会津から米沢と吾妻山
旅先での出会い~地方の食文化
道の駅よつくら港を後にして、二つ目の目的地の裏磐梯「吾妻山」に向かいます。 登山は翌日の予定ということで、この日は会津観光と登山口の下見です。 いわき市から会津方面に向かうには、磐越自動車道を使えば楽に行けますが、それでは面白くないということで、41号線で夏井川渓谷沿いにくるまを走らせます。
県道41号線は道幅が狭く、対向車とのすれ違いには苦労します。登山のために山道や林道を走ってばかりいるオヤジにとっては、舗装道路であれば上出来です。 高速道路を使っていれば、このような美しい渓谷に出会うことはできません。くるま旅はやっぱり一般道を走らせるに限りますね。ちなみに渓谷沿いに歩道がないので、篭場の滝付近に駐車することをおすすめします。紅葉の時期がいいようですね。
地図を片手にして会津に向かう途中、あぶくま洞とラベンダー畑を発見。6月といえばラベンダーの時期ですよね。ということで県道から山道に進路をとり寄り道です。これもアナログ旅のいいところです。
ようやく会津に着いてお腹が減りました。会津といえばソースかつ丼です! 昨年来た時、地元の観光案内所の職員の方から「個人的にお勧めするお店ですよ」ということで教えていただいた「しおえ」にまたまた行っちゃいました。 このお店のお気に入りであるカミサンの絶対的な指示のもと、開店時間と同時に一番乗りで入店しました。やはり美味しいですね。お近くに行かれましたらぜひ立ち寄ってみてください。おすすめのお店です。
蔵造りや昔の街並みを残す七日町通りを散策(観光者用に無料駐車場があります) 会津味噌専門店の「満田屋」さんにおじゃましてお味噌を購入。味噌汁好きのオヤジは必ず地方のお味噌屋さんののれんをくぐっちゃいます。あまり味噌に関心のないカミサンは「味噌田楽」の文字に目がキラリ! お味噌を販売しているお店の奥に蔵造りの炉端風の食事処が併設されていました。お昼の時間帯とあって地元の方や観光客でいっぱいです。 「さっきソースかつ丼食べたじゃないか、お腹いっぱいだよ~」と言うと「これは別腹よ!」と言って、炉端席の椅子にドッカリ。
米沢の居酒屋でたむろする地元オヤジ達との出会い
旅先での楽しみは、その土地の観光やグルメなどありますが、偶然知り合った地元の方々との語らいも実に面白いものです。
会津を後にして、裏磐梯の桧原湖から米沢方面に峠越えです。この峠に白布温泉があり、吾妻山登山口の天元台に向かいました。この天元台ロープウェイの駐車場で車中泊する予定でしたが、山奥のため周辺にはお店やさんが全くありません。食料は多少あるものの翌日の登山のことも考え、米沢まで下りて腹ごしらえです。 夜8時頃の米沢市内の食事処はほとんど閉まっています。居酒屋、ラーメン屋、米沢牛の焼肉屋さんぐらいです。米沢牛はお高めだからパスしながらぐるぐる市内を巡り歩きます。
市内を歩いているとたこやきの看板が目に入りました。たこ焼き、お好み焼きの専門店のようです。二人とも粉もの好きですから早速のれんをくぐりました。 中に入るとカウンターだけの満席状態。昼間はお好み焼き屋さんで夜は居酒屋になるというお店でした。カウンターに座っているお客さん(6人位)全員がジロリと私たちの方を見ます。まいったな~、場違い所に入っちゃったな~、なんて思ったところ、その後全員がニッコリ笑って席を詰めて椅子を空けてくれました。地元の常連さんの居酒屋ですね。 店主が新しく入って来たお客さんの用意をするまでもなく、飲んでいる常連さんが全て準備をしてくれて、注文やおすすめ料理の案内までしてくれる家庭的なお店でした。
早々、お隣にすわるオジサン二人(60代)から声をかけられ米沢の自慢話しがはじまります。私たち夫婦がラーメン好きだと知ると、更に目の色を変えてラーメン談義に夢中になりました。 山形県といえば、山形市のラーメン支出額が日本一というラーメン大国です。私たちも昨年と一昨年の二度、登山で山形を訪れ時、山形市・鶴岡市・酒田市でラーメンの食べ歩きをしたことを思い出しました。米沢は米沢牛だけかと思っていたところ、オヤジさん達から「米沢は、米沢ラーメンをはずしては語れない!」というくらい熱く話してくれました。ラーメンはごちそう、ラーメンはおもてなし、というくらい昔から愛された食文化が息づいているようです。 地方に行くと、歳時やお客さんを迎える時など、どの家庭でもそば打ち、うどんなどでおもてなしをするという食文化があると聞いていましたが、この米沢ではラーメンを注文しておもてなしをするそうです。 オヤジさん達は「オラが米沢ラーメン」といった風に地元愛たっぷりのお話を聞かせてくれます。他県でしかも近隣にある全国的に有名な喜多方ラーメンに対しては、どうしてもライバル意識を持っているようです。「喜多方のスープより〇〇」「喜多方の麺より〇〇」といったようにその特徴を熱く語ってくれます。 ラーメン好きな私たちにとっては、実に面白くためになるお話しばかりです。 ところで、どこのお店がおすすめですか?と聞いたところ、「個人的には愛染だね」(あいせん)。待ってました!そのお店聞きたかったんです! どんなガイドブックよりも地元の人に直接聞くことが一番ということは、過去にも実証済みで間違いありません。 ちなみにその方は、偶然にも地元商工会議所で米沢ラーメンのブランド化に携わった人でした。どうりで地元愛たっぷりのラーメン話が詳しかったはずです。
ということで、明日吾妻山に登った後、また米沢に戻ってラーメンを食べようという予定になりました。 この後、米沢ラーメン、喜多方ラーメン、白河ラーメンのくるま旅が続きま~す!
「福島、山形のくるま旅」 つづく
ソースカツ丼、ボリュームですね~
私はこの半分くらいしか食べられません。
さすが、タフなご夫婦だと思いました~
またつづきを楽しみにしています。
家犬さん
こんばんは。
ソースかつ丼は、見た目はたしかにボリュームがありますが、とにかくお肉がやわらかく、ソースもほどよい甘辛さのため食べられると思いますよ。
会津方面に行きましたらぜひお立ち寄りください。おすすめします。
つづきは、吾妻山登山とラーメン食べ歩きです。