教会をめぐる旅
私たちの九州の旅は、玄界灘の壱岐水道沿いに北から長崎県に入りました。
平戸島と北松浦半島、更に南下して西海市のある西彼杵半島(にしそのぎ)と長崎半島に至るルート上には、多くの教会がありました。
私たちは信者ではありませんが、キリスト教が日本に渡ってきた頃からの布教活動と幾多の弾圧の古い歴史に触れることができました。
隠れキリシタンの歴史を伝える地として、このエリアには文化財に指定されている貴重な教会が点在していました。
又、現在、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、文化的伝統を物語る12の構成遺産で世界遺産として登録を目指しているそうです。
今回は、そうした教会群を訪ねながら歴史に思いを馳せながらめぐってみました。
教会内の撮影はできないので外観だけ写真に収めました。
田平天主堂 平戸ザビエル記念教会
ザビエル記念教会には、日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの象がありました。
宝亀教会(ほうき) 紐差教会(ひもさし)
紐差教会は、平戸島のほぼ中央に建つ教会でした。昭和4年に改修したロマネスク様式の教会堂で、天井には菊の花の装飾がほどこされ、日本的な要素が溶け込んでいる教会だそうです。
大野教会堂
平屋、瓦葺きの建物は、医療や社会福祉など多彩な分野で貢献したド・ロ神父の設計によるものだそうです。外壁は、不ぞろいな玄武岩の割石を赤土入りの漆喰で固めた「ド・ロ壁」と言われているそうです。
カトリック黒崎教会
黒崎地区の高台に建つロマネスク様式の教会。
出津教会堂(しつ) 伊王島にある馬込教会
遠藤周作文学館を訪ねて
大野教会堂、出津教会堂、カトリック黒崎教会がある外海地区は、迫害されたキリシタンを描いた小説「沈黙」の舞台となった場所だそうです。
この外海に遠藤周作文学館があったので訪れてみました。
又、この文学館の隣には道の駅「夕陽が丘そとめ」があり、ここで車中泊しました。
角力灘を望む高台の所に「遠藤周作文学館」がありました。
GW期間中だったこともあり、多くの観光客が訪れていました。
私たちは、小説「沈黙」はまだ読んでいなかったので、この機会に文学館で購入しました。
まだまだ続く旅の夜に読んでみようと思います。
「夕陽が丘そとめ」といわれるように、この日は好天に恵まれとてもきれいでした。
手前の建物は、遠藤周作文学館です。
道の駅と文学館周辺は、この夕陽を見るために多くの人たちが来ていました。
19時07分過ぎ頃、五島列島に沈んでいきました。
長崎半島の先端~野母崎へ
外海(そとめ)から長崎市内に入らず、長崎半島の野母崎を目指しました。
この半島の先端近くには、世界遺産で注目される「軍艦島」があります。
せっかくここまで来たのだから、一度は見てみたいと思い足を延ばしました。
長崎湾に架かる「女神大橋」
長崎半島の499号線を南下していくと、海に浮かぶ「軍艦島」(端島)が見えてきました(写真中央)
写真右側は中ノ島
望遠で拡大すると、まさに軍艦ですね!
野母崎港と軍艦島資料館
もともとは岩礁にすぎなかったこの島で良質な石炭が発見され、埋め立てによって拡張されていったそうです。
資料館にはそんな歴史とそこで暮らした人々の生活が記録されていました。
今回は角力灘の沿岸を二日間かけてゆっくりと南下する旅でした。
次回はいよいよ長崎市内に入っていきます。
「九州くるま旅」 つづく
今晩は。「遠藤周作文学館」、素晴らしいロケーションですね。これはやはり行かなくてはと思
いました。
夕日もとてもきれいです。「沈黙」はちょっと読んでいて苦しくなります。
昨年だったと思いますがリメイクの映画も上映されたようです。
篠田監督の最初のものは遠藤さんが気に入らない箇所があったそうです。
その後、熊井啓監督がいくつか遠藤文学のものを映画化されていますが、映像の美しさ、
役者も芸達者で個人的にとても好きです。
「沈黙」、は遠藤さんが大病した後の力作と記憶していますが、最近、私は忘れっぽいので間
違っているかもしれません。(;^_^A
すーさん、「女の一生・サチコの場合」の本を買われましたか。そこにコルベ神父が
登場します。個人的に好きな一冊です。
スーさんの九州旅行に感化されて(笑)「遠藤周作と歩く『長崎巡礼』」の本を読みだしまし
た。スーさんの写真と同じ角度で写されたものがたくさんあります。
ここ数日、天候があまり良くないと思いますが、どうぞお体に気を付けて旅を楽しんでください
ね。
鹿児島のさつま揚げ、黒豚料理などもそのうち出てくるのでしょうか。おいしいものがわんさか
ですね😊😊
Roseさん
コメントありがとうございます。
今、カミサンが「沈黙」を読んでいますが、「ちょっと重いので進まない」と言ってます。
Roseさんがおっしゃるようにちょっと読んで苦しくなるのでしょうか。
遠藤周作の本はカミサンが買いました。「沈黙」の他に「男の一生:上下」と「海と毒薬」の4冊です。「女の一生」は購入しませんでした。
今度、機会があったら読んでみたいと思います。
「遠藤周作と歩く『長崎巡礼』」の本のことは初めて知りました。
こちらも今度読んで見たいと思います。
長崎から雲仙島原~天草半島~熊本~山鹿~九重まで来ました。
今日、晴天の中久住山に登ってきました。明日は阿蘇山の予定ですが、ガス噴出具合と風向きで登山ができなくなる場合があるそうです。
久住山ではミヤマキリシマがまだ咲いていませんでしたが、阿蘇の烏帽子岳では満開だそうですので、行ってみようと思ってます。
昼間は観光や登山で疲れてしまい、夜車中でブログ更新するのも遅れがちです(笑)
ボチボチ作成していますので気長に待っていてください(笑)