九州くるま旅 (11)

天草周遊の旅

”かかし” がお出迎え?!

 

島原半島の口之津港から天草下島の鬼池港までフェリーで渡りました。
この天草では、二つの教会めぐりとちゃんぽんを食べるのが目的で出かけてみました。

地方をくるま旅していると沿道や町中で意外なものを発見することが度々あります。
ガイドブックやネット情報などでは得られない、その土地に行ってみなければ出会えないものがあったりします。
まさにそうした出来事が旅の面白さなのかもしれません。
そんな意外な発見が、この天草でもありました。

 

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口之津港から島原湾を渡って天草へ
料金大人360円、車1台2990円(運転手込) 計3350円は安いです。

 

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天草鬼池港まで30分

 

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天草上島にある道の駅「有明リップルランド」で車中泊

 
翌朝、天草の﨑津教会に向けて車を走らせていると、沿道にお祭り?の光景が目に飛び込んできました。
お祭りにしてはちょっとおかしいぞ?
車を減速してよ~く見ると、エッ! なんだこりゃ!

そうなんです、ぜ~んぶ ”かかし” なんです。
早速、空き地に停めて見学で~す。観光客は私たちだけでした。

 

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天草下島のほぼ中央にある山間部。宮地村という山村の村おこしの一環として毎年3月~5月にかけて「かかし祭り」が行われているそうです。
一年がかりで村のお年寄りの人たちが製作しているそうです。
それにしてもすごい数です!

 

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この中に一人だけ人間(私)がいます。さて、どこにいるのでしょうか?

 

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たいへんユニークな顔ですね。この中にも一人・・・。

 

殉教の島、漁村の中にひときわ目立つ教会

 

天草下島の山間部を横断して羊角湾(ようかくわん)を目指しました。
漁村が点在する入り江沿いに車を走らせました。

 

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海岸線に出て﨑津方面に向かいます。

 

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小さな漁村にひときわ目立つ教会が建っていました。

 

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﨑津の集落

 

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﨑津教会

教会内は畳敷きで、和と洋が混在する不思議な空間でした。

 

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集落の中の売店でこの土地の名物「杉ようかん」を試食。杉の香がするあっさりとした食感で美味しかったです。
店主のおばあちゃんに誘われお茶をごちそうになり、30分ほど﨑津のお話を聞かせてくれました。
旅の良い思い出になりました。

 

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﨑津の先にあるもう一つの教会、大江教会。
昭和8年、ガニエル神父が地元の信者と協力して建てたロマネスク様式の聖堂。

﨑津教会と大江教会を訪れた時、同じようにバイク(カブ)の旅行者と一緒になりました。
このスーパーカブで九州を旅しているのかと思い、プレートを見たらなんと「川越ナンバー」じゃないの!
エッ!私たちと同じ川越なの? それもバイクで!
運転手の若いお兄ちゃんとお話しました。時間をかけて九州まで来たそうです。
旅先で出会った一期一会ですが、それにしてもすごいですね~。

 

日本一美味しいちゃんぽん?!

 

さて、いよいよやってきました。
TV番組の「マツコの知らない世界」で紹介された日本一美味しいちゃんぽんが、この天草にあると聞いてここまで来ちゃいました。
そのお店がある場所は、天草下島の富岡半島の先端にある漁村だそうです。
天草ちゃんぽんの有名店がこんな所にあるの?

そのお店は「明月」(めいげつ)です。

 

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創業100年以上の老舗だそうです。

 

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この「明月」というお店は富岡漁港の近くにありました。

 

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全く人通りのない路地裏にそのお店がありました。
のれんが出ていないので、初めてくる人は絶対分からないと思います。
私たちもナビを頼りに来ましたが、最初は分からず周辺をうろうろしたほどです。

 

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開店は午後1時から1時間ほどしか営業していないそうです。
なぜこの時間に開店かというと、昼の時間帯はすべて出前で営業していて、店内営業はその後に材料が品切れしていなければということのようです。
つまり、地元お客さんのための出前優先の営業方針みたいです。

私たちは12時半頃、この周辺をうろうろしていた時に長蛇の列を発見したことで、この場所が「明月」ということが分かりました。
すでに13人並んでいて、店内が満席になった後で外で待っている順番カードを渡されました。
1、2番カードですが、実際には14番と15番目ということです(笑)

私たちが順番待ちしている間、この路地を徐行しながらキョロキョロと運転している車が何台も通過しました。
運転手の「ここがそうですか?」という問いかけは皆さん共通していました(笑)
店名を言わなくても、「ここがそうですか」という一言は、「明月」を目指してきた人たちばかりです。

 

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TVで紹介されたとおり、メニューはちゃんぽんしかありません。

 

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これが噂の「明月」のちゃんぽん 600円

今回の九州の旅で平戸、長崎、小浜の長崎三大ちゃんぽんを食べ歩きしてきました。
私の個人的な感想では、この「明月」のちゃんぽんが一番美味しかったです。
スープ、麺、具材の旨みを総合して判断した結果です。

こんな遠い所まで食べにくるお客さんがいることにもうなずけます。

 

それにしても、”恐るべし九州” ですね。

 

「九州くるま旅」 つづく

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