地元で親しまれているB級グルメ
つぶ焼きと豚丼!?
釧路の観光名所といえば、その筆頭は ”釧路湿原” でしょう。
この釧路湿原には3年前の9月にくるま旅で一度訪れたことがあります。この時は釧路駅から「ノロッコ号」に乗って車窓からの湿原を楽しみました。
又、釧路湿原駅まで乗車し「細岡展望台」で広大な湿原を目にすることができました。
今回は反対側の「温根内」に行ってみました。
この場所は、釧路湿原で唯一湿原内を歩ける木道が整備されている所ということで訪れてみました。
せっかく来たのだから実際に散策してみたいという思いからでした。
釧路湿原温根内のビジターセンター
釧路湿原の西側に位置し、釧路市内から車で40分ほどの所にありました。
湿原内に木道が整備され、距離によって3つの周回コースがあるようです。私たちは中間の40分コースで散策してみました。
整備された木道は歩きやすく湿原全体を見渡しながら散策できました。
そんな木道を歩いていると足跡?が。前を行く人はいなく、雨は降っていないのになぜ足跡が?と思った先を見ると、何か小動物がいるようです。
はじめはキタキツネかな?と思いましたが、近づいてみると・・・。
鹿の親子でした!
よく見ると4頭ほどいました。家族のようです。親と思われる鹿は常に周りを見て、こちらをジット見ていました。
こうした光景は北海道では当たり前かもしれませんが、私たちにとっては貴重な体験でした。
ヤチボウズ
木道に入る前、ビジターセンターで掲示されていたのがこれだったんだ。
川の流域や湿原に、カブスゲやヒラギシスゲといったスゲ類の植物が盛り上がっている株をつくる。これがヤチボウズ。
枯れた葉は気温が高いと微生物などに分解されてなくなることが多いが、低温湿地の湿原では枯れた状態で残る。
こうした自然現象の光景は珍しいですね。
ガマ(果穂)
釧路ご当地グルメ
釧路の名物といえば「炉端焼き」が浮かびます。
昭和の時代、全国的に展開されたこの炉端焼きは釧路発祥だそうです。
昼間はまったく静かな繁華街も夜ともなればネオンきらめく通りが出現しました。
こちらも昭和の時代、美川憲一の「釧路の夜」がピッタリくる情景ですね。ただ、人通りは少なく静かなネオン街でした。
そんな通りの店先に「つぶ焼き」の看板が多いことに気づきます。釧路のご当地グルメなんでしょう。
つぶ焼きの老舗といえば、「かどや」さんですね。
以前、くるま旅で訪れたことがありました。この時は地元客や観光客で行列ができるほど賑わっていました。
今回はコロナ禍?、平日の早い時間帯ということもありすぐに入ることができました。
カウンターの目の前でご主人がつけダレをかけながらつぶ貝を焼いていました。香ばしい匂いが漂っています。
メニューはつぶ焼きとラーメンだけ。こうした ”一本勝負の味” の専門店だからこそ人気があるんでしょう。
大きなつぶ貝が5コ900円
熱々なので店員さんが食べ方を教えてくれました。
専用の楊枝を刺して引っ張ると、ズルズルっといった感じで大きな身が抜けてきました。貝自体から出た汁とつけダレが絶妙な味に仕上がっていました。少し甘味のあるタレはとても食べやすく旨みが口の中に溢れました。
こうした独自の美味しさが、つぶ焼きだけで半世紀以上支持され続けているのでしょう。
行列のできる「豚丼」!
釧路から帯広まで足を延ばしてみました。
目指すは「十勝千年の森」です。
北海道にはいくつかのガーデンがあり、何ヶ所か行ったことはありましたが、ここ十勝は初めてでした。
十勝千年の森
広大な敷地を有するこのガーデンには、森や小川、草原、様々な種類の花の庭園、牧場などが整備されていました。
ゆっくり散策するだけでも2時間以上かかるでしょう。
千年の森の中央にある芝生で敷き詰められた「アースガーデン(大地の庭)」
季節的に花々の最盛期は過ぎたとはいえ、まだ多くの草花が咲いている「メドウガーデン(野の花の庭)」
「ファームガーデン(農の庭)」
ヤギ、ヒツジが放牧されていました。
「十勝千年の森」を後にし、帯広市内に向かいました。
ランチタイムは、帯広のご当地グルメ「豚丼」を目指しました。
白樺並木の道路沿いに「十勝に来たら豚丼食わにゃ」の看板が!
帯広市内には多くの豚丼店があります。そんな専門店の中でも人気の高い「とん田」さんを訪れました。
午後1時過ぎ、ランチタイムをちょっとずらして行ってみたところ、駐車場は満車状態! 駐車場に入るための車の列が続いていました。
係り員が来て、まずは店内の順番待ち名簿に名前と人数を書き込んでくださいとのこと。なるほど事前に名前を書き込んでおけば、慌てずに待つことができます。
こうした待つ時間は苦になりません。なんせ ”ナラビスト” ですから(笑)
1時間待ちでようやくテーブルにつくことができました。
メニューは各種豚丼のみ。ロース・バラ盛り合わせ、オニオンのせを注文しました。
待っている間、店内に掲示されていた新聞記事に目が留まりました。
夏のお盆の時期、この地域で花火大会が行われた時に「とん田」のお店になんと300人の行列ができたそうです。又、車の列が17km続いたそうで大渋滞が起ったとの記事でした。
なんとまあ!そんなに並んだの?驚きですね~。ナラビストとしては並びがいがありますね~。
旅に出てもわざわざ並ぶの?とお思いになるかもしれませんが、やっぱりその土地の名物に出会い、地元の人たちとの一体感が感じられるという点で、訪れた価値があるな~と思ってます。
ロース・バラ盛り合わせ990円
オニオンのせ(バラ肉)910円
豚肉は見た目よりも柔らかかったです。甘辛のタレが秘伝なのでしょうか。とても食べやすいですね。私は脂身のあるバラ肉が好きなので脂の旨みが良かったです。
生のオニオンは、豚肉をサッパリ味わえるので、これもまたいいですね~。ご飯の中にもたっぷりオニオンが敷き詰められていました。
今回の旅はグルメ中心でした。
ここ最近コロナ禍などでお取り寄せ、通販など、今では当たり前のように利用されています。遠隔地で作られる特産品や名物も自宅で気軽に食べられる時代になりました。
そうした商品を取り寄せることは地方活性化にもつながり、利用する人も時間や交通費をかけずに食すことができ便利になりました。
一方で現地に出向き、その土地ならではのグルメを食すことは、新鮮、出来立て、そして何よりもその土地の景色や雰囲気、空気感を味わうことができる旅の醍醐味ですね。
たまにはこうしたグルメ一本勝負の旅も面白いものです。