全国にある町の和菓子屋さん
日本独特のお団子文化
私は若い頃から和菓子が好きでした。
洋菓子のケーキよりお茶を飲みながらお団子や草餅、大福など食べていていると何かホッとする気持ちになります。
これも人によって好みは様々ですが。
日々生活する半径数キロの行動範囲内には、こうした和菓子とおこわ、巻きずしなどを販売する専門店が複数店あります。
そして、それらのお店の共通点は高齢の店主と奥さんが営んでいることです。
全国くるま旅に出かけた先で、どんな町でも地元和菓子屋さんがありました。地方に行くと商店街のシャッター通りで営業している店舗は、郵便局、そば屋、花や、美容院・床屋、中華店、そして和菓子屋さんが共通していました。
これも日本独特の食文化の一つなのでしょうか。
和菓子屋さんでもう一つ共通しているのは、”お団子” が必ず品揃えされています。
数ある和菓子の種類の中で ”みたらし” ”あん” は絶対的な定番です。昔から変わらない味は日本人のDNAなんでしょう。
そんなご近所のお団子屋さんで最近若い人がお店に立って接客していました。
これも世代交代かな?、若い世代の起業かな?。甘味好きなファンにとっては、ぜひ頑張ってほしいと思っています。
BSテレビ東京の「タタムなんてもったいない」という番組があります。
高齢化によって事業継続が困難、承継者がいないなどの理由でタタもうとした会社やお店にスポットを当てて、それを承継した成功例の番組です。
主に零細企業や小規模小売店を対象にしたドキュメンタリーです。
先日、この番組で長年親しまれてきた「だんご店」が紹介されていました。
先代店主が急逝し、「お父さんの団子をなくしたくない」と言う奥さんに、同じ町内の若者が承継する物語でした。
ここで気になったのは「承継」という言い方でした。「継承じゃないの?」と思いましたが、調べてみると違うようです。
継承:財産(土地、建物、設備など)、権利といったものを受け継ぐこと。
承継:精神、仕事の内容(味や技など)を受け継ぐこと。
なるほど、単に受け継ぐといっても形ある物とは別に、仕事の中身全体を指すものなんですね。
例えば、食に関していえば、先代から引き継がれてきた「味」そのものを変えずに受け継ぐことなんだと。
昔から愛され親しまれてきた味というものがあります。その味に魅了された常連客がいるということになります。
私が長年通い続けてきたラーメン店(高萩の大勝軒)があります。
このお店は永福町系のラーメン店ですが、他店とは違った味に魅了され35年間通いました。
2年前、店主の身体上の理由から惜しまれつつ閉店しました。しかし、その後新たな経営者によって再開しました。「あの味は大丈夫かな?」と心配しましたが、今までの味がしっかり ”承継” されていました。
話が若干それてしまいました。
どこの町にも見られる昔ながらのお団子屋さんの味、いつまでもその味を守り続けてほしいと願っています。
行列のできる栗饅頭!?
東武東上線の上板橋駅近くに「石田屋」(昭和25年創業)という和・洋菓子店があります。
昔から ”栗饅頭” が有名なお店です。
「石田屋」の栗饅頭(160円)
40年ほど前から時々カミサンがこの店の栗饅頭を買ってきたことからその存在を知りました。
初めて食べた時のことは今でも記憶に残っています。これほど美味しい栗饅頭は今まで食べたことがない!、後を引くようにまた食べたくなる逸品でした。
そんなことから、今でも都内に出かける時に途中下車して買い求めることがあります。
40年経った今でもこの栗饅頭を求めて行列ができているお店は珍しいと思います。それだけ人気がある証拠ですね。
そんなお客さんの買物行動を見ると意外なことに気づきます。
それは、購入するのが名物の栗饅頭だけでなく、他の商品を購入するお客さんが目立つことでした。
例えば、どら焼き(限定数量のため即完売)、チーズサンドやショートケーキ、ロールケーキなどの洋菓子類など。
昔から常連だったカミサンはそのことをよく知っていて、他の商品も美味しいと話していました。
私もどら焼きや洋菓子を食べてみましたが、なるほどこれは旨い!、他の店にない絶妙な味でした。
栗饅頭とチーズサンド
私たちの身近にあるこうしたお団子や饅頭、ケーキ類などは、いつも何気なく食べていますが、ちょっと意識を持って食べてみると違った世界が見えてきます。
「やっぱりあの味だよな」といった具合に少しでもこだわりを持てば、これからもいろいろな味を見つけることができるように思います。
あの味を求めて、それだけの目的で出かけてみること。これからも続けていくつもりです。
すーさん 様
お団子と栗饅頭に強烈に反応しています!!
私も大好きです。
近県でよく行くのが山形県大石田町の「横丁とうふ店 最上川千本だんご」店です。
兎に角、具といいますか餡が”だだだっぷり”でだんごも美味しいです。
私は「くるみだんご」がイチオシ!です。
季節によって色々な果物などの餡も美味しいですよ。
添加物が一切入っていないので、買った日に食べてしまわないと、固くなります。
それと当地の鳴子温泉名物として有名な「栗だんご」ですね~!
みたらし餡がたっぷりの中に栗だんごが入っています。
子供の頃から鳴子に行った時には必ず食べていました。
こちらに旅した時には是非寄ってみて下さい。
後輩さん
やっぱりどの地域にも「名物だんご」があるんですね!
「横丁とうふ店千本だんご」をネットで調べてみました。
あの辺りでは行列ができる有名店なんですね。お豆腐屋のおばあちゃんが作る無添加のだんご!実にいいですね~。
東北旅行した時にはぜひ立ち寄ってみます。
鳴子の「栗だんご」、以前鳴子温泉に行ったことがありますが、この栗だんごのことは知りませんでした。食べログの口コミには、「温かなみたらしの醤油あん、ふわふわで柔らかい餅の中から出てくる大粒の甘栗の甘露煮・・・」 もうこれを読んだだけで食べたくなってしまいます。
こちらも行ってみたい所のメモ帳に記録しておきます。
東北地方の美味しい情報ありがとうございました。
>「石田や」の栗饅頭
懐かしいです。東上線の板橋区に3人の叔母が住んでいましたので
時々、この栗饅頭とどら焼きをもらいました。
私も「あんこ」大好きです。洋菓子もおいしいですが、あんこたっぷりの
草団子が特に好きです。我が家近くでも安く買えます。
巻きずし、おはぎ、草餅などもおいしいものがたくさん!
早速明日、買ってきます~(笑)
Roseさん
やっぱり「石田や」の栗饅頭知っていましたか!
実はこの栗饅頭のことをブログに書いている時、もしかしてRoseさんも知っているんじゃないかな?と思いながら作成していたんですよ(笑)
都内や関東近辺に住んでいる人で、特に和菓子好きな人はこの栗饅頭のことを知っている人は意外に多いですよね。
それだけ昔から愛され続けている板橋の名物じゃないかと思います。
以前、上板橋でこの栗饅頭を買って、その後大山駅で下車して商店街にあるおせんべい屋さんに行きました。この店の「こしょうせんべい」を買うためです。
この時、店員さんから「袋に入れますか?」と聞かれました。(袋は有料のため)
「石田や」の栗饅頭が入ったビニール袋にまだ余裕があったので、「この袋に入れますから大丈夫ですよ」と応えたところ、店員さんが袋を見て「アレ!石田やさんの栗饅頭ですね」と。
「この栗饅頭美味しいんですよね~。私もよく買いに行くんですよ」と話され、その後は栗饅頭の話題になりました(笑)
Roseさんの住む町にもお気に入りのお団子屋さんがあるんですね。
お団子や和菓子の話だけでも話題が尽きませんね。
あんこたっぷりの草団子、ぜひ楽しんでください。
コメントありがとうございました。