函館のカフェ・グルメ編 (1/2)
公園裏にひっそり佇むジャズ喫茶
知内町のお試し住宅から函館まで車で約1時間の距離です。
函館湾をほぼ半周するように海岸線を走っていきました。
函館といえば、札幌や富良野などと同じように北海道の中でも主要観光地の一つです。
街を歩けばベイエリアの倉庫街や教会・洋館など異国情緒の雰囲気が漂っています。
函館に来てから北海道のタウン誌を目にする機会がありました。
函館をはじめ道内の情報が掲載されていました。
そんなタウン誌のページをめくっていくと・・・。
タウン誌「HO」
函館はなぜ、「喫茶の街」なのか?
喫茶店が似合う街といわれる函館。北海道でいち早く海外の文化を取り入れ、コーヒーが普及するのも早かった。昭和11年には約60軒もの喫茶店があり、道内初のネルドリップも函館だったのである。
函館はどこを切っても絵になる街である・・・。函館は歩いて楽しみたい街である。それだけに、街の風情を感じながら一息つける喫茶店やカフェの需要も高いのかもしれない。
タウン誌「HO」
街をぶらぶら歩いてみると、確かにメインストリートにはオシャレなカフェ、路地裏には昭和を感じさせる喫茶店がありました。
全国くるま旅で各地方の小都市に訪れる機会は多いですが、そう言われれば函館の街には昔ながらの喫茶店が点在しているように思います。
そんなタウン誌の記事を目にする前の話ですが、夕方函館入りした時に訪れた所が「想苑」というジャズ喫茶です。
私が学生だった頃の70年代、ジャズ喫茶が多数ありましたが今ではほとんど姿を消しました。
くるま旅に出かけた時、地方のジャズ喫茶を夫婦で巡ることも一つの楽しみにしていて今回の北海道旅でも探していました。
そして、カミサンがネット検索で見つけたお店がこの「想苑」でした。
函館公園裏参道にひっそり佇む「想苑」
地元の人しか訪れることがないような静かな場所です。
細い道や曲がりくねった坂、一方通行の道をたどってようやく探し当てたお店は隠れた喫茶店という感じでした。
昔ながらのジャズ喫茶らしく大きなスピーカーが備え付けられていました。
ジャズをゆっくり聴くためのレイアウトでレトロな雰囲気が漂う落ち着いた店内です。
レコードをセッティングし保管する専用の小部屋がありました。
本格的なジャズ喫茶にはこうしたスペースがあります。
メニューには昔懐かしいミートソーススパゲティが。
ご主人と奥さんのご夫婦で長年この喫茶店を営業しているそうです。
奥さんとは函館の街のことやジャズの話、更には大間原発(青森)や昨年起きた北海道胆振東部地震によるブラックアウトの話まで話題が広がり、おしゃべりしながら楽しいひと時を過ごすことができました。
ジャズを聴くだけでなく、ゆっくりくつろげる所でもあります。
函館観光に来た時、賑やかな観光エリアだけでなくこうした場所にも訪れてみてはいかがでしょうか。
ぜひお勧めします!
函館湾が見下ろせるカフェ
20年ほど前に一度函館観光に来たことはありましたが、外人墓地を訪れることはありませんでした。
せっかく来たんだから、今度は行ってみようと思い出かけてみました。
函館湾が一望できる丘の上にある「外人墓地」を散策。
散策して喉が渇き小腹が空いたことからちょっと一休みしたい気分に。そんな時「モーリエ」という看板が目に留まりました。
いったいどこから入るのか?周辺を探しても分かりません。
え~、どうしようか。
墓地に入る道のような踏み跡がありました。お墓の中をたどって下りていくと、なんとそこに建物があり看板がありました。
え~、ここが「モーリエ」というカフェなの?
後で分かったことですが、墓地と墓地の間の路地を下り、崖沿いの道から通じているそうです。
初めて来た人にとっては多分分からないと思います。
店内に入っていきなり目の前に函館湾が目に飛び込んできました。
なるほど、海の見えるカフェですね。いいロケーションです。
どこの席からでも函館湾の大海原が望めました。
古民家をリノベーションしたカフェのようです。
ピロシキとドリンクのセットを注文しました。看板メニューということもあり、実に美味しくいただきました。
ご主人(女性)の話によると、夕陽がきれいだそうです。
この夕陽を眺めに来るお客さん、長時間昼寝をしたり読書をするお客さんも多いと話していました。
地元の人の隠れ家といったカフェなのでしょうか。
地元特産品を使った美味しいパスタ
今回のお試し住宅は、知内町の小谷石という所にあります。
海沿いにある集落ですが、隣の福島町に行く海岸道路はここで途切れています。つまり、どん詰まりの漁村なんです。
そんな閑散とした所に一軒だけカフェがありました。
入居当日のお昼、役場の担当者から勧められたこともあってランチに出かけてみました。
海峡の茶処「爽~SAWA~」
目の前に小谷石漁港と津軽海峡が見えるロケーションです。
知内町特産のウニを使ったクリームパスタ
こちらも知内町特産の牡蠣とニラを使ったパスタ
どちらも地元でとれた特産品です。味付けもほどよく海の香がただよい実に美味しい料理でした。
こういった所にも隠れたカフェがあるんですね。
今回アップした喫茶店やカフェは、タウン誌「HO」にも掲載されていません。
私たちが偶然訪れたお店ばかりです。
「HO」の2019年5月号の表紙のキャッチコピーの言葉を借りれば、
「教えたくない店 話したくなる店」なのかもしれません(笑)
「2019北海道ステイandくるま旅」 つづく