吾妻山と地方のラーメン食べ歩き
元気で次を目指すシニアの方々との出会い
吾妻山(吾妻連峰)は、福島県と山形県の県堺に沿って東西に伸びる山塊です。
この吾妻連峰の最高峰は、西吾妻山で標高2035mあります。西吾妻山に登るルートはいくつかありますが、今回は白布温泉(しらぶ)の天元台ロープウェイとリフトを使って登ってきました。
日本百名山の深田久弥氏は、著書の中で
「一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫然としてつかみどころのない山もあるまい」
と書いています。
昨年、磐梯山に登った時、遠く目の前に広がる大きな山群を見た時、あれが吾妻山か?と思ったほどちょっと特定できない山並みといった感じでした。
今回、天狗岩から望む西吾妻山 昨年9月、磐梯山から遠望する吾妻連峰
天元台ロープウェイ乗り場 「根曲がり竹」を採りに行く地元の人達
ロープウェイの始発8:20に乗ったところ、長靴をはいた山行姿で乗り込んできた人たちがいました。聞くところによると皆さん「根曲がり竹」を採りに行くようです。高さは 1~3m位、タケノコ自体は10~20cm位の小さなタケノコです。この時期「みちのく」の代表的な山菜だそうです。それぞれ秘密?の採取場所があるらしく、ロープウェイを降りたら皆さん分かれて出かけて行きました。
ロープウェイを降りて、次は3本のリフトを乗り継いで終点の北望台に向かいます。
6月13日から夏季運行が始まったので、今回は楽しての登山です。
リフト終点の北望台から登山道が始まり、約30分ほどで広い湿原に出ます。
湿原にはチングルマの群生が広がってます。 コイワカガミとチングルマ
残雪の中を西吾妻山を目指す登山者 コバイケイソウ。これから花を咲かせます
この湿原を歩いている時、3組みのシニアの登山者との出会いがありました。
一人は60代後半の男性で熊本から来られた方でした。山形まで飛行機で来て、レンタカーで回りながら月山~吾妻山~磐梯山~安達太良山の百名山を巡る山旅だそうです。
もう一人の60代前半の男性は、東京から来られた方でした。退職後は趣味を多く持ち、登山をはじめスキー、ゴルフ、カメラ、乗馬などに親しみ、家には遊び道具ばかりで忙しい毎日だと話していました。この方もこれから下山後、安達太良山のくろがね山荘に泊まり、磐梯山も登ると張り切っていました。(写真、残雪の中を歩方)
60代後半のご夫婦も東京から来られた方で、百名山は目指していないが、北アルプスなどの名だたる名峰を中心に夫婦で登られているそうです。又、海外旅行も趣味に持ち、今まで30ケ国の国々を巡って楽しんでこられたと語っていました。
この方々とは、下山途中の休憩時にもお会いする機会があり、30分ほど立ち話ししながら山談義に夢中になりました。
登山をすると多くの元気なシニアの方々との出会いが必ずあります。
特に日本百名山を目指す登山者は、全国に散った百の頂に足を伸ばします。このため、その山周辺の地元登山者以上に各地方から来る登山者の方が多いことがあります。
百名山登山に限らず、シニア登山愛好者には二つの共通した点があります。
一つは当然のことですが「それなりに健康」であること。若い時に比べ体力の低下の話は話題になりますが、それぞれ登る体力を温存しながら皆さん楽しんでいます。
もう一つは、常に前向きに「次を目指している」ことです。山の難易度や行程時間など、それぞれ異なりますが、次はどの山へ、どの頂へ、次はどの高原へ、次は連峰縦走など、皆さんの目は子どものように輝いています。
過去を振り返らず、次へのチャレンジにワクワクした姿は、何か教えられるものがあります。そうした方々との出会いにより、元気をもらえることも登山の楽しみの一つですね。
湿原を抜けると頂上が見えてきました 西吾妻山の頂上2035m
頂上は、周りを木々で囲まれ眺望はできません。この標識がなければ通り過ぎてしまいそうです。西大嶺(頂上から40分程)まで行けば眺望がいいようですが、この日は曇りのため諦めて下山しました。
地方ならではのラーメン食べ歩き
米沢ラーメン
西吾妻山下山後、米沢市に戻り、昨夜居酒屋でお会いした方からのラーメン情報にもとづいて早速行ってみました。
ガガーン! な、なんと休みだ~。ガッカリ! 行く前にネットで調べて第三水曜日は営業のはずでしたが残念! 看板がなければラーメン屋さんとはわかりません。こうした民家の方が昔から営業する地元ならではのラーメンが美味しいんですよね。
ちなみに「愛染」は米沢市内に2軒あり、桜木町の「愛染食堂」の方です。
実は昨夜地元の方からもう一軒おすすめ店を聞いておきました(抜かりありません!)
そのお店は「桂町さっぽろ」です。こちらも同名のお店があるのでご注意ください。
店内には有名人のサイン入り色紙が張ってありました。愛想の良いご主人が出迎えてくれて、米沢ラーメンとこの「さっぽろ」というお店の歴史についてお話を聞かせてくれました。
麺は米沢ラーメンの特徴であるちぢれ麺です。スープは鶏ガラと煮干しのようで昔ながらのしょう油ラーメンという感でした。又、油分がほとんど感じられず、さっぱりとした味です。ちょっと麺が柔らかかったのが気になりました。
もちろんこのお店は「無化調」です(化学調味料なし)。
昨夜、居酒屋で紹介していただいた方も話していましたが、最近人気店で化学調味料を入れるお店があることを嘆いていました。化学調味料で味をごまかし、手抜きするということで本来の米沢ラーメンではないと言っていました。
私も以前「佐野ラーメン」の人気店で経験しましたが、一部のお店がこうした味付けをすることにラーメンファンとしてたいへん残念な思いです。
喜多方ラーメン
この後、米沢から南下して喜多方に行きました。喜多方は、ご存じのとおり歴史あるラーメンの食文化を築いている町です。過去にも何度か訪れてその美味しさに引かれ、またまた来てしまいました。
今回は、大正時代から続く喜多方ラーメンの元祖と言われる「源来軒」におじゃましました。
コメントはありません。今まで食べた喜多方ラーメンの最高の一杯でした!
白河ラーメン
くるま旅や登山などで東北自動車道をよく使いますが、いつも白河は通過していました。
今回は、喜多方から会津に出て新しくできた道の駅「あいづ」に車中泊した翌日、一般道を白河に向けくるまを走らせました。
白河ラーメンは、はじめてなのでネットで事前リサーチ。喜多方の「元祖」に気を良くしたためか、こちらも「元祖」をキーワードに「とら食堂」に決めていました。開店時間11時に合わせて行ってみました。
白河市内からどんどん離れて田園地帯の中をナビが指示し走っていきます。
県道から今度は農道に入って行きます。大丈夫かな~?なんて思っていたら、農家の裏手にお店がありました。11時少し前に着きましたが、すでに車が10台ほど駐車されていました。ほとんどが地元ナンバーです。
お店に入ったら7割ほど席が埋まっていて、ラーメンを食べているお客さんが多数! 後でわかりましたが、地元では相当な人気店のようです。平日なのに近隣のおじさん、おばさん、家族連れのお客さんが開店前に来ているのですから、その人気ぶりはわかります。
ワンタン麺840円 手打中華そば680円
値段もかなりリーズナブルです。スープの表面に油が浮いていますが、見てのとおりスッキリとしていて飽きさせません。麺は手打ちということで、ほどよく歯ごたえもあり味のある麺です。チャーシューも売りということで人気があり、今時の分厚い肉に比べ麺とスープにちょうど合う感じでペロッと食べちゃいました。他のお店の味はわかりませんが、これが白河ラーメンか、なかなかやるじゃないか!という美味しいラーメンでした。
ただし、ワンタンは私たちの地元武蔵高萩の大勝軒(永福町系)にはかなわないな、と思いました。(身びいきかな?)
ということで、福島、山形のくるま旅は、道の駅ツアー、ラーメンツアー、B級グルメ旅そして登山という盛りだくさんのテーマを持った旅でした。ちょっと欲張りな4日間の旅でもありました。
地方に行くと面白い風景に出合います。これもまた旅の良さですね。
「福島、山形のくるま旅」 おわり
面白かったです~
終わってしまった…残念。
ラーメンおいしそうでした。好みのタイプです。
つぎのくるま旅も楽しみにしています。
家犬さん
継続してコメントをいただきありがとうございました。
しばらくくるま旅はありません。多分9月以降になると思います。
7~8月は、いよいよ夏山の本番ですので、ほとんどが山行のブログになります。
富士山や北アルプス、南アルプス縦走の山旅を計画しています。今からワクワクしています。山行記録をアップしますのでぜひ見てください。