山陰くるま旅 (3)

山陰B級グルメ編

ホルモンと焼きそば

 

山旅・くるま旅に出かけた時は、必ずその土地ならではの食を楽しむのが定番です。
今回の山陰・若狭地方においても事前にチェックして向かいました。
せっかく来たのだから高級レストランや料亭などでの豪華な食事というのもあると思いますが、私たち夫婦の旅は普段地元で食べられている庶民の味に触れるグルメスタイルなんです。

 

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こんな感じで食堂や食べ物をプラニングしてました。

 

鳥取に行った時には、ぜひこのお店を訪れようと決めていた所があります。
それは2年前に放映された「孤独のグルメSeason8」で紹介された「まつや食堂」です。
最近、この番組シリーズの再放送があり録画しておきました。

 

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「孤独のグルメSeason8第八話」鳥取市のオーカクとホルモンそば

 

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主人公井之頭五郎(松重豊)が訪れた鳥取市内の食堂「まつや」
女将さん役には女優の渡辺えりが出演していました。

できたら松重豊が座った席に着きたいな~と思っていました。

 

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早朝鳥取砂丘と砂の美術館に行った後、午前11:30の開店に合わせて「まつや食堂」を訪れました。
えっ!開店前にもう並んでいるの? 地元では人気の食堂?、それとも孤独のグルメを観て来たのかな?
開店10分前に並んで、10月というのに暑い日差しの中で待ちました。この後、続々とお客さんが来店し、開店と同時にカウンター7席と座敷2卓が満席!
地元では人気があるお店なんですね~、これは期待できます。

2番目に並んだためか、運よく松重豊が座った鉄板前のカウンター席に着くことができました。

 

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お客さんが注文したホルモン焼きそばやオーカクなど次々と目の前で焼かれていきます。

 

 

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私たちが注文した焼きそばと塩レバーも。

 

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オーカク、ホルモンはもやしと一緒に焼かれ、焼きそばも含めて鉄板上に揃いました。特性のタレで食します。
あ~なるほど!このタレが決めてですね! 井之頭五郎もご飯と一緒に旨そうに食べていたのがよく分かります。もやしたっぷりのホルモンを特性タレで食すのがこの土地の食べ方なんですね。
開店と同時に満席になるほどの評判のようですから頷けます。

 

蒜山焼きそば

 

大山登山の後、昼食はこの地方の有名なB級グルメ「蒜山焼きそば」に決めていました。
今回登った大山の南方に広がるのが「蒜山高原」(岡山県)でした。もちろん初めて行く所です。
大山登山口からぐるりと南方に回れば草原や牧場地帯が広がっていました。

 

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蒜山高原の展望台から望む大山

 

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蒜山高原には牧場が点在していました。牧場といえば牛乳やアイスクリームですよね。
「ひるぜんジャージーランド」に立ち寄りました。日曜日ということもあって駐車場は満車状態。近隣から多くの観光客が訪れる一大レジャー&リゾートゾーンのようです。

 

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蒜山焼きそば専門店の「やまな食堂」

メニューはもちろん焼きそばオンリー。種類がいくつかあるようですね。あさぜん?ゆうぜん?・・・。

 

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基本の焼きそばに各種お肉や目玉焼き、しょうがなどのトッピングメニューあるようです。

 

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かしわ(654円)と紅しょうが入り(704円)を注文しました。

一口食べて、あ~なるほど。蒜山焼きそばの特徴は味付け(タレ)にあるんですね。この味は味噌。更にニンニク風味がありました。
通常焼きそばといえば、一般的にソーズ味が主流ですが、味噌味なんだ。
私たち焼きそば好きな夫婦は、今まで全国くるま旅で各地の焼きそばを食べてきましたが、初めての味わいでした。こうした味付けもその土地ならではのものなんでしょう。
やきそば一つとっても食文化の違いというものを改めて感じました。

 

その町ならではのレトロな銭湯

 

旅行に出かけた時、一般的にホテルや旅館には入浴設備は整っています。ましてや温泉地では、温泉入浴を目的に来られる方は多いです。
くるま旅の場合、全国各地至る所に日帰り入浴施設(温泉やスーパー銭湯)があるため不自由しません。料金も700~1000円ほどですから一日の疲れを癒す場所としてそれほど大きな負担ではありません。

私たち夫婦は、そんな旅の入浴方法としてできるだけその土地の町湯を利用することが多いです。
今では少なくなりつつある町湯ですが、その土地ならではの趣があり、地元の人たちとのコミュニケーションもできます。
そんなことから今回も町湯を探して訪れてみました。米子では「米子湯」、そして舞鶴では「若の湯」に行ってきました。

 

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舞鶴市の「若の湯」

おお~、趣のある町湯ですね! こうしたレトロ感あふれる銭湯を見ると嬉しくなります。
入浴した後で調べてみたところ、

若の湯の創業は明治36年。100年以上の歴史を積み重ねてきました。現在の建物は大正12年に建てられたものです。
2008年に環境省の平成の名水百選に選ばれた真名井の清水を利用してお湯を沸かしています。
「若の湯」HP

登録有形文化財に指定された由緒ある銭湯でした。
入浴料は450円。いつものように入浴セット(タオル、石鹸、シャンプー)を持って入ってみました。
ちなみにこうした銭湯は、石鹸やシャンプーは備え付けられていません。各自持参というのが一般的です。

 

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※銭湯内の壁画画像はサイトから転用。

 

銭湯といえば「ケロヨン」の桶が定番です。この銭湯でももちろん「ケロヨン」が備えてありました。
お湯に浸かっていると、一緒に入っている人から声をかけられました。その方も旅をしている人で、こうした銭湯に入るのを楽しみにしている人でした。

「あの壁画は富士山と三保の松原ですね」と。
「あ~そうですね。私は静岡生まれですのでよくわかります。確かに三保の松原のようですが・・・」
ちょっと待てよ。半島が細くてずいぶん長いな~。

「もしかしたら、あの絵は天橋立じゃないんですか?」
「そういえばそうだね。天橋立に似ているよね~」
「舞鶴の近くにある天橋立を描いて、富士山とコラボしているんじゃないですかね~」
「ああ~、なるほどそうかもしれないね」

後で調べて分かったことですが、やはり富士山と天橋立でした。
全国の銭湯では、富士山の絵が描かれている所が多いです。その地方の名所と一緒に描かれているのもその土地ならではのものですね。
旅のいい思い出になりました。

 

「山陰くるま旅」 つづく

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