南九州の山旅 (6) 屋久島観光

レンタカーで島内一周ドライブ

滝めぐりとウミガメ!?

 

宮之浦岳と屋久杉トレッキング一泊二日の縦走登山を終えた後、翌一日使って島内観光に出かけました。

屋久島は周囲130km、9割は森林が覆う。そんなことから道路は海岸線に沿って島の周囲一本道のため迷うことはありません。
宿泊した民宿宮之浦から時計回りで走行。左手は海、右側は山が迫ってくる感じでした。

「ひと月に35日雨が降る」といわれるほど雨が多い島のようで、この日は朝から雨でした。しかし、雲の流れは速く晴れ間の出る時間帯もあり快適なドライブでした。

 

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「屋久杉自然館」 伐採した屋久杉を運ぶトロッコが展示

 

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屋久杉の「平木」2310枚!?

屋根の葺き(ふき)、長さ50cm、幅10cmほどの短冊形の薄板で瓦と同じ役割をします。樹脂分が多い屋久杉は腐りにくいので高級な屋根材として珍重され、主に関西方面に送られたようです。
藩政時代の屋久島では、年貢のほか生活物資を得るためにも納めました。まっすぐな屋久杉を伐採し、木目にそって小さく割って作りました。

米1俵=平木2310枚
1728(享保13)年に出された屋久島手形所規模帳によると、年貢としての平木の交換率は、米1俵に対して平木2310枚になります。
「自然館」展示説明文

江戸時代の頃から生活の糧に屋久杉が伐採されていたんですね。特に屋久島はほとんどが森林で覆われているため稲作ができないことから特産品の屋久杉で生活を支えていたことがわかります。

 

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「トローキの滝」と「千尋の滝」

トローキの滝は海に落ちていました。画像は入り江で、海に落ちる滝は珍しいです。
千尋の滝は山側の内陸にありました。落差約60mだそうで、少し離れた展望台から撮影。巨大な花崗岩(一枚岩?)の間を削るように流れる滝。

 

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「大川の滝」

落差88mを誇る島最大の滝。「日本の滝100選」にも選ばれた滝だそうです。轟音と水しぶきを目の前で感じることができました。

 

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「永田いなか浜」

島の西側に位置し、真っ白な砂浜が約1kmにわたって続くきれいな浜でした。

 

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この浜はウミガメの産卵地として有名だそうです。
浜の一部エリアにローピングされた場所がありました。この場所がウミガメの卵が埋まっているそうで立ち入り禁止になっていました。周囲はウミガメの足跡がはっきり見えます。
春から初夏にかけて、北太平洋一円を回遊してきたアカウミガメ、アオウミガメがこの浜に上陸してくるそうです。

浜の目の前には口永良部島がかすかに眺めることができました。

 

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「志戸子ガジュマル公園」

樹齢500年以上といわれる巨大なガジュマルがある公園

 

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気根が垂れ下がり地面に達して成長していく珍しい植物ですね~。近くで見るのは初めてでした。

 

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屋久島では民宿に泊りました。初日は安房、3日目と4日目は宮之浦。
どちらの民宿でも屋久島特産の「トビウオ」料理でした。特にトビウオのから揚げは珍しく初めて食べました。背骨を除きほとんど食べられるようで、羽もパリパリした食感。

 

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トビウオの刺身

九州地方の醤油は甘口です。ここ屋久島においても同じで刺身醤油も甘口でした。
関東から来た旅行者にとっては、「ちょっとな~」という思いですが、そこは郷に入れば郷に従えということで地元の調味料で食すことに迷いはありません。

その土地ならではの食文化に触れる一品でした。

 

「南九州の山旅」つづく

次回は鹿児島観光です。

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