妻の定年退職 (2)

社会に順応していける女性の力

ゴールを切っても走り続ける~

 

今春、妻は、いよいよ43年間の長い仕事生活にピリオドを打ち完全退職します。
60歳定年を迎え、更に再任用(継続雇用)として5年間働き続けてきました。
一般的に定年退職の話と言うと男性のことを指す場合がほとんどですが、フルタイムの正職員(正社員)女性の場合ももちろんあります。
男性社会と言われてきた時代の中で、女性が家事・育児・仕事を続けてきたわけですからどれだけたいへんなことだったかと思うばかりです。 ブログ「妻の定年退職(1)」

定年退職というと、これまでは主として男性の問題でした。男性の定年は頻繁に本やドラマなどで取り上げられてきましたが、女性の定年についてはほとんど注目もされてきませんでした。女性が60歳まで働き続けるなどということはなかなかイメージできなかったのかもしれません。
ところが、厚生労働省の調査によると、年間約10万人もの女性たちが定年によって離職しています・・・。                                 では、定年退職した女性たちは、その後どうするのでしょうか。意外なことに、その後も仕事を続けている人は多いようです。現在、60-64歳の女性のなんと46%が、つまり半数近くが、何らかの形で仕事をしているという数字があるからです。             
 視点・論点「働き続ける”定年女性”たち」

最近では、定年退職以降も継続雇用制度の推進によって働き続ける男性が増えています。妻の場合もそうでしたが女性も全く同じように思えます。理由は、年金や老後の不安などの問題、又、社会との関わりを持つことや生きがいなど、人によってさまざまでしょう。  継続雇用以外でも退社して再就職される方も大勢いると思います。
この年齢からでは男女とも再就職は厳しいものがありますが・・・。

定年女性が男性に比べて再就職しやすいのは、肩書やポストにこだわらないからという話は、様々な取引先で耳にしました。女性は気配りがあるし、フッワーク軽く何でも引き受けてくれそうな印象があるのかもしれません。いい意味でもおせっかい体質といいましょうか・・・。  同サイト

 

2016定年女性

賃金や仕事の内容などにもよりますが、男性の場合どうしても「今までの」というアイデンティティにこだわりがあるように思えます。それに比べ女性の場合は、人の話を聞く、気配り、事務処理能力など優れているのではないでしょうか。もちろんこのことは全てではありませんし、一概に言えることではありませんが、定年退職以降再任用として5年間勤めてきた妻を見聞きしてそう感じています。

 

専業主婦の定年退職

 

男性に定年退職があるのなら、専業主婦にも定年退職があってもいいと思います。
今まで夫を支え家事、育児に専念し、四六時中働き続けてきたわけですから、当然ではないかと思います。                                                  以前、専業主婦の賃金を金額で表わしたらいくらになるか?という話題がありました。
かなりの高額だったように思います。もちろん金額ウンヌンの話ではありませんが、早朝からご主人や家族の食事のしたくにはじまり、掃除洗濯、買い物、諸手続き、その他子どもの教育に関すること、ご近所のコミュニケーションなど・・・。そして、帰宅してきたご主人や家族の夕食と片づけなど・・・。                                            主婦の休憩は自己コントロールしても、拘束時間は十数時間ということになります。

これだけの仕事をこなしている専業主婦に対して、定年退職したご主人が今までと同じように「お~いお茶、お~い飯、お~い風呂」なんて言えないと思います。
朝晩の食事の手伝いは当たり前のことですが、できれば昼食は自分で作ようにした方が良いのではないかと思います。                                感謝の気持ちは言葉に出して言うことはもちろんですが、やはり実行に移さなければならないのではないでしょうか。なぜなら、これから先夫婦二人だけの生活が続くわけですから。

 

3月までの妻の手帳(スケジュール表)はビッシリと埋まっています。4月以降真っ白な状態でした。                                        男性に比べ女性の方が社会への順応性は高いと思います。ゴールを切ってもすぐに走り出すでしょう。そのうち手帳もメモで埋め尽くされていくように思います。

 

 

4 thoughts on “妻の定年退職 (2)

  1. 最初にパートナーさん、長い間、お疲れ様でした。女性の場合、確かにこまごまとしたことに気が付くので、フルタイムの仕事、家事、育児、と大変な時期があったと思いますが、また、少ししましたら手帳もスケジュールで埋まることでしょう。

    私の姉も教員で、舅、姑と住みながら、二人の子育てをしました。兄は国家公務員でしたので、国内転勤も4,5回あったと思います。子育ては待ったなしですから、義父母、そして私たちの両親の手助けなしで定年まで働けなかったと言っています。

    助けてくれる人がいる人は良いのですが、そういう人ばかりとは言えませんので、63歳で現役をひいてから市のファミリーサポートに登録して、時々小さな子を預かったりしています。

    すーさんのように「専業主婦にも定年がある」という考えを持つ中高年の男性はまだ少ないと思います。

    私は自分の身の回りのことは男女関係なく「できる」と言うことはとても大切だと思っています。なぜなら専業主婦の方が先に病気になったり、不幸なことに亡くなるということがあるからです。私の身近な人で一年間に4人、妻の方が先に亡くなりました。

    長い夫婦生活で、いろいろ生活スタイルも変わる時もありますが、お互いに感謝を忘れずに上手に距離を時には取りながら暮らしていければと思っています。

    我が家は、家庭の理由で、私が働かなければならない状態になりました。その間、しっかり夫は身の回りのことができるようになりました。長い目でお互い見ることが大切ですね。
    お掃除も私のやり方が気に入らない時もあるようですので、やってもらっています。(笑)お互い言ってはいけないこと。強い言い方はしない。ということは大切なことと思います。(これは他の人間関係でも大切なことですね。)

    今のところ、二人で伊豆の温泉巡りを楽しんでいます。夫にとっては良く遊んだところのようで、懐かしいのでしょう。

    壮年期を過ぎた二人なので、スローライフを楽しむようにと言う考えです。

    スーさんご夫妻、今まで以上に健康で毎日を楽しまれますように。

    1. Roseさん

      コメントありがとうございます。
      Roseさんのご主人も身の回りのことをやっていただけているんですね。何らかの形でお互い協力し合って、相手のことを理解尊重することは大事なことだと思います。
      私たちの場合、ご近所に子育てに関してたいへん理解していただける方(家族)がいまして、サポートしてもらいました。そうした方の手助けがあったからこそ共働きが続けてこれたと思っています。
      自分たちの力だけではなく、まわりの支援があったからこそできたと思っています。
      そういう意味では、共働きや子育てだけとってみても社会的な支援の大切さということを感じます。

      これからは妻と共にスローライフを楽しんでいこうと思います。

  2. くろとごまです。すーさんの奥様に対するフォローには頭が下がる思いです。

    専業主婦の定年制に賛成です。リタイア後は、お互いに助け合って50:50で生きていきたいなと考えています。

    家事(自炊生活が中心です)をはじめて5ヶ月目に突入しています。昼ご飯は、出来合いのお弁当を食べていますが、朝晩のご飯は、しっかり自分でつくっています。少しずつですが、レパートリーも増えてきています。

    ゴミ捨て・掃除など、こまごましたこともあり、家事の大変さを理解しました。(家事4ヶ月目の新米です。)

    65才の定年まで2年半を切りました。単身赴任中にしっかり料理を覚えて、リタイアしたら食事つくり等で貢献しようと考えています。又、家庭菜園などをいっしょにやりたいなと考えています。

    1. くろとごまさん

      新潟での単身赴任生活ご苦労様です。
      私は、単身赴任の生活を体験したことはありませんが、お一人での生活で朝晩食事を作っているということ、たいへんなことと思います。      家族が一緒にいれば相手のことを考えて食事を作りますが、一人だとなかなかそうはいかないと思います。私なんかは適当に済ませてしまうと思います。
      単身赴任中に料理のレパートリーを増やして、戻った時にはぜひ腕をふるってください。一緒に食事する家族がいれば一段と美味しくできると思いますよ。

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