことができました!
      この「坂内食堂」は都内に支店がありますが、やっぱり本場喜多方の本店ですね。
      後輩さんが言うようにチャーシューは美味しいですね。脂身のあるバラ肉だけれどサッパリと後を引く旨さがあります。スープも含め、”だから朝ラーでもOK” ということなんでしょうか。

      新庄の「とりもつラーメン」ですか!?
      はじめて聞きました。今度新庄方面に行った時にはぜひ食べてみますね。
      それにしても語呂合わせはいいですね~(笑)

      また地方ならでのグルメ情報教えてください。
      コメントありがとうございました。

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