山ごはん、山小屋、ウェア・・・
多様化する登山スタイル
夫婦で登山を楽しむようになって20年近くなります。
8年前、北アルプスの笠ヶ岳に行った時、登山口の新穂高温泉に前泊しました。
時間的に余裕があったことから、新穂高ロープウェイを利用して西穂山荘の名物「ラーメン」を食べに行こう!ということで、カミサンと二人して往復5時間ほどかけて登ってきました。
「えっ!ラーメンを食べに山小屋に行くの?」
そうなんですよ。山は単に登って登頂することだけが目的ではないんですね(笑)
その他にも安達太良山に登った時、「くろがね小屋の温泉」に入ってみたい!ということで、わざわざルートを変更して訪れたことがありました。
又、白馬岳でも「白馬鑓ケ岳小屋の露天風呂」に入りたい!という思いから行程を1日増やしたこともありました。
丹沢には、鍋割山という富士山の絶景が一望できる山があります。
丹沢主脈から少しずれた所に位置しますが、ここの山小屋には名物「鍋焼きうどん」があります。
この鍋焼きうどんを食べに登ってくる登山者が後を絶たないほどの人気と聞いています。以前TV番組でも「行列のできる山小屋」として紹介されたことがありました。
そんな鍋焼きうどんを食べたい!という一心から、わざわざ塔ノ岳から寄り道して行ったことがありました(笑)
西穂山荘のラーメン くろがね小屋温泉
こうした登山は何も私たち夫婦だけでなく、多くの登山者たちが登頂や山の景観、高山植物鑑賞以外にも ”登山の楽しみを倍増させたい” という気持ちから様々なスタイルが発生していると思います。
一昔前、登山は未踏峰を制覇するもの、登頂を目指すものとして大学や社会人山岳会を中心に発展してきたように思います。
そこには鍛錬の場、苦労して登るものというような ”美学” が存在しているように感じていました。
私の知人に大学山岳部出身の人たちがいます。彼らは今でも一様に ”登山はこうあるべきもの” という考えと哲学?を持っています。
それはピークハントが絶対条件で短時間で登り下りするというスタイルなんです。
そこには、登山中の絶景や植物鑑賞の共有はほとんどなく、ただひたすら登り下りするだけの苦行のように思えました。
実際パーティを組んでそうした登山も経験したことがありますが、これはやはりちょっとついていけないな?、と感じることがありました。
頂上に登らなくても楽しい登山
先日、TV番組のカンブリア宮殿で「夏山スペシャル:山の魅力を引き出す男たち」が放映されました。
この番組では、最近の登山ブームの背景に山グルメ(山ごはん)、進化した山小屋、快適な登山ウェアの紹介がありました。
登山は、登頂や山岳絶景、高山植物鑑賞などを目的に楽しむことが一般的ですが、ここ最近の状況は変わりつつあるようです。
「頂上に登らなくても ”ご飯を食べる山登り” も楽しいのではないか」
山岳雑誌「山と渓谷」 山ごはんレシピ本やBS日本百名山でも最近盛んに放映されています。
登山に行った時、確かにこうした山での食事風景を時々見かけるようになりました。
「山頂には行かない」「登ることも嫌いではないが、”小屋で楽しむ” のが半分以上の目的」
私も以前北アルプス登山の時、雲ノ平山荘に泊まってゆっくり一日過ごすことを目的に訪れたことがありました。
先を急ぐことはやめ、せっかく来たのだから小屋で楽しもうという気持ちはよく分かります。
番組で紹介された進化する山小屋
御嶽山「五の池小屋」 カフェも併設
手作りのシフォンケーキやアップルパイ
夕食に鍋? 驚きですね!
山小屋といえば、カレー、ハンバーグなどが定番ですが・・・。
すべて手作りの料理が登山客に人気があるようです。
おしゃれで高機能なアウトドアウェア
昨年から始めたマラソン、今年からはサイクルやトライアスロン大会に参加して感じたことは、スポーツウェアがかなりおしゃれになってきたことに気づきます。
一昔前だったらくたびれたTシャツ、短パンで汗びっしょりになっていましたが、今ではそんな姿は見られません(笑)
カッコイイデザインや品揃えの豊富さはもちろんですが、吸水性・速乾性・通気性を備えた様々なポリエステルが開発されたことでその機能性は格段に上がっているのではないでしょうか。
更にはサイズよりもフィット感を重視したスマート性のあるファッションとして着こなしています。
今利用している市営スポーツセンターでも、そこに通うおじさん、おばさんのウェアもしっかり決まっています!
登山ウェアのブランドとしては、ザ・ノースフェイス、モンベル、パタゴニア・コロンビアなどがあります。
そんな中、今回の番組で紹介されたのが、「ファイントラック」というブランドでした。
はじめて聞くブランド名です。
アウトドアメーカー 「ファイントラック」
登山においては下着はかなり重要性があります。
吸水性・速乾性があり汗冷えしないというのがやはり絶対条件ですが。
スキンメッシュ?
外からの水分をはじき、内部の汗を外に放出する機能があるようです。こんなウェアがあればほしくなりますね。
登山の三大装備のひとつレインウェア
レインウェアといえば、ゴワゴワして雨が降ってきたからしかたなく着るものと思っていましたが・・・。
今ではデザイン性はもちろん機能性が格段に上がっているようです。
ゴワゴワ感からストレッチ性が重視され、雨が降ってなくても防寒着として着られる!
こういったウェアがほしかったんです。
これだったら上着とレインウェアが一つになるため、荷物が少なくて済み軽量化できます。
川越市内のスポーツ店にも「ファイントラック」のウェアが品揃えされていました。
レインウェアは確かにストレッチ性のある素材でした。
こうしたスポーツウェアの市場もどんどん進化してきていますね。
今年は梅雨の時期が長いです。
今週あたりそろそろ梅雨明けが期待できそうですね。
今週は、山仲間たちと恒例の北アルプス登山です。
気の合う仲間たちとの登山は、先を急ぐことなく山の絶景と高山植物を楽しみ、山頂での山カフェと小屋ではビール!
そんなスタイルだからこそ仲間たちとの登山が長続きするのかもしれません。
皆さんもぜひ個々のスタイルで夏山を楽しんでください。
次回ブログアップは、7月末頃になります。