四国くるま旅 (12)

西日本最高峰の石鎚山へ

見上げる岩場に太い鉄のクサリ!

 

1974mの弥山(みせん)の高峰に立つと、目の前には屏風を打ち立てたような岩峰が現れた。
ああ~、これが写真や動画で見た石鎚山最高峰の天狗岳だ!
天に突き出した岩峰の左側はスッパリと切れ落ちている。更に右は一枚岩の斜面が谷底へと・・・。

ようやくやってきたなと思うと、何か身震いがした。

 

 

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石鎚山登山の前日、麓の西条市を訪れました。

45年前、大学の友人であったS君が西条市の出身で、卒業したら西条に帰り就職すると言っていました。
S君が盛んに郷土の自慢話をしていたことをよく覚えています。
西条は瀬戸内海に面した温暖な地であること。又、石鎚山系からの伏流水が出て美味しい水が飲めること。そして何よりも町を挙げてのお祭りが大好きなこと・・・。
そんな彼は、卒業後迷わず郷里に帰っていきました。

 

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西条市には「うちぬき」と呼ばれる地下水の自噴井があるということです。
これは現在鉄パイプの先端を加工して地下水層まで打ち抜き、地下水を取水しているそうです。
それだけ石鎚山系からの伏流水があるということですね。
「西条水めぐりマップ」で散策してみました。

 

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公園内には自由に取水できる場所がありました。
西条市から明日登る石鎚山系が見えました。

 

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登山前日は石鎚山の表玄関である西之川の登山駐車場で車中泊しました。
翌日、早一番(7:40)のロープウェイを利用して成就駅まで上がりました。

 

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ロープウェイ山頂成就駅から石鎚神社成就社へ。

 

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ここから本格的な登山の入り口になります。
標高1200mを超えたこの辺りからブナの木が目立って増えてきました。

 

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一度八丁休憩所まで下り、いよいよ急登の連続です。
このような木道の階段が続きました。

 

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最初のクサリ場が現れました。
地図には「試しのクサリ」と書かれています。ほぼ垂直の岩場にクサリが垂れ下がっていました。
巻き道がありましたが、せっかく石鎚山に来たのだからとチャレンジしました。
思っていたよりかなりハードなクサリ場でした。

 

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前社森(ぜんじゃがもり)の頂上にたどりつくと、前方に石鎚山が見えてきました。
「さ~、登ってこれるものなら登ってこい!」と言われているような感じでした(笑)

 

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夜明峠に着くと一気に視界が広がり、石鎚山の全貌が見渡せました。

写真中央の三つの峰のかたまりの真ん中が最高峰の石鎚山「天狗岳」1982m。

 

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「一ノ鎖」

先ほどの「試しのクサリ」からいよいよ本格的なクサリ場が連続していきます。
垂れ下がっているクサリが5本。左側の2本が登り用だそうです。右側が下り用です。

 

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登りきった後、後ろを振り返るとこんな感じでした。

 

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だんだんと急こう配になり石鎚山が近づいてきました。
「二ノ鎖」には鳥居がありました。

 

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今度は三角形のクサリ?が付いています。ここに来るとほぼ垂直でした(汗)

 

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一枚岩には足場がありません。そこで足を引っかけて登るように三角形のクサリが付いているんですね。

 

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「三ノ鎖」

最後のクサリ場です。
前を行く登山者がいました。この登山者が登りきるまで待機しました。

 

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登り切った所が弥山(みせん:1974m)
ここには石鎚神社頂上社と頂上山荘がありました。

 

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弥山から望む天狗岳
石鎚山の写真やテレビなどで紹介される風景がこの弥山から見た光景なんですね。

 

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弥山を後にして、天狗岳を目指します。
両側が切れ落ちた岩場を慎重に登っていきます。

 

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途中、振り返って見た弥山。
右側は断崖絶壁でした!

 

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天狗岳から下ってくる登山者たち。
斜面の岩場で狭いため、行き違いができません。下ってくる登山者を待ってしばらく待機しました。

 

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石鎚山(天狗岳)頂上1982m

頂上は3人くらいしか立てないほど狭かったです。

 

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頂上からの山並み              頂上から前方にそびえる「南尖峰」1982m

標高の高さは「南尖峰」と同じですが、この天狗岳が石鎚山最高峰とされているようです。

実はこの頂上に立った時、雲行きが怪しくなり、いきなりヒョウが降ってきました。
弥山に戻る岩場は濡れた状態になって這いつくばるように下りました(冷汗)

 

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山頂小屋に戻ってランチタイムです。
石鎚山登山の名物「力あめゆ」(300円) でホッと一息。生姜糖のような飲み物でした。

 

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下山途中、振り返ると頂上付近は曇ってきていました。
この後、かなり雨が降ってきて雨具を着て下山しました。
この日、早めに登ったことは正解でしたね。

 

日本百名山登頂は、この石鎚山で88座になりました。
そういえば、四国八十八か所参りも「88」の数字ですね。
特に合わせた数字ではないですが、記念としてしっかり記憶に残る登山でした(笑)

帰りは西条に下りました。
そういえばS君は今でも元気にしているだろうか? ちょっと関西訛りの陽気な彼を思い出しながら松山に向かいました。

 

「四国くるま旅」 つづく

2 thoughts on “四国くるま旅 (12)

  1. 今晩は~。すごい所を登るのですね。

    写真を拝見しているだけで足がすくみます(;^_^A

    でも頂上に立った時の感動はたまらないですね。

    楽しい旅を続けてくださいね。

    1. Roseさん

      クサリ場があるのは事前に知っていましたが、思っていたより斜度があって苦労しました。
      迂回コースがあるので、皆さんそちらを利用していました。
      下山はすべて迂回コースで下ってきました。

      くるま旅といっても、時々登山を入れながらの旅ですから飽きないで済みます(笑)

      四国くるま旅ブログはまだ続きますので、引き続き見てくださいね。

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