鳥取、島根地方
砂の芸術と美術館を訪ねて
山陰地方には48年前にまだ国鉄だった時代、電車で一人旅したことがありました。
高校から大学進学する春休みに当時の「周遊券」を利用して山陰山陽地方を巡りました。まだ若く電車の旅だったためかその時の旅の記憶はほとんど残っていません。
半世紀ぶりに今度はカミサンと二人で訪れました。
鳥取といえば、まず真っ先に思い浮かぶのは「鳥取砂丘」です。そんなことから高速道路を降りてすぐに砂丘を目指しました。
鳥取砂丘は、鳥取の市街地からすぐの距離にあるんですね。これだったら電車など公共交通機関を使って旅する人にも便利な場所です。
専用駐車場から階段を登れば砂丘でした。
一気に砂丘と日本海が望めました。
小高く盛り上がっている「馬の背」という所まで歩いて行ってみました。早朝にもかかわらず多くの観光客が訪れていました。さすが鳥取の名所ですね。
馬の背からは更に視界が広がりました。鳥取港をはじめ山陰の海岸線がくっきり望むことができました。
この日は天気は良かったんですが、10月にもかかわらずかなり暑かったです。夏場の砂丘では危険な状態になるかもしれません。砂丘入口の看板に「水分補給、ペットボトル持参」が書かれていました。確かですね。
馬の背から海岸までは急坂でした。これだけの砂が堆積しているんですね~。海岸まで下りるのはちょっと無理のようです。なぜなら登り返すことは砂に足をとられ多分難しいでしょう。
「砂の美術館」
鳥取砂丘に隣接した「砂の美術館」に立ち寄ってみました。
鳥取に来る前、事前にチェックしていて訪れてみたいと思っていた所です。
世界初、砂像を専門に展示する美術館。
砂の美術館は砂像彫刻を展示する世界で唯一の美術館です。2006年に開館して以来、毎年テーマを変えて展示を行っています。世界トップクラスの砂像彫刻家が作り出す繊細かつ大胆な作品は毎年多くのお客様に衝撃と感動を与えています。
美術館パンフレット
これが砂で造られているの?
近くで見てもすぐにわかりません。近寄ってじっくり観察すると、ああ~なるほど確かに砂ですね!人物の細かな表情までしっかり造られていました。
雪や氷の彫刻というものがありますが、これもまさに砂の芸術ですね。
今回の展示は「砂で世界旅行・エジプト編」がテーマでした。
2階から見るとその大きさがよくわかります。迫力のある砂の彫刻でした。
一つ一つすべて手作業で作られている点ではやはり衝撃と感動を与えてくれるものでした。
足立美術館
鳥取の大山から車で1時間弱、島根県の安来市にある「足立美術館」に行ってきました。
こちらも山陰に来たらぜひ立ち寄ってみたい美術館でした。
足立美術館
四季折々の日本庭園を楽しめるようです。
「庭園もまた一幅の絵画である」ー
1970年秋の開館以来、訪れる方々を魅了し続ける、名園と名画の絶妙な調和。創設者の庭づくりの情熱を生き生きと伝える50000坪の日本庭園。枯山水庭、苔庭、池庭、白砂青松庭・・・と、歩を進めるたびに眼前に広がる閑雅な風情は、館内の日本画と相まって訪れる方の心を静かに癒します。
足立美術館パンフレット
館内は数々の日本庭園と横山大観をはじめとする近代日本画家の巨匠たちの作品が展示されていました。
特に横山大観の作品が多く約120点を所蔵しているそうです。その内、20点ほど展示されていました。残念ながら絵画は撮影禁止でした。
入館してすぐに苔庭と枯山水庭が広がっていました。
実はこの画像は・・・。
「枯山水庭」
ロビーのガラス越しに撮った画像です。
ガラスもきれいに清掃され、うまく撮影できる状態になっているんですね。後方の山は普通の自然の山で、自然と造形がうまく配置されている庭園でした。
「生の額絵」
窓枠がそのまま額縁に、大小の木や石がバランスよく配置され、芝生の稜線が美しく、まるで琳派の絵を見ているような、自然による絵画です。
パンフレートより
こちらも額縁の絵画のようです。
「白砂青松庭」
こちらは外に出て撮影した画像です。横山大観の名作「白砂青松」をイメージして造られた庭園だそうです。
「亀鶴の滝」
高さ15mの人口の滝だそうです。天気が良かったのでいい写真が撮れました。
鳥取、島根、こんな素晴らしい芸術や美術館があるんですね。来た甲斐がありました。
「山陰くるま旅」 つづく
すーさん様
私もほぼ同じルートを旅行しました。
2018年に仙台~出雲の空路が開通した折に行きました。
飛行機で1.5時間で着いてしまいました。出雲の田園風景が当地と似ておりまして、「遠くへ来
た感」が無かったですね~。
レンタカーを利用して、水木しげるロード→砂丘→足立美術館→姫路城、と云うルートでした。
どの場所も感動しました。それぞれの地域の魅力満載でした。
後輩さん
後輩さんも同じようなルートで旅行されたんですね。
飛行機で1.5時間ですか!やっぱり早いですね。
くるま旅の場合、山陰地方まで片道丸一日かかるので帰りの行程も考慮しなければなりません。そんなことで、今回は境港(水木しげるロード)に立ち寄ることができませんでした。
でも、砂の美術館や足立美術館は来て良かったと思いました。
>それぞれの地域の魅力満載
確かにそうでした。次回、また行く機会があったら、境港や松江、出雲あたりを観光したいと思っています。
コメントありがとうございました。