東北朝日連峰の主峰へ
日本百名山96座目!
ようやくと言っていいのだろうか。
一昨年の7月、山形の庄内平野にくるま旅した時、天気予報を気にしながら雲行きを眺めていました。
数日間は天候不順が続く予報のため朝日岳登山を断念しました。
そして昨年の8月上旬、朝日岳を登るためだけにひたすら東北道を北上しました。
梅雨明け後の天気はしばらくの間好天が続く予報で満を持して向かったわけでしたが・・・。
なんと!7月下旬の台風の影響で地元の大江町から古寺登山口に通じる道路が閉鎖、更にもう一本の登山口である朝日鉱泉に通じる林道の崩壊によって万事休す。
町役場と山小屋に連絡し確認するもやはり道路の閉鎖によって登山ができないという現実を目の当たりにしました。
「三度目の正直」ということわざがあります。
一度目と二度目の結果がでなくても、三度目は確実であること。これが転じて物事は三度目に思い通りの結果が得られるというのでしょうか。
ようやくその三度目にして大朝日岳を登頂することができました。
全国に点在する日本百名山を目指すということになれば、こうしたことは当たり前のようにあります。
今までも二度目、三度目というのはざらにありました。登れない理由の最も多いのはやはり天候でした。
今まで天候の悪化でも登ろうと思えば登ることができた山はいくつもありましたが、私自身の登山はキッパリ諦め次にしようとするスタイルでしたから。
今回も大江町からの道路は閉鎖状態であることを事前に町役場に聞いていたため、山形道の月山ICから大井沢を抜けて林道に入るルートを選びました。
全く知らない山道を走る時、車ナビのありがたさがわかりますね。
今回の登山は古寺鉱泉から。
登山口から大朝日岳を日帰り往復するプランです。
登山口には立派な登山センター(宿泊もできる)がありました。
整備された広い駐車場にはすでに数台の車が駐車されていました。多分山小屋で宿泊されている登山者の車のようです。
東北地方のナンバーの他に関東からの車も数台ありました。
私はこの駐車場で車中泊しましたが、暑さのためか虫が多くて車外に出ることができませんでした。
翌朝5時登山開始。登山口には数年前まで営業していた小寺鉱泉「朝陽館」が。
登山道は東北地方特有のブナ林が続いていました。
登山道沿いのヤマアジサイ
小朝日岳と稜線上から望む大朝日岳方面
昨日までの天気予報では曇り/晴でしたが、今日は天気の回復は望めないようです。山の天気というのはこんなもんですね。
この辺りから地元の登山者(50代男性)と一緒になり、約1時間ほど即席パーティを組んで登山しました。
山好きという同じ趣味ですからすぐに打ち解け合い話がはずみます。地元の方だったので山形グルメの話題になりお勧めのお店を紹介してもらいました。
地方グルメの情報を得るにはやっぱり地元の人に聞くのが一番ですね。このグルメについては次回ブログで紹介します。
タカネマツムシソウとヨツバシオガマ
このマツムシソウは昨年飯豊山に登った時にたくさん見られました。東北地方の山には多いようです。
「合体の樹」? ヒメコマツとブナの木が合体した樹だそうです。珍しいですね~。
朝早かったので腹ペコ。昨日山形市内のスーパーで購入したおにぎりをパクリ。注文してにぎってもらいました。やっぱり米どころは美味しいです!
登山道沿いには水飲み場が3ケ所(一服清水、三沢清水、銀玉水)
登山者にとってはありがたい水場です。こうした山の水は冷たくて旨い!
お花畑に咲くニッコウキスゲとハクサンフウロ
頂上直下にある大朝日小屋と頂上
ひえ~、完全にガスが覆われ視界はほとんどありませ~ん!
頂上には誰一人いません。先ほど10人ほど下山してしまったのでスマホのタイマー写真でパチリ。
日本百名山「大朝日岳」1870m
強風と小雨が降ってきたので5分ほどで下山。
小朝日岳まで下山する頃晴れ間が出てきました。山の天気というのはこんなものです。
振り返ってみれば大朝日岳は雲の中。やっぱり今日はだめでしたね。
帰りの大井沢から見た東北の名峰「月山」と月山湖
天気はイマイチでしたが念願の大朝日岳登頂ができました。
今回は往復のピークハント10時間の登山でしたが、やっぱり以東岳からの朝日連峰縦走をしてみたです。
日本百名山96座目、これで関西以東(以北)の百名山は終了しました。
残りは山陰の「大山」と九州南部の三山です。来年は西日本に集中できそうです。
次回ブログは、今回の登山と共に巡った東北B級グルメ旅編です。