八本歯ノコルと北岳バットレス
斜面に広がる見事なお花畑!
北岳山荘に宿泊した翌朝は青空が広がる晴天に恵まれました。
今日は八本場ノコルを経由してはじめて左俣コースを辿る下山です。
このコースは左手に北岳の壁面を見上げながらトラバースする緊張感あふれる登山道でした。
AM5:00、八ヶ岳方面からの日の出。朝日に照らされる間ノ岳。
雲海に浮かぶ富士山
八本歯ノコルまで木製の長いハシゴが続き緊張感が高まりました。
こんな急斜面にお花畑が続いていました。
この場所に来なければ見ることができない絶景です。
登山道の左手は北岳の重厚な壁が迫ってくる感じでした。
険しい登山道沿いに咲く高山植物
右手に富士山を眺望しながら巨岩が堆積した尾根を下っていきました。
「八本歯」と言われるのは、歯のように尖った険しい岩が八本あることなのでしょう。
長く続く木製のハシゴ!
こんな険しい場所に設置するだけでも大変だったと思います。更にハシゴの維持管理を考えると頭が下がる思いです。
八本歯ノコル (イラスト画像は「図解ひとり登山」サイトより添付)
「コル」とは登山用語で鞍部の意味で、山のピークと山のピークの稜線上で標高が最も低くなった所を指します。
この八本歯ノコルは分岐になっていました。ここから左俣コースで大樺沢に向かいました。
直進すると池山吊尾根コースで深田久弥氏が登ってきた超ロングルートなんですね。
大迫力の北岳バットレス
ミヤマシャジン、タカネナデシコ、キンロバイ
北岳バットレスから流れ込む清流を横切り、右手に雪渓を見ながら大樺沢二俣へ。
13時過ぎ、登山口の広河原に下山。8時間30分ほどかけて一気に1400m下ってきました。
登山地図にはコースタイムが表記されています。
今までこの時間を参考に行程表を作成し利用してきました。そして、ほぼそのプランどうりに遂行できてきましたが・・・。
しかし、昨年あたりからこのタイムではちょっと厳しいな~と感じていました。これも歳を重ねてきた証拠なのでしょうか。
そんなことを仲間たちと話しながら下山してきました。これからはコースタイムの1~2割増しでプランニングしようと思っています。
わが国第二の高峰でありながら、あまり人に知られていないのは、一つにはこの山が謙虚だからである。どうだおれは、といったような、抜きん出て人の眼を惹こうとするところがない。奇矯(ききょう)な形態で、その存在を誇ろうとするところもない。それでいて高い気品をそなえている。つつましく、しかし凛とした気概をもって立っている。奥ゆかしい山である。
「日本百名山 北岳」より
「北岳登山」おわり
今晩は~なんて素敵な風景でしょう!!!
遠くに見える富士山が良いですね。
青空がきれいです。夜になるとさぞかし星の輝きが
美しいことと想像しています。
野山の植物は楚々としていて心が和みますね。
昨日、姉が「鼻曲山」にレンゲショウマを見に行ったと
言っていました。
何といっても姉の今の楽しみは「山」が一番だそうです。
現在のスーさんのような旅のスタイルかな?
姉たちは鉄道を主に使い(大人の休日クラブを最大限に利用)
最寄駅からレンタカーで目的地まで行くようです。
夕べ、テレビで北岳の映像も流れていました。ライチョウの親子が
かわいらしかったです。
アルプスの山もかなり大渋滞なようで山小屋には泊まり切れず
たくさんのテントが見られました。
すーさんもお体に気を付けて山歩きを大いに楽しんでくださいね。
Roseさん
お久しぶりです。
今夏はとても暑いですね。そんな暑さを避けて北岳に登ってきました。
しかし、中腹までの上り坂はきつく、日差しが照り付ける中の登山でしたから汗びっしょりになりました。
標高2500mを超え雲が出てくると涼しくなってきました。稜線上に立つ山小屋(北岳山荘)は夕方以降ちょっと肌寒いくらいの気候でした。下界に比べ高山はとても気持ちよく過ごすことができました。
お姉さんもお元気で登山されているようでなによりです。
山から元気をもらっているというものでしょうか。私は今年67歳になり、今までとは違って体力の衰えを感じる登山でした。でも絶景を見るとそんな気持ちは吹っ飛んでいきます。まさに山から元気をもらっているんですね。
これからもまだまだチャレンジしていきたいと思っています。
コメントありがとうございました。