焼き鳥は豚? ホルモンも豚?
焼肉は ”かしら” が定番!?
「食事がおいしい」都道府県ランキングで、いつも最下位に甘んじているのが埼玉県だそうです。
えっ、そうなんだ!
最近何かと話題が多い埼玉県は、せいぜいNHK大河ドラマの「渋沢栄一」くらいが筆頭で、後はパッとしないお話ばかりです。
そんな中、先日TV番組の「秘密のケンミンSHOW極」で ”埼玉の豚肉文化” について放映されました。
ああ~、そういえば確かに豚肉を使ったちょっと意外な食べ物・食べ方?があるよね~と思いました。
それにしても12年連続最下位!なんじゃこりゃ?という思いですね(笑)
豚肉の消費量は全国どこの市町村でもそれなりに多いと思っていましたが、こうして数字で見るとやっぱり多いんですね。
又、ブランド豚もかなりの種類があるようです。
私が住む川越から車で30分ほどに東松山市があります。
川越に居を構えて40年になりますが、当時から「東松山のやきとり」は名物でした!
当初私は純粋に「焼き鳥」(鶏肉)だと思っていました。でも実際にお店で食す「やきとり」は豚肉でした。
えっ!なんで豚肉なのに「やきとり」って言うの???
これは昔からそう言われていたようで、周辺に住む人たちは何ら疑問を持つことなく「やきとり」なんですね~。
不思議なもので私も40年住み続ければ、東松山のやきとり=豚肉だというDNAになってます(笑)
自宅から車で10分くらいの所に「サイボク」(埼玉種畜牧場サイボクハム:日高市)があります。
川越に移り住んだ頃からよく利用していました。
当時は養豚場といった感じの牧場がありました。その頃はまだ小さな小屋風の直売所があって、新鮮な豚肉が手に入るということで買物してました。
それがここ数十年の間でこんなに大きくなるとは思ってもいませんでした。
当初は近隣住民が利用してましたが、次第に評判になり県内、更に県外から訪れるお客さんが増えてきました。
週末には観光バスで来られる買い物ツアー客が来るほどですから驚きです。
今では事業拡大して、メインの生肉とソーセージ直販店に加えレストラン、豚関連ショップ、地元野菜、アスレチック公園、日帰り温泉施設など「豚のテーマパーク」といった感じです。
年間400万人!? 上野動物園の入園客数より多いの? ビックリです!
地元民は混雑する週末には行きませんが、平日でもかなりの人出がありますね。
友人家族たちとのバーベキューやキャンプの食材は、必ずと言っていいほどサイボクで調達していました。
そんなことから、バーベキューといえば豚肉、豚肉といえば「かしら」(頭の部位)が当たり前といった感じでしたね。
もちろん焼き肉用の豚ロースやカルビも食べますが、「かしら」は定番として今でも必須です。
結婚した頃、カミサンの実家(熊谷市)で食事をした時のことです。
実家は小さな食堂を営んでいて、お店のメニューには焼肉もありました。焼肉で使用される肉は「豚のかしら肉」でした。最初はどの部位の肉なのかわかりませんでした。
実家に行った時には、帰りに土産として「かしら肉とタレ」をもらって持ち帰るのが習慣になりました。
郷に入れば郷に従えと言われるように、長く住んでいるとその食材が当たり前のように染みつきましたね。
余談ですが、一般的に全国のスーパーの精肉売場では、この「かしら肉」の品揃えはないと思います。
東松山市を中心にした近隣市町村のスーパーくらいなものでしょうか。
サイボクのブランド豚「ゴールデンポーク」「スーパーゴールデンポーク」
一般的な国産豚肉と比べて旨みがありジューシーな肉質で各段の差がありますね。
ただ若干割高ということで、我が家では特別な日やまた食べたいな~と思った時に利用してます。
生肉以外にウィンナ・ソーセージ、ハム、ベーコンも美味しく人気が高いです。
いつもは生肉を購入してとんかつやソテー、生姜焼きなどしますが、今回は味噌漬け(肩ロース)を買ってみました。
フライパンにアルミホイルを敷いて蒸し焼きにする感じで焼きました。
思っていたより抜群の美味しさでした!味噌の旨みがしっかり肉に浸み込んでいました。何より柔らかいですね~。ちょっとクセになりそうです。
そんなことで、今回は「埼玉の豚食文化」でした。
普段何気なく利用したり、食していることが他県からみれば意外な面にうつることがあります。
まさにその地方の「食文化」なんですね。