「郷愁の街角ラーメン」編 第5話

蓮沼「インディアン本店」

洋食カレーと支那そば!?

 

BS-TBS「郷愁の街角ラーメン」は、なぜかホッとしながらじっくり観ることができます。
昨今、グルメ食べ歩き番組が多くなってきている中、この「郷愁の街角」は非常に貴重な存在のように思えてなりません。
と言うのも、「グルメ」という冠のタイトルなんだから、その食べ物にもっと本格的にスポットを当てて ”主役” にすべきだと思うのですが、なぜかレポーターが主役?になっている点に違和感があります。
お笑い番組じゃないんだから、もっと真剣に作り手や食べ物に集中させなさい!と言ってやりたいぐらいです。
こんな不満をブツブツ言っているのは、頑固オヤジぐらいかもしれませんが(笑)

そんなことで、真剣勝負のこの番組を観るとぜひ食べてみたい、行ってみたいと思うようになります。
又、この番組の特徴は、”昔ながらの” ”飽きない” ラーメンを徹底的に追及し放映していることです。
それは、「孤独のグルメ」にも似た庶民の味方、応援歌のように思えます。

 

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今回は東急池上線蓮沼駅の住宅街にある「インディアン本店」に行って来ました。
池上線?と聞くと、あの西島三重子が歌った「池上線」を思い出します。私が進学のため東京に出てきた頃にヒットした歌です。この時、友人の下宿先がこの池上線沿いにあったことから、一度だけ池上線に乗った記憶があります。
あれから46年。約半世紀ぶりにラーメンを食べに五反田から乗車しました。

 

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東急池上線五反田駅と蓮沼駅から徒歩3分ほどにある「インディアン本店」

 

創業は1953年だそうです。私が生まれる前ですから昔から地元で親しまれてきた老舗ですね。
ちょっと調べたところ、昨年3月、TV「マツコの知らない世界」で ”ラーメン店のミニ丼の世界” というタイトルで紹介されたようです。
たしかにミニ丼はアリなのかもしれません。最近ではどこのラーメン専門店でもメニューにあります。

 

ほとんどのお客さんが注文するのはカレーと支那そばのセット。カレーはアーモンド型ご飯が懐かしい昔ながらの洋食カレー。支那そばは塩味の黄金のスープが光る。この店、もともとは洋食屋。先代の店主、武田金蔵さんの時代にカレーに添えていたスープに麺を入れたのがきっかけで支那そばは生まれた。
「郷愁の街角ラーメン」HPより

なるほど「インディアン」という店名も洋食屋さんからのものなんですね。

 

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メニューはカレーと支那そばのみ

メニュー表の最初に書かれているのが「カレーライス」。この店の看板メニューなんですね。
更に、メニュー表の半分が「支那そばとカレー」のセットということから、多分お客さんのほとんどが注文するのがわかります。

ほぼ開店(11:00)と同時に入ったのですぐ席につくことができました。その後、続々と常連客と思われるお客さんが来店して満席状態に。このお店の人気ぶりがよくわかりました。

注文はもちろん「支那そばとカレーセット」1500円。
このセットを注文すると、通常は最初に支那そばが出てきて、途中からカレーが出されるようですが。
テーブルの脇に、
「最初から一緒にお召し上がりを希望される方は注文の時に言ってください」というような張り紙が。
これは、記念に画像を残したいとか、SNSに投稿するために写真を撮りたいというお客さんのための配慮ということらしいです。
私もブログに掲載したかったので一緒にしてもらいました。

 

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支那そばのスープは塩味でした。
当初、カレーにコンソメスープの代わりに出していた塩味のスープが評判で、そのスープに麺を入れて提供したのが支那そばの始まりだったそうです。
まさに昔ながらの塩ラーメンという感じでした。

カレーは見たとおり、子どもの頃滅多に入ることがなかった「パーラーのカレー?」といった感じでした。アーモンド型のライスは古き良き昭和の時代を彷彿させます。
今風のスパイスが効いたカレーとは違い、昔ながらの懐かしい味です。これも支那そばと同じように ”飽きない” 味なんですね~。
コクのあるカレーにさっぱりしたラーメンスープは合います。客層もどちらかというとご年配の方が多いですが、若者もいることから受け継がれていくのでしょう。

 

あのチャーシューが食べたくなった!?

 

「郷愁の街角ラーメン」で紹介された淀橋青果市場にある「あづま屋」さんに再び行って来ました。
というのも、初めて訪れた時、ラーメンに2切れほどあったチャーシューの味が忘れられなく、どうしてももう一度食べてみたいという思いにかられたからです。

ブログ:「TV放映の市場グルメ」

 

ラーメンにはチャーシューが付きものです。
麺、スープ、しなちくと同じようにチャーシューも各店それぞれ独自の味があります。豚モモや豚バラ肉あり、味つけや厚さ、硬さなど様々です。
こうしたチャーシューひとつとっても人それぞれ好き好きがあると思います。

 

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客のほとんどが市場関係者の「あづま屋」
メニューはラーメンのみ一本勝負のお店です。今回も来店して様子をみていると、「ラーメン硬め」「ワンタン入れて」「ライス付けて」など席につく前に入店早々に注文。
市場の活気がそのまま入り込んでいる雰囲気でした。

 

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チャーシューメン730円

見た目はごくシンプルなラーメンです。チャーシューも小ぶりのバラ肉が6枚。
人気ラーメン店などの大ぶりの厚いチャーシューではありません。しかし、見た目だけで判断するのは禁物です。
要は味なんです。なんとも言えない味つけが食欲をそそります。あっという間に完食でした。

 

そんなことで、今回は「郷愁の街角ラーメン」で紹介された2店舗に行って来ました。
何度も述べましたが、”また食べたくなる” ”飽きない” ラーメンがやっぱりいいですよね。

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