リンドウの咲く初秋の安達太良山 9月8日
会津磐梯山から南下して南会津、那須高原、鬼怒川・日光に至る、3泊3日の登山とくるま旅に夫婦二人で行ってきました。初日は安達太良山、2日目は磐梯山、3日目は那須岳の三山に登頂。各早朝からの登山の後は、地方グルメと観光を楽しむ欲張り旅行です。
前日の夜、東北自動車道を福島県二本松までひた走り、山間の「道の駅つちゆ」に深夜到着して車中泊。標高800mを超える山岳道路の途中にあるこの道の駅は、真夜中でも10台ほどの車が駐車(車中泊?)していました。翌朝、車で30分程の登山口のある「あだたらエクスプレス(ロープウェイ)」を目指しました。
安達太良山といえば、すぐに頭に浮かぶのは「くろがね小屋」です。NHKBSの山岳番組でもよく紹介されている公営の温泉付き山小屋です。この小屋の奥に源泉地帯があり、麓の岳温泉・奥岳温泉の源泉になっているそうです。下山途中でこのくろがね小屋に立ち寄り、入浴していこうというのが目的のひとつです。
「道の駅つちゆ」で車中泊 駐車場からは吾妻山(百名山)が遠望
周辺にはコスモスやアキノノゲシが咲き乱れていました。もう秋ですね。
登山口の「あだたらエクスプレス」ロープウェイで山頂駅まで楽ちん登山です。
途中の薬師岳みはらし台に「この上の空がほんとうの空です」の碑?がありました。
深田久弥著「日本百名山・安達太良山」から
「二本松から眺めた安達太良山、それを歌った高村幸太郎の詩が、この山の名を不朽にした。この詩人と絶対愛に結ばれた妻の智恵子は、二本松の造り酒屋に生まれた。彼女は東京にいると病気になり、故郷の実家に帰ると健康を回復するのが常であった。その妻のあどけない言葉を、詩人はうたった。
智恵子は東京に空が無いといふ。ほんとうの空がみたいといふ。・・・」
高村幸太郎の詩から、この上の空が智恵子にとってのほんとうの空なんですね。
木道の登山道沿いには、オヤマリンドウがいたるところに咲いています。
森林限界を抜けるとようやく安達太良山の頂上が見えてきました。
「乳首山」の異名をもつ安達太良山山頂部の岩峰と直下にある山頂標識。
安達太良山頂上1700m 山頂から目の前の和尚山
牛ノ背の稜線。その先には鉄山。 牛ノ背の稜線を歩くカミサン
牛ノ背から振り返った見た安達太良山 障子ケ岩。後方に磐梯山が遠望!
沼ノ平の火山口、まるで月面のクレーターのようです。火山ガス発生のため立ち入り禁止です。
下山途中から仰ぎ見る安達太良山山頂部 篭山1548m
少しづつですが秋の気配が近づいています。
くろがね小屋。乳白色の温泉は、疲れを癒してくれました。詳しくは、「山と山小屋」シリーズ6で紹介します。
下山は、あだたら渓谷自然遊歩道を歩いてきました。渓谷沿いに木道が設置されています
滑り落ちるように流れる滝 魚止滝
下山口の奥岳温泉付近のススキ。ここにも秋の気配が。
喜多方ラーメンを食べよう!
下山後は、裏磐梯に車を走らせ日帰り温泉入浴。車中泊のくるま旅の場合、全国どこでも温泉がありますから入浴には事欠きません。しかし、洗濯というと山間部ではコインランドリーがほとんどないため不便ですね。明日は、磐梯山に登る予定のため、車中泊の道の駅やコインランドリーがある猪苗代町に移動しました。
夕食は、せっかく会津方面に来たから喜多方ラーメンを食べたいな~なんて思っていました。猪苗代町にも喜多方ラーメンの支店があり、早速のれんをくぐっちゃいました。
本店は喜多方にある猪苗代店の「来夢」さんにおじゃましました。歯ごたえのある手打ち麺は喜多方ラーメンの特徴ですね。塩ねぎラーメンもさっぱりとしたコクのあるスープで美味しかったです。う~ん満足!
今夜は、近くの「道の駅ばんだい」に車中泊です。
2日目、磐梯山登山とグルメ旅へつづく
※安達太良山登山の地図とタイムスケジュールはヤマレコにアップしてます。興味のある方は、こちらを参照してください。 ヤマレコ「初秋の安達太良山」