山形、福島、栃木のご当地ラーメン旅
開店40分前に60人も!?
東北の名峰「飯豊山」登山のため、東北自動車道をひたすら北上しました。
数年前から夫婦くるま旅で何度も東北を訪れ、その度に大好きなラーメン食べ歩きをしてきました。
そして今回もせっかく東北に出かけるのであれば、やっぱり ”ラーメンの町” に立ち寄りいただいていこうと思っていました。
東北地方のご当地ラーメンといえば、津軽(青森)、十文字(秋田)、山形・酒田・米沢(山形)、喜多方・白河(福島)、佐野(栃木)などが代表的な町です。
町おこしの一環として独自の調理ルールに沿ったスープ・麺づくりを追求しています。
町全体でラーメンを推奨宣伝していることから店舗数も多く、どの店がいいか迷ってしまいます。
今回は限られた時間の中、登山口までに通過する白河、米沢、喜多方、佐野の4つの町に立ち寄りしっかり食べてきました(笑)
白河ラーメン
白河ラーメンの始まりは大正10年に遡るそうです。
本格的に ”支那そば” として提供する店舗が増えてきたのは昭和20年代になってからのようです。
現在市内には白河ラーメンを提供するお店は100軒を超えるそうです。
そんな白河ラーメンの発祥といわれる「とら食堂」に行ってきました。
以前、東北くるま旅で一度訪れたお店です。
その時の味が忘れられず再びおじゃますることにしました。東京など首都圏では絶対に食べられない美味しさです。
訪れた日が日曜日だったことから混雑を避けるため開店前に行ってみましたが・・・。
白河市の郊外にある「とら食堂」
周辺は田園地帯です。地方の人気店などは意外とこうした場所にあったりします。
初めて訪れた人はビックリするかもしれません(笑)
開店(11:00)の40分前に到着。
日曜日ということもあって、やっぱりラーメン愛好家の人たちが来ていますね~。
これもラーメン好きにとっては想定内でしたが・・・。
入口の受付表に記入したところ20番目(代表者記入)でした。ま~しょうがないだろうな~と、とりあえず人数を数えたらなんと60人!
私の二つ前の名簿の人数欄には15と書かれていました。「なに!15人?」
周りを見てみると、な~るほどライダーのツーリンググループなんですね。もう少し早く来ていればこのグループの前だったんだな~と。後の祭りですね(笑)
ようやく呼ばれたのが12時でした。メニューはラーメンだけですから回転は速いです。
手打ち中華そばを注文しました。
待っている間、店内にある「白河ラーメン雑誌」を手に。
ほほ~、ラーメンマップにはすごい数のお店があるんですね~。今や全国区の喜多方や佐野にも負けない ”ラーメン王国” ですね!
白河ラーメンのルーツが解説されていました。
ラーメン愛好家にとっては、こうした専門雑誌を読みながら待つ時間も楽しいものなんです。
まったくのオタクなんですね(笑)
手打ち中華そば 750円(税込み)
スープは豚骨、鶏ガラを主体とした醤油ベースです。醤油の旨みと甘味あるスープはすっきりしています。
これぞ ”支那そば” と言われる懐かしさがあります。
平打ちのちぢれ麺はコシがありスープがよくからみます。
もちろん完食です!もう一杯いけそうかな?というぐらい美味しかったです。
ごちそうさまでした。
米沢ラーメン
山形県米沢のグルメと言えば、「米沢牛だ~!」とお思いになる方は多いのではないでしょうか。
ちょっと待て!
米沢牛も有名ですが、実は「ラーメン王国」なんですよ。白河ラーメンと同様に市内にはなんと100軒を超えるラーメン店があるそうです。
今回はそんなラーメン王国の中でも人気のお店「ひらま」に行ってみました。
米沢市街地から離れ田園地帯の郊外へ。
事前に定休日を確認して行きましたが、この日は臨時休業でした。こうしたこともありますね。
気を取り直してピックアップしていた「熊文(くまぶん)」へ。
「支那そば 熊文」
開店(11:00)の20分前に到着。一番乗りでした。
入店するとすぐにお客さんが続々と! 5分後には20人ほど来ていました。
お昼前に続々と入店してくる様子は、首都圏ではあまり見られない光景ですね。
中華そば 620円(税込み)
米沢では、ほとんどの店舗で「ラーメン」ではなく、「中華そば」と呼んでいるそうです。
細打ちのちぢれ麺で、あっさりした醤油のスープです。
スープの出汁は、鶏ガラ・豚骨・煮干しだそうでバランスの良い味わいでした。
お客さんの注文を聞いていると意外と大盛が多かったです。
細麺であっさりしているので食べられるんですね~。
ということで、今回は白河と米沢ラーメンでした。
次回、後編では喜多方と佐野ラーメンをご紹介します。
「東北ラーメンツアー(後編)」へ続く