東北の登山とくるま旅 (1)

仙台の牛タンと東北のジャズ喫茶

 

秋の登山と夫婦くるま旅第二弾です。
二年ぶりの東北くるま旅ということで、今回は太平洋側の宮城、岩手、青森を巡る旅です。
このエリアで残している日本百名山は、早池峰山、岩手山、八甲田山の三座です。
紅葉にはちょっと早いかもしれませんが、東北ということと標高の高い山ですから絶景が期待できるかもしれません。

ということで、東北自動車道を北に走らせ最初に目指したのが仙台です。
仙台のグルメと言えば牛タンですよね~(笑)

「仙台に来たからには、やっぱり牛タンにあいさつしなくてはならないだろう」
というセリフで始まったのが、「孤独のグルメ~真夏の東北・宮城出張編~」の牛タンの店「すいすい」でした。
昨年8月3日に放映され、東北に行く機会があったらぜひ立ち寄ってみたいお店のひとつでしたから迷わず直行しました。
あるブログによれば、地元でもかなり評判のお店ということで地方テレビなどでも紹介されていたところ、昨年の孤独のグルメの放映も重なって一段と客足が伸び行列のできるお店になったようです。

 

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牛タン専門店「すいすい」
開店11:30だったので30分早めの11時に到着。
住宅地の一角にありお店の雰囲気が渋~い感じで期待できそうです。
ラッキーなことに1番目に並びました。この後続々と行列ができて私たちを含めて開店前になんと11人並んでいました。

 

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店内にはいたるところ色紙が張ってありました。

 

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牛タンセット1.5人前2200円。(通常のセットは1700円)
通常のセットに比べ牛タンの量が倍以上ありましたから、1.5人前のほうがお得かもしれません。

 

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こんなに分厚い牛タンです!
上質な牛タンなんでしょうか、ちょっと噛んだだけでジュワッと肉汁の旨みが口の中に溢れてきました。
噛めば噛むほど旨みが増してきます。
初めて味わうタレでした。味噌をベースにしたタレのようですが、味噌の味はほとんどなく独特の風味で後を引く旨みがありました。
松重さんの「牛なのに、ウマい!」と言ったジョークのセリフと笑顔が頭をよぎりました。
この味だったら評判になりますね。

 

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テールスープも美味しかったです。
塩味でしっかり出汁がでていました。テールがホロリとやわらかく、口に入れると溶けちゃいました。

 

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もちろん完食です!
壁に貼ってあった松重豊氏の色紙を撮ったつもりが、間違って隣に貼ってあった色紙を撮っちゃいました。
良く見ると、なんと大ファンの女優の余貴美子さんのサインでした。ヤッター!
ちなみにこの余貴美子は、孤独のグルメ東北・宮城出張編で女川の食堂の女将役として出演していました。
そんなことから、このお店にも来たのかもしれません。

ということで、まずは大満足の一品でした!

 

東北のジャズの聖地「ベイシー」へ

 

仙台を後にして一関に向かいました。
この一関にはジャズ喫茶「ベイシー」(BASIE)があります。

私たち夫婦がまだ若かった頃、二人で都内のジャズ喫茶やライブコンサートなどによく行ったものでした。
結婚して仕事や子育てなどで忙しくなり、ゆっくり音楽を聴くことすらなくなっていました。
そんな昔の思い出もあって、今度東北に行った時にはぜひ「ベイシー」に立ち寄ってみようと話していました。

 

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ジャズ音楽の聞かせ方が秀逸であることで有名な喫茶である。
学研刊『ジャズの教科書』では、「日本一のジャズ喫茶」と紹介され、「日本一音の良い喫茶店」として知られている。店内は薄暗く広大なスペースに音楽機材が置かれ、常に大音響のジャズ音楽が流れている。
日本のみならず、海外からも、多数のジャズ愛好家が訪れ、ファンの間では、ジャズの「聖地」と呼ばれている。
著名なジャズアーティストによるコンサートも、たびたび開催されている。
ウィキペディアより

 

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都内のジャズ喫茶には見られない広いフロアには、音楽機材が設置されていました。
最も目についたのが、今まで見たことがない大きなスピーカーでした。
音楽はレコードからですが、演奏するひとつひとつの楽器の音色がはっきり伝わってきて、まさにライブ感が楽しめます。
こんな素晴らしいジャズ喫茶があったのかと驚きでした。

 

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音楽だけを楽しむ空間です。
話すことさえも禁じられているような雰囲気を醸し出しています。話したくても大音響のため話すことさえできませんが(笑)
ジャズのレコードがびっしり棚を埋めていました。歴史を感じさせます。

 

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珈琲一杯1000円。
雰囲気のいい空間で何時間聞いていてもこの値段ですから安いものですね。
あっという間の1時間半でした。
またぜひ来たいと思います。

 

美味しいグルメと心地よい音楽! 東北の旅がスタートしました。

 

「東北の登山とくるま旅 (2)」へ つづく

 

6 thoughts on “東北の登山とくるま旅 (1)

  1. あらら、奇遇ですね。 私たち夫婦も先週の土曜日、16日に仙台へ牛タンを食べに行ってきま
    した。
     購入したJRパスが一週間有効で、6日間は下関から山陰を回って帰京したのですが、まだ一日
    残っているので川越か宇都宮か、と迷っていたら仙台なら今日日2時間でいけることが分かり行
    ってきました。 同じ伊達政宗の銅像の写真を撮ってきましたよ(笑)

    まあこちらはJRで、滞在も4時間ぐらいで徒歩での観光だったので牛タンは駅前から伸びている
    中央どおりで定番の「利休」で食べました。牛タンは少なかったのですが、同じくテールスープ
    にビーフシチュウ、それにサラダまで牛肉のスモークが入っていて納得の¥1650でした。

    車旅だとまた違うのでしょうけれど、仙台も近くなったな、と思います。40年前に学生時代を
    過ごしたところですが、当時は東北本線の急行で確か5時間半ぐらいかかって行っていましたか
    ら、それに比べるとさすがに時の流れを感じます。
    また音楽喫茶も、仙台でJBLのパラゴンという有名な大型スピーカがデン!と置いてある喫茶店
    に学生時代は良く通ったのですが、回りも変わりちょっと記憶が怪しく見つかりませんでした。
    もしかしたらもう無くなっていたかも、です。

    1. リンロン88さん

      お久しぶりです。
      へ~奇遇でしたね~。お互い一週間違いで仙台の牛タンを食べたなんて驚きですね。
      仙台市内を車で移動している時、利休の看板を目にしました。行ったことはないんですが、牛タン専門店では大手のようですね。
      それにしても6日間ご夫婦で下関から山陰の旅をして来られたんですか。楽しまれてきたと思います。まだ私たちは山陰方面には行ったことがありません。日本百名山の大山があるんで、いつかは訪れてみたいと思っています。

      仙台まで新幹線でしたら本当に近くなりましたね。
      でも車ではまだまだ遠い感覚です(笑) 仙台に着いてもようやく東北の玄関口に来たな~という思いでした。
      昨日は、一関の道の駅に車中泊して、今日は中尊寺観光の後、明日登る早池峰山の近くまで来ています。一般道を走ってきましたが、田んぼの稲も黄色く色づき収穫真っ最中の田園風景を見ながらのドライブでした。
      この後も東北のブログ続きますので、またぜひ立ち寄ってください。
      コメントありがとうございました。

  2. 始めまして、私は団塊世代のオーディオ大好きオヤジです。仙台のベイシーはオ
    ーディオ大好き人間の憧れの聖地ですよ。ああいうジャズ喫茶は日本中探しても,
    トップレベルの場所でめったにありません。良い所に行って来ましたね。私もぜ
    ひ行きたいです。パラゴンといえば、この8月に軽井沢に宿泊に行った時に、そ
    のスピーカーを聴かせる喫茶店があり、そこで美味しいコーヒーを飲みながら、
    なんとも言えない、良い時間を過ごしてきました。そこで過ごしたコーヒーの味
    と耳に心地良いサウンドは、とても良い思い出となりました。

    1. Mozrite65さん

      はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      私はオーディオのことは全く素人で分かりませんが、ベイシーが「オーディオ大好き人間の憧れの聖地」と言われれば、本当に行って良かったな~と思います。
      Mozrite65さんが、軽井沢で体験された「聴かせる喫茶店、美味しいコーヒー、耳に心地よいサウンド」をまさに今回ベイシーで味わうことができました。
      軽井沢と一関、同じ想いを共有したようでたいへん嬉しく思います。

      ベイシーでは、一曲終わるたびに二人で拍手したほどでした。
      普通喫茶店でレコード音楽が終わったら拍手する人なんていませんよね(笑)でもそれだけ感動したサウンドだったということです。
      私たちの拍手を聞いて、ご主人や店員の方が笑って同じようにつられて拍手していました。
      こうしたライブ感がたまらなくいいんですね。
      登山と観光グルメの旅ですが、もうひとつプラスして東北ジャズ喫茶ツアーも入れてみようかとカミサンとも話しています(笑)

      またぜひお立ち寄りください。

  3. お久しぶりです。気になりながらメッセージを残せませんでしたが、やはり60代の人たちには
    ジャズは懐かしいです。

    「ベイシー」は素敵なお店ですね。

    東京、吉祥寺に喫茶店ではないのですが、同じような雰囲気で、食事と一杯やりながら生演奏が
    聴けるバルがあります。「サムタイム」と言います。昨年長年の友人と行ってきて感激しまし
    た。

    リンロンさんはご存知かもしれませんね。

    仙台には一度しか行ったことがありませんが、駅前のケヤキ並木がとてもきれいだった
    ことを覚えています。

    私は国内旅行はあまりしていないようです。夫が転勤族だったのですが関西に一度だけで、あと
    は東京の中の移動だけでした。

    ただいま、小旅行はもっぱら伊豆の温泉です。
    若い時は日本脱出ばかり考えていましたが、年とともにフットワークが問題になってきました。
    トホホ・・・ですが、見方を変えて楽しみを見つけていきたいと思います。

    いつも楽しい情報をありがとうございます。まるで私も現地に行っているような気がします。

    1. Roseさん

      コメントありがとうございます。
      ご返信遅れましてすみませんでした。

      吉祥寺のサムタイム聞いたことがありますが、まだ行ったことはありません。
      今回の旅では、一関のベイシーに立ち寄ったことから、その後の旅スケジュールを一部変更して「東北ジャズ喫茶めぐり」を加えました。
      5つの喫茶店の内、4店舗訪れることができました。
      青森まで北上して八戸から三陸を南下するくるま旅を続け、陸前高田から仙台まで行く予定でしたが、急きょ予定を変更して一関に戻ることにしました。
      妻がもう一度ベイシーに行ってみたいという提案からでした。
      ベイシーに着いたのは19時半。閉店22時までの2時間半ジャズを聴き過ごしました(笑)

      Rosaさんがおっしゃるように、まさに「見方を変えて楽しみを見つけていきたい」というのが、私たち夫婦にとっての新しい旅スタイルになったのではないかと思いました。
      一般的な観光地巡りもいいものですが、自分たちがその土地で発見したものこそより思い出に残ることが多いと気づきました。

      この後のブログでは、紅葉の八甲田山、八戸の朝市、三陸鉄道などをアップしていきます。
      引き続き見てくださいね。

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