ご当地グルメ、旅の締めは?
やっぱり ”麺” 二連発!
九州内陸部の高千穂峡と祖母山を後にして、いよいよ帰りの行程に入りました。
旅の起点になった九州玄関口の門司を目指します。
帰る途中には、ぜひ立ち寄ってみたい所が二ヶ所あります。
それは、「日田焼きそば」と「小倉うどん」です。
エッ!ラーメンじゃないの?と言われそうですが、麺好き夫婦は、ご当地ラーメンはじめ、全国の焼きそばもうどんも食べ歩きしているんですよ(笑)
ということで、まずは阿蘇を抜けて日田市までやってきました。
この日田市は、昔から焼きそばが日常的に親しまれてきた町で、今では町おこしの一環として市全体で取り組まれているようです。
日田やきそばの名店「みくま飯店」
日田市内に入り、ナビに従って目指す「みくま飯店」を探しました。
狭い路地を徐行しながら、ようやくお店の前にたどり着けました。
地元の人たちで混雑する前の夕方5時頃に入店。
店内のメニュー一覧の最初に掲げられていたのが「やきそば」です。
一般的な食堂ではラーメンが最初ですが、この町の名物は、やっぱり「やきそば」ですから当然ですね。
「日田やきそば」の祭典パンフレットやポスターが掲示されていました。
一般的な炒める焼きそばとは違い、鉄板上で一部が焦げるほど硬めに焼く麺に特徴がある。
パンフレットから
町おこしの一環として日田市内には、十数件の食堂で「日田やきそば」が食べられるそうです。
やきそば680円
麺は細麺でカリッと焼きあがっていました。具のもやしはパリッとした食感です。
九州の味付けは甘めと聞いていましたが、ソースの味はちょうど良い加減の飽きない味で芳ばしさがありました。
う~ん、実に旨い! ぺろりと一人前完食です!
私たち夫婦は、焼きそばは細麺が好きです。
最近では太麺が主流で人気があるようですが、やっぱり細麺でカリッと焼いたやきそばが好きです。
そんなことから、個人的な感想では、今まで食べた焼きそばの中でトップ3に入るほど美味しかったです。
「日田やきそば」、恐るべしの一言です!
小倉の「今浪うどん」店!
日田を後にして、北九州を目指して更に北進しました。
4週間前、九州に入ってきた時、小倉市内を観光しました。
この時、実は小倉うどんの「ある一軒」に行ってみようと予定していましたが、ちょうど定休日ということでスルーしてしまいました。
それでは帰りに立ち寄ってみようと思い、いざその店に直行しました。
ナビでもこの店の位置がはっきり分からず、路地裏に侵入していきました。
アレッ。ここかな?
「今浪うどん」店
よく見るとのれんに「今浪うどん」と書かれています。
この昭和の感じを漂わせる雰囲気の店構えが実にいいですね~。これは期待できます!
お客さんの出入りが頻繁にあることから、のれんがまくれ上がっているところが、”旨い店、評判の店” の象徴なのかもしれません。と勝手に私が解釈しています(笑)
実は、このお店はTV番組「秘密のケンミンショー」で紹介されたお店でした。
この番組を観て、九州に行ったらこの店にぜひ行こうと決めていました。
駐車場は、店の隣に17台分ありました。
午前11時に到着した時にはすでに満車だったため、道路脇に停めて待機していましたが、次から次へと車が入っていき、皆さん駐車場内で待機していました。
回転が早いため駐車していた車はどんどん出ていきます。地元の人たちはその点よく分かっているんですね。
店内には芸能人やタレントさんの色紙や写真が所狭しと貼られていました。
昆布と人参のおつまみ類が大きな器に入っていて、小皿に取って自由に食べられるようです。
又、テーブルには「しょうが」と「ゆずこしょう」がスタンバイです。
特にしょうがを入れて食べる習慣があるようです。
このお店の看板メニュー「肉うどん」700円(中)
う~ん! もうコメントはできません!
それほど美味しいうどんでした。今まで食べたうどんの中では、間違いなくNO1でした。
特に、なんとも言えない肉の味と肉が染み出たつゆの味は絶品でした。
カミサンも
「見た目は濃そうなつゆだけど、後を引く味で意外とサッパリしているね」
と言って、飲み干してしまいました(笑)
私の住む町埼玉は、讃岐に次ぐうどん県です。
県内には至る所にうどん専門店があり、主に肉汁うどんが看板メニューです。
私たち夫婦の個人的な感想ですが、埼玉の肉汁うどんを遥かにしのぐ旨さでした。
これほどの旨いうどんに今まで出会ったことはありませんでした。
ごぼう天うどん500円
うどんにのせるトッピングが変わってもつゆは同じですから、このごぼう天うどんも実に美味しかったです。
当初、店に入って店内をキョロキョロと眺めていて、注文はどのようにするのか迷っていました。
そんな時、ご主人の女将さんが声をかけてくれました。
「川越から来られたんですか?」と。駐車した車のナンバープレートを見ていたんですね。
人気店ということで全国からお客さんが来る店ですから、一元の客だということがすぐに分かるようです。
気さくでやさしい女将さんの心遣いのあるホットなお店でした。
また小倉に来た時にはぜひもう一度立ち寄りたいお店です。
又、小倉方面に旅行する機会がある方には、ぜひお勧めしたいお店です。
期待を超えると思いますよ。
”恐るべし九州” 二連発のご当地グルメでした!
大野城市の「豆香洞コーヒー」
私はコーヒーが大好きです。
毎朝必ず挽きたてのコーヒーを飲むのが日課になっています。
昨年、TV番組「マツコの知らない世界」で紹介されたのが、福岡大野城市にある「豆香洞コーヒー」というお店でした。
番組では、コーヒーの焙煎で世界チャンピオン(2013年)になった後藤直紀さんが紹介されていました。
福岡の大野城市にお店があるとのこと。
それじゃ、九州の旅の時に行ってみようと決めていました。
ナビに設定して行ったところ、線路沿いでしかも踏切の近くだったことから、通行上うまく店にたどり着けません。
初めての土地を運転すると、ちょっとした道路事情の勝手が分からないので焦りますね。
そんなことから近くのスーパーに車を停めて徒歩でお店を探しながら向かいました。
町の喫茶店という感じです。
店内に入るとすぐに焙煎機が目に飛び込んできました。
コーヒー豆も一粒一粒選定して、不良な豆を取り除いて焙煎していると書かれていました。
カウンターは6席、テーブル席が2つありました。
この日、オーナーの姿は見られませんでしたが、若い店員さんが5人もいました。
路地に入った目立たない立地で、しかも、この規模のお店にしては店員さんの数が多いな~と思いました。
平日にもかかわらず、お客さんの出入りは頻繁です。更に、持ち帰り用の豆の注文をされてお客さんもいました。
一般的な町のカフェとしては、かなりの繁盛店ではないかと感じました。
「豆香洞ブレンド」
豆香洞ブレンドは中深煎りと書いてありました。
少し苦みがあるのかなと思いましたが、これが意外とスッキリした味わいです。
しっかりとコクがありながらスッと飲める感じで、実に美味しかったです。
飲み終わった後、喉にコーヒーの後味がほとんど残りませんでした。
このようなコーヒーは初めてでした。
九州のくるま旅が始まってブログを16話お届けしてきました。
くるま旅の場合、観光地や景勝地など一定の場所にとどまることなく隅々まで周ることができる利点があります。
そんなことから、その土地ならではの光景やいろいろな発見があったりします。
次回は総集編として、そんな光景と珍しい発見をまとめてみたいと思います。
「九州くるま旅」 つづく
道路標示の「飯塚(市)」が私の住む町です。近くを通って帰られたのですね。
322号線は炭坑節の舞台「田川」(井上陽水・バカリズム・イッコウの出身地)を通過して、小倉に入る道
ですが、沿道から「ひと山、ふた山、み山越え(炭坑節)」 の香春岳(かわらだけ)は見えましたか。
この辺りは、昭和30年代まで筑豊炭田として大いに栄えたところで五木寛之の「青春の門」の舞台とも
なったところです。また、松本清張、火野葦平の文学は、筑豊の石炭と一体となって栄えた鉄都(八幡製
鉄所)北九州の繁栄に咲いた戦中戦後の華(あだ花)と思います。
「やまなみ」も「ごぼう天うどん」も旅のメニューに加えていただきありがとうございました。
息子が学生で東京に出ているとき、マルタイの棒ラーメンと英彦山の柚子ごしょう(冬のなべ料理のポン
酢に合います)がアパートに遊びに来る学友に評判がよく、なくなると送るように言ってきました。
なるほどなるほど、取り上げられているような食べ物の中で確かに暮らしています。それが、地方色と感
じられるのですね。
小倉の今浪うどん、知りませんでした。近いうちに妻と食べに行きます。
九州旅行を、楽しく身近に感じながら拝見しました。
mittyさん
コメントありがとうございます。
以前(だいぶ前になりますが)、mittyさんから九州のお話を聞かせていただきましたね。
その時から九州旅行の想いが強くなりはじめました。
確か「やまなみハイウェイ」のお話しもあり、又、山と草原の景観が素晴らしいことのコメントもあったように思います。
波野原のハイウェイを走っていた時、これがmittyさんがおっしゃっていた光景かと思いだしました。
本当に素晴らしいところでした。
あと「ごぼう天うどん」もそうでしたね(笑)
今浪うどん店では、肉うどんが看板商品でした。この時もmittyさんのあの時のコメントが頭にひっかかっていて、”確かこの地方のうどんはごぼう天だったよな~” と思い、もう一品はごぼう天うどんを注文しました(笑)
※ブログ写真のとおりです。
カミサンは、ごぼう天うどんを絶賛していました。もちろん私もシェアして食べましたが、ちょうどいい歯ごたえの大きさで今でも忘れません。
小倉に向かう途中、田川の町を通過しました。
ここが、”青春の門の舞台になった田川か~” と車を走らせながら町並みの写真を何枚も撮りました。ボタ山はどこにあるのかな~なんて言いながら(笑)
車の中でカミサンと青春の門の話になり、伊吹伸介、オリエの名前も出てきました。
私もちょうど大学に入学した頃(1975年)この青春の門を読み、学生だった頃のことや小説のことが重なりながら、この田川の町を眺めながら車を走らせました。
そういう意味では、ほんとうに良い旅ができたな~と思いました。
小倉の「今浪うどん」店、ぜひ奥様と訪れてみてください。
今回の九州の旅はまだ半分です。
主に鹿児島、屋久島、宮崎を残しています。来年、再来年になるかまだ分かりませんが、必ず行きますので、その時もまたいろいろお話を聞かせてください。