同じ時代を生きている私たち~街角で3日間
この歳になって共感すること
NHK放送に「ドキュメント72hours」という番組があります。
私たち夫婦は、この番組を録画して毎回観ています。
ファミレス、空港、居酒屋・・・。毎回、ひとつの現場にカメラを据え、そこで生きる様々な人間模様を72時間にわたって定点観測するドキュメンタリー番組。偶然出会った人たちの話に耳を傾け、”今” という時代を切り取ります。
NHK「ドキュメント72hours」サイト
今まで働いていた頃は、自分たちの生活(仕事や家庭、子育てなど)だけで精一杯でした。
若い頃は周りを見る余裕さえなく、今目の前にあるモノ・コトに集中することに全精力を費やしてきたように思います。
それはそれで当たり前でのことであり、当然の生き方だったと思っています。
こうしたことは誰にでも共通したことではないでしょうか。
そして定年退職後、余裕ある時間を得ることによって、今まで見えていなかったことや考えたことがなかったモノ・コトが見え始めるようになるんですね。
そんな視点からこの番組を観ていると、「そうなんだよな~」「いいよね」という気持ちになります。
”ある場所” の72時間定点観測は、あくまでもその ”ある場所” だけの光景ですが、番組の狙いは「同じ時代に生きる様々な人間模様」を、受け手(視聴者)と一緒に感じ合うものなのかな?と思っています。
そういう感覚で観てみると、その光景(人間模様)が身近に感じたり共感を抱かせてくれるものになります。
今回の放送は、「しまなみ海道サイクリングロード」を利用する人たちでした。
15年間単身赴任をしていたご主人とようやく二人の時間ができ、夫婦二人でサイクリングを楽しむ50代のご夫妻
奥さん:車で行って見える景色って誰もが見える景色であって、自分が苦労してのぼった先に見える景色って、自分たちにしか、のぼった人しか見えない景色があるので。だから今回も二人で完走できたらいいなって・・・。
ご主人:相手の体力に合わせながら 時々後ろを振り返りながら ついてきてるかなって感じ・・・。
3年前まである鉄道会社の社長をされていた63歳の男性
サイクリングしながらゆっくりテント泊の一人旅をしている。
楽しいというより(仕事)神経使っちゃって疲れたなって感じはします。
もうそんな生活は疲れたなって思って 考えないために来てるって感じがする 普段の生活だとね考えちゃうんだよめちゃくちゃ この先のことしか 前後のことしか いちばん癒しの時間かなぁ ひとりで自由にできる・・・。
2年前奥さんを亡くした70歳の男性。かつて二人で旅した地を巡る旅をしている。
私も仕事をリタイヤして 嫁が元気なときは二人で来てたんですけどね・・・
だから二人でね 車で暇なときは時々いろんなとこ行ってたんで 一人で巡るぐらいはしてるんですけどね 自分のことより私のことを特にいちばんに考えてくれてね ちょっといろいろ後悔がありますね 仕事してたらね 自分のことだけで 自分の仕事と自分の趣味とかで・・・。
もうちょっと時間がいるかなと思う まあなかなか 慣れませんね 70歳がきて頑張ってみようと・・・
結婚して40年 この日が人生初のサイクリングを楽しむ70歳のご夫妻
いつかしてみたいと思って 今日です。ちょっと念願がかなった? 念願 念願
徒歩で日本一周(二週目)をしている40代の男性
職業とか年齢とかやっぱり今いろいろなことで判断されるじゃないですか 周りに。
それに自分も縛られちゃって こうじゃなきゃいけないみたいな 「そのままの自分で大丈夫」みたいな。ちょっと希望持てましたとか言ってくれて声かけてくれる人が多いんで 自分そのままで 生きていけたら たぶんちょっとみんな楽になるんやないですか
人生には誰にでもいろいろな出来事があって悩みや苦労がたくさんありますよね。
そんなことを振り返ってみて、あの時こうすれば良かったと後悔することがあります。
しかし、過去のことはもう戻ってはきません。
であるなら今からでも遅くはない。取り戻せばいいんじゃないかと。
「今そのことがようやくわかった」だけでもこの先のことが切り開かれていくと思います。
「そのことがわからないまま」でこれからを過ごしていくよりはずっとずっといいのではないかと思います。
そうしたことを悟らせてくれる、気づかせてくれるのが、この番組の良さではないかと。
72時間の間にたまたま通りすがった人たちのお話はたったの1~2分程度。
その数分間の一言一言には長い人生の凝縮した深い想いが詰まっています。
観る側はそんな言葉に頷き共感し、又、教えられることがたくさんあるように思えます。
今晩は~。私も時々この番組を見ています。
雨の中をサイクリングするご夫婦とリヤカーを引きながら
徒歩で日本一周する方の二つを見ました。
私の周りでも東海道を徒歩で歩き続けている人がいます。
最近見て感動した番組は、ごみの収集をしている人です。
ごみの出し方も地域によって異なりますので、出し方を丁寧に説明していて
言葉の大切さを感じました。
ある日、ごみ箱の上に飲み物とお菓子が置いてあり、感謝の言葉が書かれた手紙も
置かれていて、運転手さんとても感動していました。
私もこのような心配りができるようになりたいと思いました。
時々、とっても良い番組をNHKで見ることができますよね。
>観る側はそんな言葉に頷き共感し、又、教えられることがたくさんあるように思えます。
同感です。
Roseさん
メリークリスマス!
クリスマス・イブの日に素敵なコメントありがとうございます。
私たち夫婦はクリスマスだからといって特にすることもなく、又、ケーキも用意していませんでした。
夕食は冷蔵庫にあったキムチとご近所でいただいた白菜でキムチ鍋を作りました。
いつもと変わらない過ごし方でした(笑)
Roseさんも「ドキュメント72時間」観ていらっしゃったんですか。
同じような気持ちを共有できてとても嬉しいです。
ゴミの出し方の放送は観ていませんでした。
>ある日、ごみ箱の上に飲み物とお菓子が置いてあり、感謝の言葉が書かれた手紙も置かれて
本当に心温まる光景ですね。
作られたドラマではなく、ドキュメンタリー番組だからこその良さだと思います。
今回は視聴していませんでしたが、Roseさんのお話だけでその情景が浮かんできました。
素敵なお話ありがとうございました。