食べ歩きシリーズ
ラーメンと生姜焼き定食
最近のTV番組ではグルメや食べ歩きを扱った放送が多いですよね。それだけ視聴者の関心が高く視聴率を稼ぐ番組なのかもしれません。
レポーターは俳優や歌手、お笑い芸人が多いです。そんな番組で気になるのがレポーターが主役になってしまうことです。グルメは二の次、自分たちのおしゃべりや下手な芸を披露するのが中心となり、本来のグルメ紹介はいったいどうなったの?という具合です。
そんな中、自分なりに ”グルメ番組の正統派?“ と勝手に思っている番組が二つあります。
それは、このブログで何度も紹介している「孤独のグルメ」と「郷愁の街角ラーメン」です。
この番組に共通しているのは、主役はあくまでもその料理です。そして、その料理を作っている店主にスポットを当てていることです。
登場する俳優さんは無言です。ナレーターとして説明する点と食べている時の表情だけでしっかり視聴者に伝わる点が共通しています。
そんな二つの番組で紹介されたお店に過去何度か行ってきました。他のグルメ番組と違って「ハズレがない」点も共通しています。
今回は偶然にもこの二つの番組で紹介された新宿の「淀橋青果市場」内にある食堂です。
実際に行ってみたところ、この市場には二つの食堂があるだけで、それぞれのお店が紹介されました。
「郷愁の街角ラーメン」で紹介されたラーメン店「あづま屋」
山手線新大久保駅から徒歩10分、はじめて淀橋青果市場を訪れました。
お店は場内にあるようで、一般の人でも自由に出入りできました。
新宿区の淀橋青果市場と「あづま屋」
店内に入ってテーブル席に着くも、店員さんから注文の品を聴かれることはありませんでした。店内のメニュー表を見るとラーメンだけです。ラーメン一本勝負のお店に「これは期待できる」と思いました。
お客さんはお店に入ってくると同時にラーメン(ワンタン、チャーシュー、大盛・中盛など)を注文するスタイルのようです。これも市場ならではのようです。
私はワンタン麵(650円)を注文しました。
運ばれてきたラーメンをじっくり観察。シンプルな醤油ラーメンで期待が膨らみます。
鶏ガラと豚骨スープのようです。麺はちぢれ麺、昔ながらの中華そばといった感じでした。なるほどこれだったら毎日食べても飽きません。
ワンタンはツルツルっとした感じでほんの少しの肉が入っていました。ワンタンにもいろいろありますが、私はこうした具材がそれほど入っていないワンタンが好みです。
チャーシューが2枚入っていましたが、実はこのチャーシューがとても美味しかったことから、チャーシューワンタン麺を頼めばよかったな~と後悔したほどでした。
郷愁の街角ラーメンの収録で訪れたレポーター(漫画家?)が、お礼に店主とラーメンを描いたスケッチが店内に飾ってありました。
「あづま屋」を出た後、胃袋はまだ大丈夫かな?とお腹をさすりながら隣の「伊勢屋食堂」を覗きました。
お昼の時間帯でもそれほど混んでいないようでした。
「せっかく来たんだからそれじゃもう一軒!」ということで暖簾をくぐりました。
店頭には「孤独のグルメ」で紹介された看板が張り出されていました。
市場の食堂ということだけあってメニューは豊富です。一品おかずも多数ありますね~。
注文はすでに決まっています。「孤独のグルメ」で紹介された「豚バラ生姜焼き定食」(1100円)です。
見た目実にシンプルな感じですが・・・。
「アレ?この生姜タレの味!、一般的な生姜焼きの味とは一味違うな~」と。後を引きような技ありの味付けでした。
なるほど、「孤独のグルメ」で紹介されたこともあってか「この味なんだね」と納得しました。
それと硬そうに見えたお肉は実に柔らかく食べやすかったです。
キャベツがまた実にいい触感でした。ちょっと厚めの切り方かな?と思いましたが、肉を食べながらのちょうどよいサッパリ感のあるシャキシャキの歯ごたえが良かったです。
店内には「孤独のグルメ」の掲示板が張ってありました。
このお店で食べた主人公井之頭五郎は、生姜焼き定食の他にいろいろ注文してました。これも視聴者用にメニューを紹介する意図があっての番組なんだと思います。
だから毎回の放送もあれだけたらふく食べるんですね。
そんなことで、都内に出たついでに2軒はしごしました。
次回また来るようなことがあれば、チャーシューワンタン麵を頼もうと思い市場を後にしました。