立ち食いそば

食べ歩きシリーズ

「東京ゲソ天ブルース」!?

 

立ち食いそばは、昭和の時代に育った人たちにとっては懐かしさがあります。
特に駅そばは誰もがよく食べたBグルメのひとつではないでしょうか。今でも地方の駅構内や駅近には必ずあります。
券売機で購入した後、カウンターに券を出すと「そばですか?うどんですか?」と聞かれます。もちろん「そば」と返答します。

私もまだ働いていた頃、駅構内に漂うそばつゆのいい香りに誘われよく立ち寄ったものです。
本格的なそば屋さんの蕎麦もいいですが、アツアツのつゆをすすりながら頬張る立ち食いそばは格別なものがあります。
そんなそばは必ずと言っていいほど天ぷら(かきあげ)そばを注文します。つゆにしみ込んだ天ぷらがまたいい味を出し食欲が湧いてきます。

先日、TV放送で「東京ゲソ天ブルース」と題したドキュメンタリー番組がありました。
ゲソ天?、そば屋のメニューには確かに「ゲソ天」がありました。でもいつもは「かきあげ」を頼んでいた方が多かったかな~と思い返しました。

日本が世界に誇るジャパニーズフードである立ち食いそば。その中でも特に東京を中心に広まった立ち食いそばにのる天ぷらの代名詞的な存在、それが「ゲソ天」。
かつては捨てる部分だったイカの足の天ぷらで、その旨さと独特の食感が多くの人を魅了している。
昨今食材の高騰でゲソの値段も30年前の4倍になっている中、それでもゲソ天にこだわって提供し続ける名店に密着した本格ドキュメンタリー。

フジテレビ番組HP

 

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TVドキュメタリー番組「東京ゲソ天ブルース」
昭和の時代、東京を中心にゲソ天を広めた「六文そば」店主のお話。

 

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最近スーパーの鮮魚売場に行くといかの値段が高いです。
私もいかが大好きなので必ず売場に立ち寄っていかの種類や値段を見て回ります。直近では1パイ498円してました。
いかの胴体より足の方が味がありますね。

 

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そんなTV番組に触発され日暮里にある「六文そば」に行ってきました。
このお店は、日暮里駅前の高層ビル3Fにあることから、誰もが気軽に立ち寄るといった感じではなく常連さんが多いかな?と思いました。

券売機で「ゲソ天そば」420円を購入。
丼ぶりにネギはなく、その代わりにカウンターに置かれているネギを自由にトッピングするスタイルでした。

 

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見た目すぐには「これがゲソ天?」とはっきり分かりません。しかし、食べてみるとしっかりゲソの切り身を揚げた天ぷらでした。
噛めば噛むほど味わいがあります。つゆに浸した天ぷらもまたいい味出していました。

一般的なチェーン店のそば屋さんと決定的に違うのは「つゆの味」でした。
はっきり言って全く違う味でした。しっかりと鰹節と宗田節のダシが出ていて旨味がありました。
最近の立ち食いそば屋のつゆに満足できなかった訳がわかりました。比較して食べてみると一目瞭然といった味の違いでした。
また食べたくなる至極の一杯でした!

 

立ち食いそば屋で行列!?

 

日暮里の「六文そば」店から歩いて1~2分の所に「一由そば」店があります。
このそば屋は、六文そばで修行された方が開いたお店だそうです。もちろん「ゲソ天」をメインにした立ち食いそば屋です。

 

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私が並んだ時は前に5人ほど待っていました。その後しばらくして後ろを見るとなんと6人並んでいました。
「えっ!10人以上も並ぶの!?」と驚きました。この日、都内は気温38℃とのこと。この暑さの中並ぶの?、それもこれからアツアツのそば食べるの?
そんな状態でも並ぶ訳は、食べてからわかりました。

ちなみにこのお店は、「年中無休・24時間営業」とのこと。こんなお店があるんですね~

 

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暑い日差しの中しばらく外で待っていてようやく店内へ。
このお店は券売機はなく、カウンターで直接注文して料金を支払うシステムでした。
メニューは、そば(大盛・並み・小盛)とトッピングの天ぷら類は別で、食べたい天ぷらを注文するようです。
先ほどの「六文そば」と同じように、客の大半が「ゲソ天」を注文してました。

私も迷わず「そば並みとげそ天」を注文。(そば290円、ゲソ天160円、計450円)

 

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六文そばで修行されたお店ということだけあって、やはりそばつゆが実に美味しかったです。
見た目つゆが濃いように思えますが、ちょうど良い味わいです。おつゆを飲んでのどが渇きそうと思うかもしれませんが、これが意外と後々のどの渇きはありませんでした。

 

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ゲソの切り身は大きいです。ゴロゴロとたっぷり入っていました。

関東のそばやうどんのトッピング用のネギは「長ネギ」です。
これが西日本だと青ネギになります。私が生まれ育った静岡も青ネギでした。東京に出てきて駅の立ち食いそばを食べた時に長ネギがのっていることにちょっと驚いたほどでした。
今では「そばには長ネギ」は当たり前です。やっぱり長ネギの風味が醤油のつゆに合っていますね。

客層は親父さんばかりかと思っていましたが、若い男性や女性もいて老若男女でした。
この暑さの中、並んでも食べたいというお客さんの心理がよくわかりました。旨い、安い、早いといった3拍子の典型がここにありました。
行列ができるといっても回転が速いので、それほど待つことはありません。

たまに都内に出た時はラーメンやとんかつの名店を食べ歩いてきました。
しかし、これからは立ち食いそばも食べ歩きジャンルに入れたいと思います。

今日はお昼に美味しい立ち食いそば2杯食べ歩きしました。
やっぱりB級グルメいいですね!

2 thoughts on “立ち食いそば

  1. おいしそうで、ついつい全文を読みました。これからも年金や税金や庶民の食べ物
    など、楽しい記事をお願い致します。

    1. 匿名さん

      先日、都内で会社時代の登山仲間たちとの懇親会がありました。
      何か用事がないと都内に出る機会はほとんどないので、こうした機会を利用して行ってきました。
      特別に豪華な料理を食べてブログアップすることはありません。普段私たちが利用している食べ物でもいろいろ新たな発見があるものですね。
      そんな話題が共有できればと思っています。

      コメントありがとうございました。

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