JR「大人の休日俱楽部」活用
カキ、お好み焼きが食いた~い!
今年10月、娘婿さんのご両親と私たち夫婦4人で函館旅行をしてきました。
この時、JRの「大人の休日俱楽部」に入会して利用しました。昨年は飛行機を利用しての北海道旅でしたが、今回は新幹線を使っての北海道でした。
今までは旅といえば ”くるま旅” 一辺倒で楽しんできました。しかし、昨年3月、10年間利用したキャンピングカーを手放したことから公共交通機関を使っての旅に変わってきています。
又、同時に宿泊もくるまからホテルや民宿に切り替わり、旅のスタイルも年齢と共に変化してきました。
特に遠いエリアへの旅行は体力・時間的な面も考慮し始め、短期間での日程に変わりつつあります。
そして今回、今までくるま旅でも訪れていなかった広島と神戸に「大人の休日俱楽部」を使って行ってきました。
私たち夫婦の旅の特徴は、 ”その土地ならではのグルメを堪能しよう!” というのがスタイルです。
ちょっと極端に言えば、 ”観光は二の次。美味しいものが食べた~い!” が主な目的になっちゃいます。
そして更に言えば、高級な食材でなくても昔からその土地で親しまれている食(B級グルメ)に接することで、その地方の「食文化」に触れることができます。
「やっぱり旅は食べ物だね」というのは、私たち夫婦だけではないのではないでしょうか?
そんなことで、今回の広島の旅では、「カキとお好み焼き」を堪能してきました。
新幹線「のぞみ」で東京駅から広島駅まで3時間50分
車で移動したらほぼ丸一日がかりですが、やはり早いですね~。今まではくるま旅だったので鉄道を使うことがほとんどありませんでした。改めて便利で快適な電車旅ができました。
広島駅から山陽本線で「宮島口」まで30分。瀬戸内海に面した目的の「カキ小屋・島田水産」に到着。
ここで食事した後、徒歩で宮島口からフェリーで厳島神社に渡りました。
海に面したカキ小屋ははしけの上に設置されたテント張の建物でした。
この時季の屋外ではちょっと肌寒い感じでしたが・・・。
カキを中心にしたメニューがずらり。食べ放題も2980円と安いですね~。
若い頃、宮城の三陸でカキ食べ放題を体験したことがありました。この時はしっかり満腹になるまで食しましたが、さすがに年を重ねるとそれほど食べることができません。
この歳になると食べたい物を少しづつ種類豊富が一番です。
そんなことで、「カキ尽くし定食」(2500円)を一つ注文して、その他海鮮メニューを単品で頼みました。
この定食は一人前でも大量にあります。カキだけでも1kgありました。
焼きカキでも鉄板の上で蒸すといった調理もありますが、ここでは「炭火で焼く」やり方でした。
直火で焼いたカキは実にいいですね~。
冬場の時季、屋外で食すこの小屋はちょっと肌寒いと思っていましたが、まったく逆でした。炭火の熱さが思っていたより強く、どちらかといえば食事中は暑いくらいでした。
目の前の海で獲れた新鮮なカキや貝類
カキ、はまぐり、さざえなど海鮮バーベキュー
カキフライ、カキ天ぷら、タコなどの単品メニューも豊富でした。
平日のこの日、お昼の時間帯はほぼ満席でした。これが週末ともなればかなりの待ち時間があるでしょう。
目の前に厳島神社の鳥居が見えました。目の前の海で獲れたカキを食しながら宮島観光ができる場所として、とてもいい立地にあるカキ小屋でした。
広島「お好み焼き村」へ
広島風お好み焼きは有名です。
関東のお好み焼きと違って、麺やキャベツ山盛りといったイメージです。
お好み焼きは全国どこにでもある日本独特のB級グルメの一つです。
私が生まれ育った静岡でも駄菓子屋にはおでんと一緒に必ずお好み焼きがありました。
作り方としては具材を小麦粉と一緒に混ぜ合わせ鉄板で焼くといった方法でした。具材はネギ、キャベツ、揚げ玉を中心にしたかたちで、これは関東地方でも同じだと思います。
中には埼玉北部(熊谷・行田)の「フライ」という名称のお好み焼き?があります。これは小麦粉と長ネギだけの具材です。近隣に深谷特産の長ネギがあったことから、この地域独特のB級グルメです。
広島風お好み焼きのお店は市内に数多くありました。
はじめて訪れた観光客としては、どのお店がいいのかまったくわかりません。ネットでいろいろ検索しても迷うばかりでした。
そんな中、「お好み村」というサイトを見つけました。広島市内のお好み焼きの名店が集合した一大施設です。
ここだったらいろいろ探すより各お店を見ながら選べそうです。
「お好み村」
ビルの2階~4階を占め、なんと23店舗の広島風お好み焼き店が集合している建物でした。
各お店の雰囲気はこんな感じです。
全てのお店が鉄板を前にしたカウンター席で、コの字型・L字型の構えでした。どのお店も10人ほど入れば満席といった感じでした。
静岡や関東では器に具材と小麦粉、卵など入れてかき混ぜながら鉄板に敷くのですが、広島風では溶いた小麦粉をクレープ状に薄く焼き、その上にキャベツなどの具材を山盛りにして蒸すといった感じでした。
さらに茹でた焼きそばを別に鉄板で炒め、具材の上にのせてから裏返す焼き方なんですね~。
見た目は一般的なお好み焼きと変わりませんが、具材たっぷりの厚さのあるボリューム感が特徴の焼き方なんですね。
具材が野菜中心なので意外とあっさりしていてペロリと食べられました。
まだまだ食べれそ~ということで、もう一軒はしごしました。
このお店では「ねぎ焼き」を頼みました。
関東でねぎといえば白ねぎを指しますが、関西・西日本では青ねぎが主流です。この青ねぎがたっぷり入ったお好み焼きには驚きました。
あれだけ大量にあった青ネギが出来上がるとごく普通のお好み焼きに仕上がっていました。
キャベツと同じようにあっさりした味わいでソースとよく合います。
店主が目の前で次から次へとスピーディに焼く姿に見とれてました。こうした目で見て匂いを嗅いでいると食欲がさらに増してくるような気がします。
目の前で焼き上げられたお好み焼きは、また一段と美味しさを上げる工夫・演出なのかもしれません。
そんなことで、広島の初日にカキ・お好み焼きを堪能した一日でした。
やっぱり地元で名物を食す!のは旅の醍醐味ですね。