川越の地元病院と自治会が連携
回覧板で接種予約完了!?
全国各地で新型コロナワクチン予防接種の予約・実施が始まっています。
こうした中で予約に際し「電話もオンラインもつながらない」という実態が浮き彫りになっています。
すでに多くの高齢者が実体験され、大変な思いをされていると思います。
電話がつながらないための苛立ちもあり、ましてやパソコンやスマホなどオンライン手段のない高齢者にとっては不安を増大させる要因にもなります。
■電話がつながらない。
■パソコンがない。あっても使い方がわからない。
■スマホがない。あっても使いこなせないため情報源にたどりつけない。
■QRコードがわからない・・・。
このような状況から予約が出来ない人が多くいるのではないでしょうか。
こうしたやり方は、”早い者勝ち” ”自己責任” 的なことを押し付けているようにも思えます。
うまく電話がつながって予約ができればやれやれという気持ちにもなりますが、では、身体上・健康上の問題で長時間の電話をかけることができない人はどうするの?ということも考えなければいけないように思います。
結果、弱者にそのしわ寄せや不安がのしかかっていくことになります。
川越市の広報 コロナワクチンに関する情報と予約スケジュール
先日、郵送されてきた「新型コロナワクチン接種の予約票」と案内書
このような中、私が住む川越市の一部自治会(3つの町内会)で地元病院と連動した「高齢者のミニ集団接種」が実現しました。
この取り組みは、地域住民と自治会の役員の方々が、地域包括支援センターを通して地元病院と話し合い、円滑に接種できる方法を提案したことです。
自治会は、予約の代わりに自分たちで接種の順番を決めた名簿を市に提出し準備を進めました。
自治会の役員や班長が戸別訪問や回覧板を使って、接種希望の有無、接種の希望曜日(複数曜日の中から)などを確認して名簿作成しました。
この名簿に沿って接種実施日の設定と医師・看護師が派遣されるようになりました。
接種会場は、地元病院の関連施設を使って行われるため、徒歩や自転車などで行ける距離です。
このことにより、混乱が懸念される電話やオンラインで予約する必要がなくなりました。
こうした地域住民と地元病院が連携した取り組みが、先日、朝日新聞(5/23付)埼玉版に掲載されました。
川越 地元病院と市も協力
電話もオンラインもつながらない・・・。
新型コロナウィルスのワクチン接種予約をめぐる混乱に困惑した川越市の自治会が、地元病院の強力で医師や会場を確保し、22日からミニ集団接種を始めた。
朝日新聞
今回の取り組みの中心になった人は自治会長です。
「もうみんなイライラしてて。文句を言っているだけじゃ何にもならないから、自分たちで出来ることをしようとなったんです」
今回の名簿作成では、予約の混乱は「早い者勝ち」になっているのが原因と考え、希望者名簿を単純に年齢が高い順にしたそうです。すでに市に予約できた人などを除き、計600人ほどになったようです。
この自治会長とは、私が川越市に移住した頃からの知り合いで30年以上のお付き合いになります。
いつも親身になって地域住民のことを考え奮闘されてきた方です。
「ああ~、この人だったら地域をうまくまとめて実行するよな」という思いでした。
一昨日、お隣の町内会に住む知人Yさん(73歳)から連絡がありました。
「この前会報号外の回覧板が回ってきたよ。電話予約もつながらないからどうしようかと思っていたところ、ワクチン接種の申込用紙だったんですぐに記入したよ。うちの町内会もできるようになったんだね。本当に助かった」と。
こうした取り組みは、地域の住民と地元病院がうまく連動できた好事例ではないでしょうか。
今回の場合は、日ごろ地域医療に熱心な院長が住民の声に耳を傾けてできたことです。
すべての自治体や地域でこのような体制でできるかどうかは難しいと思います。個々の地域環境や条件など整うことが必要だと思いうからです。
しかし、こうした取り組みに近いかたちでできる方法はあると思います。
各自治体に届くワクチンの供給量を考慮しながら、住民台帳に基づき接種スケジュールと会場(病院など)を設定。事前準備として各自治会が個別に接種の有無と申込書作成。
又、接種の順番は年齢の高い順(生年月日順)に実施するなど・・・。
今回のようなコロナワクチン接種方法は、「早い者勝ち」で高齢者を競わせるしくみだと思います。
個別の諸事情はあるかと思いますが、自治体が希望者全員の接種スケジュールを決めるやり方のほうがよりスムーズに混乱なく実施できるのではないでしょうか。
今晩は~。コロナワクチンの接種予約は自治体によって
かなり差があるようですね。
横浜の友人は予約するのに大変だったようです。
スーさんのところの自治会長さんの行動力と常日頃から地域医療に貢献して
くれている地元の医師の連携が素晴らしいですね。
>自治体が希望者全員の接種スケジュールを決めるやり方のほうがよりスム
ーズに混乱なく実施できるのではないでしょうか。
同感です。どこかの自治体でこの方式を取り入れているところがあるそうで
す。
Roseさん
3日前、山仲間たちと尾瀬に行ってきました。
この時、話題はやはりワクチン接種のことでした。何度電話をかけてもつながらない、オンラインでもうまくつながらず、その後すぐに終了になってしまったと話していました。
そんなことから集団接種に申し込みアクセスしたところすぐに予約が取れたと話してました。
うまく予約が出来た人はいいのですが、出来ない人にとってはやはり焦りと不安があると思います。
こうしたやり方は見直すべきだと思います。
特に高齢者にとっては身近な病院や施設で接種できることが一番安心ですから、そこの自治体が中心になってやれば出来ることだと思います。
コメントありがとうございました。