「久遠チョコレート」
障がい者の雇用と働ける工夫
先日、TV東京の「カンブリア宮殿」をカミサンと一緒に観ました。
時々この番組を視聴していますが、今回はチョコレートの製造販売をとおして障がい者の雇用を考える番組でした。
この会社は「久遠チョコレート」のブランドで全国に展開するチョコレート販売会社でした。
会社の特徴はスタッフ700人中、約430人の障がい者を雇用し積極的に採用しているとのことでした。
番組では、障がい者は一般的に福祉作業所で働くことが多く、平均工賃は月額1万6千円程度だそうです。しかし、この会社は障がい者が働ける工夫を率先して行い、「重度のある障がい者は、全員5万円以上。中度・軽度の障がい者は月給約17万円」の給与があると伝えていました。
カンブリア宮殿で放映された「久遠チョコレート」と障がい者給与が全国平均の10倍
私が働いていた頃、赴任したその営業所(店)に二人の障がい者が勤務していました。
障がい者雇用法については詳しくはわかりませんでしたが、従業員が一定数以上の規模の事業所は、障がい者雇用が義務付けられていることは理解していました。
その後、人事部で確認したところ、障がい者雇用促進法で従業員に占める障がい者の割合が定められているとのことでした。
しかし、現実は法定どおりの雇用率を達成している企業は多くないと聞かされました。
赴任先の店の二人(男女一名づつ)は、食品、衣料品の品出しが主な仕事で、接客も積極的に行っていました。
障がい者だからといっても一般社員と変わらない働きぶりでした。
「久遠チョコレート」代表の夏目浩次氏
夏目氏は番組の中で、
チョコレートの製造は、原料を低温で溶かし、型に流して固める作業です。失敗しても、もう一度溶かして固め直せるチョコレートは自由度が高いのです。
このような作業行程で障がい者にも働ける工夫を積み重ねていったそうです。
更に、夏目氏は、
同じ人間なのに極端に選択肢(働ける場)がなくなる、「仕方がない、そういうものだ」とするあり方にナンセンスだと思った。
その人がどれだけ働きたいか、言葉にできなくても、ひしひしと伝わる思いがある・・・。お互いを知ろうとしていくのは面白いし、今の社会に決定的に足らないところ・・・。
障害だけじゃなく、いろいろな意味で社会が追い込んでしまったがゆえに・・・。
確かに改めてこのように言われてみれば、そのとおりだと思います。
障がい者も含め、もっと広い意味で捉えてみれば ”ジェンダー平等社会” を本気で考え行動に移していくことが大事だと教えられます。
「久遠チョコレート」川越店
この番組では、全国に40店舗を構えるお店の中で「川越店」が紹介されていました。
「えっ、川越にもあるの?」ということで、早速行ってみました。
本川越駅から徒歩10分。観光客で最も賑う一番街通りへ向かう途中にありました。
店頭には「カンブリア宮殿」放映のポスターが掲示されていました。
店内はガラス張りで作業している人たちが見えました。5人ほど作業している人は全員障がい者の方々でした。黙々と仕事している姿がよくわかりました。
メイン商品の「テリーヌチョコレート」
カカオをベースに、ドライフルーツやナッツを詰め込んだ一口サイズのチョコレート
私はチョコレートを食べる習慣はありませんが、試食してみるととても美味しかったです。
種類が多く選ぶのも一苦労でした。店員さんのお勧めもあって抹茶、リッチベリー、ノアール?など購入しました。
チョコレートアイス
せっかく来たんだからとアイスも食べてみました。ビターチョコレートの味が良かったです。
おじさんが店頭で食べていても何ら違和感ありません。川越の街は、皆さん食べ歩きながら散策するのが一般的ですから。
カミサンも「私も友達誘って行ってみる」と話していました。その後、地元の友人と訪れテリーヌチョコをお土産に買ってきました。
今度登山に行く時は、このテリーヌチョコを持っていこうと思います。エネルギー源となる行動食にはもってこいです。