お茶の話 (2)

お茶畑が広がる風景

静岡の川根茶と牧之原茶

 

毎年5月になると嬉しい贈り物が届きます。
それは、ふるさと静岡の ”新茶” です。

♬夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みじゃないか 茜襷に菅の笠

八十八夜とは、立春から数えて88日目の日を指し、毎年5月2日頃がこの日にあたるとされています。
そしてこの時期茶摘みが始まり、新茶が飲める季節なんですね。

 

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お茶の生産量日本一の静岡県には、多くの産地があり地域ごとにブランド化されています。
その中で私の出身地島田市周辺は、お茶の大産地「川根」と「牧之原」があり、どちらも全国的に名の知れたブランド茶が生産されます。

こうした産地の風景は、他の地域と違った特産物の畑が広がっています。
当然といえば当然のことですが、意識を持って眺めてみるとその土地ごとの違いがよくわかったりします。

旅に出かけた時に有名な観光地や景勝地だけを観てまわるだけでは、こうした風景はわかりません。
狭い日本といってもちょっと見方を変えただけで面白い発見があると思います。

静岡県のお茶畑の風景は、新幹線や高速・幹線道路を通過するだけでは全くわからないと思います。
特に静岡市から藤枝市、島田市、菊川市、袋井市あたりの国道1号線(バイパス)を車で走れば、広範囲にお茶畑が続いている様子がわかります。
更に、安倍川や大井川流域を走らせれば、山の麓から中腹まで見上げるようにお茶畑が広がっています。
このような光景は静岡ならではのものだと思います。

 

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その土地の特産品といわれる農作物畑の光景は、全国くるま旅に出かけた時に出会いました。

例えば、山梨県の甲府・勝沼辺りは、ぶどう棚・桃農園が平地から丘陵地帯一面に広がっています。
同じような果樹園の光景として、山形市から尾花沢辺りまでの盆地(サクランボ、ラ・フランス、スイカ)、長野県の小諸から東御市一帯(巨峰などぶどう類)
更には、愛媛県のかんきつ類、青森県弘前のりんご園、熊本県植木町のスイカ畑・・・。

車を走らせ特産地域に入った途端、その風景は一変しました。

 

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農作物においてもその土地ならではの風景を目にすることがあります。

北海道では玉ねぎ、じゃが芋、大豆、ビート、とうもろこし、麦畑が地平線まで延々と続く光景でした。
米どころ新潟の穀倉地帯、うどん県香川や北関東の麦畑・・・。

 

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日本全国いろいろな特産品があるエリアに一歩足を踏み入れば、そこにはまったく違う世界が飛び込んでくるといっても過言ではないと思います。

そんな世界は、特に静岡県の中部エリアに ”お茶畑” という景色を見せてくれます。

 

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今年も兄から送られてきた「牧之原深蒸し茶」と親戚からの「川根煎茶」

こんなにたくさんのお茶が飲めるの?とお思いになるかと思いますが、一年持たないというのが実情なんです。
昨年5月にいただいた大量のお茶は、今年3月下旬にすべて飲み干してしまったほどです(笑)

熱いお茶で飲めばそれほどの量はいりませんが、冷茶にすると瞬く間に消費してしまいます。
昨年のブログ「お茶の話」で記したように、これからの時期(初夏~秋)は水分補給が増え、冷たいお茶は実に美味しくいただけます。
良質なお茶の葉は、冷たくしてもいい香りと鮮やかな緑色が出てとても飲みやすいです。
一度試してみてはどうでしょうか。

 

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今年親戚から「水だし煎茶」が送られてきました。
冷茶で飲む習慣があると話しておいたので、気を使って専用のお茶パックも同封されていました。
ありがたいことです。

そろそろ喉が渇く季節になってきました。早速冷茶を作ってみようと思います。

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