新緑の後方羊蹄山
視界360度に広がる絶景!
6月の北海道ははじめてです。
関東地方で例えれば、ちょうど5月の新緑の時期に似ています。
朝晩は涼しく、天気が良ければ日中は半袖と短パンで過ごせるカラッとした気候です。
北海道に渡って最初の登山は、後方羊蹄山(しりべしやま)と決めていました。
一般的に登山者の間では、羊蹄山(ようていざん)と言われていまず。
後方羊蹄山はドッシリ重く、一種の圧迫を感じる。
古来蝦夷富士と呼ばれただけあって、その整正な山容はどこから眺めても形を崩さない。
深田久弥著「日本百名山」より
登頂した翌日、比羅夫(ヒラフ)側からの後方羊蹄山を撮影。確かにきれいな山容ですね。
前日、登山口の真狩キャンプ場の登山者専用駐車場で車中泊。早朝5時40分スタートしました。
朝もやが立ち込める中、ダケカンバが林立する登山道を進んでいきます。
登り進めていくと太陽の光が差し込み、少しづつ青空が見えてきました。
絶好の登山日和が期待できる予感が・・・。
六合目を抜けると一気に視界が広がりました。
雲海の中にポツリと昆布岳(1045m)が顔を出しています。
更に標高を上げていくと、雲海が消えて次第に下界の風景が現れてきました。
8合目辺りからハイマツが広がる森林限界です。
まだ雪渓が残っていました。約100mほど雪渓を登っていきます。
ようやく頂上の火口が見えました。
振り返れば北海道の雄大な山並みと広々とした平地が眺望できました。
山頂は、富士山と同じようにお鉢巡りのような火口になっています。
さて、最高地点はどこだろうかと目を凝らし、ぐるりと見まわしてみたところ、ちょうど反対側に突き出た岩稜を発見。
あ~、あそこが「喜茂別ピーク」か!
カメラでズームアップしてみました。やっぱりあそこだ~。
最高地点の頂上に向け、40分ほど険しい岩稜帯をすすんでいきます。
ようやく頂上です! 1898m
登山開始から5時間40分かかりました。やれやれ~。
頂上でランチタイムです。昨日、道の駅で買ったトマト、アスパラ、サラダ春菊のサラダも持参です。
昨夜、夕食のおかずに車内で作ったサラダの残りを持ってきました(笑)
登山では、こうしたおにぎりやサラダが何よりのごちそうなんです。
ちょうど反対側の窪んだ場所から反時計回りで登ってきました。
帰りは火口の周りを一周します。いわゆるお鉢巡りで~す。
眼下にはニセコの市街地が見えました。
登ってきた登山道を下山します。
下山はいつも足早に下りてきてしまいますが、今回の登山では今までにないくらいゆっくり景色を眺めながらの下山でした。
今まで登ってきた山とはどこか違う景色がありました。
雄大な山並み、広々とした牧草地帯ときれいに区画された畑の数々、「これが北海道か~」と思わず座り込んでしまいました。
朝の雲海が消え去った後、昨日訪れた洞爺湖が彼方に見えました。
ダケカンバの新緑が清々しいです。
往復10時間かかって登山口のキャンプ場に戻ってきました。
昨日まったく見えなかった後方羊蹄山を望むことができました。
ということで、北海道初の登山にチャレンジしました。
次の登山予定は、利尻山です。
初めてコメントします、今後ともよろしく。
やはり北海道の景色は広く雄大ですね、この景色から見ると紀伊半島の山々は混みまくっていると感
感じます。今後もお気をつけて旅を楽しんで下さい。
紀州のカモシカさん
コメントありがとうございます。
以前、コメントいただいたことがありましたよね。
「混みまくっている」という表現、実に面白いですね。
紀伊半島の山ばかりではないと思います。北・南アルプスや中央アルプスなんかはごみごみした感じです(笑)
今回、羊蹄山に登っている時、大阪から来られた60代後半の登山者と話す機会がありました。
その方は「北や南アルプスは何かとげとげしい感じで、人を寄せ付けないような山容だが、ここ北海道の山は雄大で ”さあ、おいで” と言われているような山並みだよね」と言っていました。
確かにそんな感じがする山が多いです。
ぜひまたコメントよろしくお願いします。
羊蹄山は綺麗な山ですよね。