要介護認定変更の手続き

義父の認定、要支援2→要介護2へ

6月に義父の要介護認定の更新手続き書類が届きました。              認定の更新は年1回行われ、更新されれば新たな保険証が交付されるしくみです。更新は、あくまでも今までの介護レベルを引き継ぐ手続きです。                  身体の状態は、高齢化が進めば改善に向かうことはほとんどなく、一般的には悪化していくことが普通です。ここで大切なことは、今までと同じ状況なのか?今まで出来ていたことが困難になってきていないか?など家族の目から見て、その変化を確認することだと思います。本人はまだまだ大丈夫というかもしれませんが、言葉使いや日常の動作を客観的に見れるのはやはり家族です。

義父の状態が、以前より悪化してきていることは家族の目から見ても明らかでした。そこで担当のケアマネジャーに相談して介護認定の変更手続きをしました。          手続きから一週間後、専門の担当者による身体状況の聞き取り調査があります。この調査は、日常生活全般に関して47項目の質問に対して、できる・できないの二者択一形式です。ベットでの寝返り、買い物ができるか、簡単な調理ができるかなど日頃の生活状態を把握するためのアンケートのようなものです。                                    義父の場合、毎日のように短歌をうたったり、週一回書道を教えている立場ですから頭の方は冴えています。逆に、身体状況は悪化の一途をたどり家の中でも歩行が困難な状態になっています。                                                                                                        調査の立会いをした中で、義父と調査員のやり取りを見た限り、認定の変更はちょっと難しいかなという感はありました。

3週間後、認定結果の通知が届きました。結果は、要介護2でした。諦めかけた変更が、要介護1を飛び越えた2段階のアップですから驚きでした。専門医などによる複数の方の判断ですから、この認定は妥当なものでしょう。たしかにコミュニケーション力はあっても、身体状況が悪化していれば日常生活を維持するのは困難ですから、その点を重視されたのではないかと思います。

本来のケアマネジャーの役割とは?

今回の認定変更手続きをする以前より、担当ケアマネジャーの対応のしかたについて疑問を持っていました。訪問するのは数か月に一度、それもほとんどが事務手続きの連絡。義父の身体状況からみて要支援から要介護レベルへの変更を相談するもコミュニケーションが取れる状態では難しいとの返答を繰り返すだけ。我々素人では、介護専門に携わるケアマネジャーの言葉を信ずるしかしかたありませんでした。義父と周りの介護認定者と比較するのはなかなか難しいものです。知人の介護認定者のことを聞いて比較する程度で説得性は乏しいです。                                    しかし、今回は義父の状態から判断して介護レベルへの変更を強くケアマネジャーに進言したことで手続きをすることになりました。家族が何も疑問を持たずケアマネジャーの言われるとおりにしていたら進展していなかったでしょう。

本来のケアマネジャーの役割とはいったいどのようなものでしょうか。制度を重視し事務的に事をすすめることだけではありません。最も大事なことは、人と人との触れ合いの中で相手の身体状況を把握し、専門的な立場(知識と経験)に立って適正な判断をすることだと思います。その判断から次へのステップや対応を進めたり、家族への提案をすることが本来の役割だと思います。                          今回の介護レベルの2段階アップは、担当ケアマネジャーの今までの対応に対して大きな不信感を持つ上で充分でした。そしてこれから先のことを考えれば、今の担当者でいいのかということになります。                                           即刻、介護事務所の責任者とお話をして担当ケアマネジャーの変更依頼を伝えました。次回からは新たな担当者になるようです。