東北の登山とくるま旅 (4)

ご当地グルメとジャズ喫茶

 

早池峰山から岩手山に移動する途中、盛岡に立ち寄りました。
岩手県の中心都市に来たからにはやっぱり地元グルメを楽しまなくっちゃということになります。
盛岡といえば三大麺が有名です。
以前、わんこそば、冷麺は食べてみましたが、もうひとつのじゃじゃ麺はまだ食べていませんでした。
ということで、じゃじゃ麺の美味しいお店を探してみました。

 

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ネット検索でじゃじゃ麺の元祖と言われる「白龍(パイロン)」に行ってみました。
昭和の雰囲気を漂わせる庶民的な店構えがいいですね~。今風の洗練された感じのお店よりこんな感じのお店が好きです。何か期待できる予感がしました。

 

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テーブルの上には皿に盛った玉子がありました。
初めて食べるのでよく分かりませんが、イメージ写真でこんな風に食べるのか~。

 

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店内至る所に有名人?の色紙が張られていました。
お昼の時間帯、店内は地元のお客さんでほぼ満席状態でした。

 

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じゃじゃ麺中盛り550円。備え付けのラー油を少しかけてかき混ぜて食べるようです。
麺はかなり柔らかかったですが、独特な風味の味噌は後を引く感じでつるつる食が進みました。

 

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食べ終わったら「ちいたんたん」? 玉子スープのようです。

 

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少し食べ残した具材に玉子を落としかき混ぜ、店員さんにお皿を差し出します。
スープを入れてくれて出来上がり。締めのスープとして二度楽しめるんですね。

 

コッペパン好きには見逃せない?

 

昔ながらのコッペパン好きオヤジにとっては、盛岡に来たらぜひ行ってみようと決めていたのが「福田パン」です。
盛岡市民には絶大な人気のパン屋さんのようで、テレビ番組の「ケンミンショー」などでも紹介されました。

以前にもブログでコッペパンの美味しいお店を紹介したことがあります。
ぶらり街歩きシリーズ「岳南鉄道」

地方に出かけた時、美味しいパン屋(コッペパン)を訪れることも楽しみのひとつになりました。

 

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福田パン本店。盛岡市内の住宅地の中にありました。
コッペパン専門店なのでメニューは驚くほど多かったです。
このコッペパンだけを買いにひっきりなしにお客さんが来ていました。
一般的なパン屋さんでは見られない光景でした。

 

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コッペパンといえば、やっぱり「あんバター」「ピーナツバター」「ジャム」ですよね。
このお店も人気ベスト3のようです。どの地方に行ってもこの3品の人気は変わらないようです。
早速イートインで食べてみました。

盛岡市民にとっては、昔から親しまれている味(子どもの頃から)がこのコッペパンだと思います。
私の好きなコッペパンの味とはちょっと違っていました。
地方地方の味や個人の好みがあるので何とも言えませんが・・・。
小腹が減ったらちょっとおやつ感覚で食べるのがコッペパンのいいところですね。

 

 

弘前のジャズ喫茶~こだわりの店主?

 

一関のジャズ喫茶「ベイシー」での音楽に気を良くして、東北ジャズ喫茶巡りを今回のくるま旅に追加しました(笑)
ネットで調べたところ「東北ジャズ喫茶案内」のサイトがあり、お店や店主のレポートが細かく紹介されていました。
この案内情報によると、今回のくるま旅のルート上にはベイシーを含めジャズ喫茶が5店舗ありました。
カミサンもその気になって、それじゃこの5店舗全て行ってみようということになりました。

一関の「ベイシー」、弘前の「スガ」、青森の「ブルーノート」、釜石の「タウンホール」、陸前高田の「ジャズタイムジョニー」です。
営業曜日や営業時間を調べて、今回のくるま旅の行動スケジュールを優先的に調整しました。
これも自由気ままなくるま旅のいいところなのかもしれません。

とういことで、東北ジャズ喫茶めぐり第二弾、弘前の「スガ」に行ってきました。

 

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弘前市内歓楽街の路地裏にありました。
お店は狭い階段を上って2階、ちょっとディープな感じがいいですね~。

 

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お店に入るといきなり長~い切れ目のないステンレス製のカウンターが目に飛び込んできました。
後で分かったことですが、狭い階段と窓もない店内にどうしてこれだけのステンレスのカウンターを入れることができたのか?
店主の菅原さんいわく、薄いステンレスの板を巻いて店内に入れてから伸ばしてカウンターに設置したそうです。
店内のインテリアや什器などは、当時憧れだった新宿のジャズ喫茶「DIG」の真似をしたそうです。
※「東北ジャズ喫茶案内」サイトの取材記事より

 

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店主の菅原さん。笑顔がとても素敵で気さくな方でした。

実は、私が店内に入った時、ドアを開けた足元に靴が揃えて置いてありました。
エッ!靴を脱いで入るのかな?と思いました。でもそんなことはないだろうと思いましたが、一応聞いてみようと思い「ここって靴を脱いで入るんですか?」と聞いたところ、菅原さんはキョトンとした目で私をジッと見ていた後、大笑いしました。
「俺もこの店50年近くやってるけど、そんなこと聞かれたのは初めてだよ。靴はいたまま入ってよ、ワッハッハ・・」
その後、「でもこんなこと聞かれたのは初めてだから何か出さなきゃならないかな~」
という感じで、一気に菅原さんとの距離感が近づき、その後も面白おかしく話が弾みました。
はじめは難しそうな店主のようでしたが、こんな一言がお互いの距離感を縮めるんですね。

 

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そんな店主の菅原さんもこの道50年近くお店を開いているんですから、それなりのこだわりがありました。
「ジャズ喫茶やってるからには、やっぱり新譜を聴かせなきゃダメだね。昔の曲ばかり流していたんじゃお客さんもついてこないよ」
菅原さんの話から、ジャズ喫茶は新譜を聴く場所だということを強調しているようでした。

 

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菅原さんが選曲して次から次へと流してくれた曲は、どれも心地よいサウンドの物ばかりで変化に富んでいました。
カミサンも一曲ごとに感動の拍手をしたことで、菅原さんもニッコリ笑顔を返してくれていました。

あっという間の2時間が経過して、帰り際にお礼を言ったところ、
「お二人がしっかり聴いてくれているんで、俺も真剣になって曲を選んだよ!久しぶりに仕事したな~っていう感じだね(笑)」
「今回流した曲は80年代~今年3月までの新譜ばかり、CD9枚分だったよ」と菅原さん本人も驚いていました。

お店に訪れてから2時間、客は私たちだけでした。
コーヒー一杯1000円でしたが、私たち二人のためにいい音楽を聴いてもらおうと一生懸命選曲してくれた菅原さんに感謝です!
弘前にこんな素晴らしいジャズ喫茶があったのかと感動しました。

またいつか必ず訪れることを菅原さんに約束してお店を後にしました。
今度来る時も入口で「ここって靴を脱いで上がるんですか?」と聞いてみようと思います(笑)
そんなジョークにもならない言葉だけで私たちを思い出してくれるんじゃないかと思います。

 

 

「東北の登山とくるま旅 (5)」へ つづく

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