介護施設面会の自粛

コロナ禍の様々な対応策

人と人との介護・看護の大切さ

 

コロナ感染の拡大が続いています。
首都圏においては変異株が主流となり、重傷者が増え医療体制がひっ迫しています。

こうした中、感染防止のため病院をはじめとする各種介護施設の面会の自粛が続いています。
静岡県内のグループホームに入居している母(95歳)の面会が出来づらくなり一年近くになりました。
特に県外からの面会は厳しく制限されてきています。
感染拡大している埼玉県の住人ですからしかたありません。

 

介護施設からの案内:「面会時についてのお願い」

静岡県内においても再度新型コロナウィルスの感染者が急増しており、変異株も確認されております。
そのような事態を受けて、当社としても、重症化リスクの高い入居者の感染防止を最優先に考えた結果、・・・グループホームの5施設において、面会時についての対応を周知させていただきます。

 

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このような施設からの案内書は、昨年から感染拡大が続く度に郵送されてきました。
その内容も徐々に厳しくなってきています。全国的に感染拡大が広がる状況ですから当然の処置だと思います。
面会禁止ではなくても県外からの面会はやはり自粛せざるを得ません。

 

このような状況の中、介護施設から毎月「入居者様状況報告書」が届きます。
現在の身体の様子や症状・状況、診断・処置の内容が記載されています。
又、「日常のご様子」と題して、担当者から手書きで書かれた通信欄があります。

今月はひなまつりのお祝いをされプリンを召し上がられました。散歩に行かれたり、カラオケでは手拍子をされ「良い歌だねぇ」と仰られ、身体を動かされる様子がみられました。
他入居者様とお話され、「あんたこっちに座るといいよ」「痛いの?どこが痛いの?」等、ご本人から話しかけることもありました。

今月は他入居者様のお誕生日をお祝いされ、ロールケーキを召し上がられております。他、ラジオ体操に参加されたり、塗り絵等を行われております。
TVも楽しそうにご覧になられていたり、カラオケにも参加され、トイレの中等でも歌われてたり、歌についてのお話をされるご様子がみられました。
「日常のご様子」抜粋

こうした報告書を読めば施設で暮らす母の様子がよくわかります。
ワープロなどの活字ではなく「手書き」という通信が、お世話をしてくださっている担当者の優しさが伝わってきます。
こうした人と人とが接する様子の報告は、ホッとする気持ちになります。

 

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毎年この時期「介護(介護予防)計画書」が送付されてきます。
これは担当するケアマネジャーが、各入居者それぞれの介護についての細かな計画を記したものです。
もちろんこうした計画書の内容は事前に電話で報告を受けています。

母は昨年まで「要介護3」でしたが、今年からは「要介護4」になりました。
最近の身体の状況については面会にも行っていなのでよくわかりませんが、担当医師やケアマネジャーの専門的な判断でそのように区分されたのでしょう。
確かに入居した当時に比べれば、やはりそうした身体状況になってきたことは否めません。

 

先日TVでセキュリティ会社の「高齢者の緊急通報サービス」のコマーシャルが流れていました。
これは一人暮らしの高齢者の緊急対応として、自身の身に何か起こった時にボタンひとつでセキュリティ会社へ通報できるシステムです。

そういえば、母がまだ一人暮らしだった時、枕元にポケット型の器機を置いて寝る習慣があったことがありました。
最初私はこの器機が何なのかわからなかったので母に聞いてみたところ、その仕組みについて話してくれました。
子として離れて暮らす親の心配は誰にでもあると思います。こうしたサービスは有料ですが、いざ何か起きた時に頼りになるシステムだと思いました。

ただ、母はその頃から認知症だったことから、このシステムについて一つの疑念が浮かびました。
もしかして、この器機が何のためにあるのか、忘れてしまうことがないだろうか? ということです。

翌日、同じようにこの器機について母に聞いてみました。

この時、母は「アレッ何なのコレ?、何ズラよ~」(会話の語尾にズラ、ダラを付ける静岡方言)

案の定でした。
こうした仕組みは、一人暮らしの高齢者にとってはとても便利で役立つものですが、個人の身体状況によっては難しい面があることを理解しておかなければと思いました。

その後、グループホームに入居したことで、このような仕組みに頼ることなく安心できています。

 

このような安心感は、マンツーマンでの人と人とのコミュニケーションがあるからだと思っています
コロナ禍が拡大する中、介護施設で働く人たち、又、病院などで働く医師や看護師の仕事はたいへん重要なことだと思います。

前回のブログ「東京五輪の是非」でも記しましたが、医師をはじめ看護・介護にたずさわる専門の人が足りない中、今何を優先すべきかを真剣に考えなければならない時ではないでしょうか。

そうした状況を介護施設からの通信で読み取ることができました。
このような方々がいるからこそ家族は安心できると。

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