活火山を巡る旅
有珠山・駒ケ岳・恵山へ
内浦湾は別称「噴火湾」と言われているようです。
この内浦湾が円形な事、周囲を取り囲む有珠山、駒ケ岳などの火山からカルデラに海水が侵入してきた地形ではないかと論じられているそうです。
そんな内浦湾をたどりながら車を走らせ、活火山を巡る旅になりました。
渡島半島(おしまはんとう)の噴火湾を囲む活火山は、洞爺湖の有珠山、大沼の駒ケ岳、半島先端の恵山があります。
たまたまそのルートを通って函館を目指したことから、途中寄り道しながら訪れてみました。
有珠山と昭和新山
有珠山ロープウェイと昭和新山
この昭和新山は、1943年(昭和18年)~45年(昭和20年)の2年間に火山活動によってできた溶岩ドームだそうです。
近くで見ると巨大で異様な岩の塊といった感じでした。
有珠山展望台から見下ろす洞爺湖と昭和新山
展望台から望む有珠山頂上と内浦湾(噴火湾)
こうした場所にも中国人観光客が押し寄せていました。
日本人観光客が少ない中、地元にとっては大きな収入源なんでしょう。
大沼の駒ケ岳
大沼の駒ケ岳(二百名山)は、チャンスがあれば登ってみようと思っていました。
麓の森町や鹿部町に入った時、ちょうど天気が良かったことから早速駒ケ岳を目指しました。
駒ケ岳も現在火山活動中のため頂上まで登ることはできません。
このため登山道は、赤井川登山口一本しかなく標高900mの「馬の背」地点までの登山になりました。
鹿部町から望む駒ケ岳
大沼からの駒ケ岳
標高500m付近の6合目まで車で行くことができました。
6合目までの林道は道幅が狭く砂利道が続きました。
登山口がある中腹からはカラマツ林が生い茂る一帯。馬の背まで一本道の登山道。
頂上の剣が峰の穂先が見えます。
途中の登山道は崩れかけ慎重に登っていきます。
振り返ると大沼が見渡せました。登山道沿いにはシラタマノキの実が群生しています。
「馬の背」に到着。ゆっくり登って約1時間ほどでした。登山はここまでです。
頂上の剣が峰は人を寄せ付けない要塞といった感じです。
見る角度によってその形を変える姿がこの駒ケ岳の特徴のようです。
眼下の大沼の先に函館市内と函館山が望めました。
馬の背から6合目(駐車広場)まで40分ほどで下山。
登山道にはもうススキが。
渡島半島先端の恵山
内浦湾から津軽海峡に突き出た先端に「恵山」(えさん)があります。
普通の山だと思っていましたが、実際に行ってみるととんでもない火山の山でした。
この恵山がある半島の先端は「恵山岬」といわれ海原を見渡せる公園がありました。
恵山岬公園
公園から望む「恵山」。見た感じでは火山の山というよりごく普通の山に見えました。
この山の裏側に中腹まで行ける道路があるというので行ってみました。
行ってみると、これがとんでもない火山の山でした!
車を移動して反対側の海岸線から向かいました。
先ほど岬公園から見た恵山の姿とは違うようです。何か異様な塊が見えてきました。
途中の展望台から見ると岩稜帯の山のようです。
火口原駐車場まで来たところ、今まで見てきた恵山の姿とは打って変わって大きく変貌していました。
遊歩道を歩いていると、ガイドと思われる方から折り畳みの冊子をいただきました。
火口付近周辺の遊歩道や登山道の案内が書かれていました。
「椴法華」? なんて読むんだろう。「とどほっけ」と読むようです。
中腹まで登ってみると内浦湾が一望。
眼下の岬展望台(右下の小高い山)に登っているカミサンの姿は見えませ~ん(笑)
更に登り進めると硫黄の臭いがきつくなってきました。
噴煙を上げる近くまで来ましたが、登山はここで終了して下山しました。
眼下に見下ろす「賽の河原」
賽の河原には石仏が祀られていて周りには石が積まれていました。
江戸時代の頃から霊山として崇められていたそうです。
いや~、それにしても驚きの山でした。
洞爺湖の有珠山と昭和新山にはじまり、大沼の駒ケ岳、そして最後は圧巻の火山岩稜帯の恵山!
これも大きな発見の旅でした。
下山後、麓の恵山温泉旅館の日帰り入浴(300円)で汗を流しました。
この温泉も恵山の恵みですね。
「2019北海道ステイandくるま旅」 つづく
すーさん以前一度だけコメントしたことがあるものですがいつも楽しみに拝
見しています。
いつかゆっくり時間が取れる日が来たらスーさんのような旅をしてみたいと思
思っていましたが叶わぬ夢で終わってしまいそうです(笑)
北海道は何度か短期で旅行し北海道ならではの空気、景色が大好きです。
今回のルートも新鮮ですね。行ってみたいな。
すーさんの書かれる文章や写真は私の癒しです。
ずっと続いていって欲しいと願っています。
桂川さん
以前、桂川さんからコメントをいただいたことを覚えています。
この度もコメントいただきありがとうございます。
北海道に限らず一般的な旅行の日程は短期間だと思います。
私も働いていた頃は2~3日間の旅行がやっとでした。
退職しても長期の旅行となるとなかなかできないのも普通ではないでしょうか。
仮に一人では、こうした長期旅行はしていなかったと思います。
妻も長年働きづめだったことから旅への憧れを持ち、二人の共通した思いがあったから出来ていると思います。
北海道の長期旅行は今年で3年目になります。
ブログにアップする内容は決まって観光地がメインになってしまいがちになり、自分でも少し飽きてきたように感じていました。
旅の中身をもっとリアルに表現できたらな~と思っています。
そんなことで、ちょっと違った角度で旅の様子を書いてみたいと考えていました。
ロングステイの実生活のこと、地元の人との出会い、地元の人から紹介されたお店やグルメ、ふらっと立ち寄った路地裏の食堂やカフェ、車を走らせている時の思わぬ絶景など・・・。
そうした旅を通しての実体験を自分スタイルでアップしていきたいと思っています。
桂川さんから温かなコメントをいただきたいへん嬉しく思っています。
ブログアップの励みになります。
これからも続けていきますので、時々でもかまいませんので近況報告がてらコメントをください。
ありがとうございました。
今晩は~。大沼公園とは懐かしいです。でも裏の顔はすごいですね~。活火山なんですね。
私が大沼公園に行ったのは45年も前、そしてさっぽろ雪まつりの少し前でした。
雪原の中を走る電車に乗るのが目的でした。あの感動は今でも忘れないです。
大沼公園駅には夜に着いたので「雪あかりの街」そのものでした。
朝起きて目に入ったこの駒ケ岳があまりにも美しかったので、スケッチして家で油絵にしまし
た。
日本にはたくさんの活火山があるのですね。
このブログから、毎日を楽しみながら大切に過ごされているスーさんご夫妻を感じます。
毎回楽しみしています。
大いにエンジョイなさってくださいね。
Roseさん
今日は、知内町から函館市内に観光に行ってきました。
途中、トラピスト修道院に立ち寄り外観を眺めてきました。
ここは中に入って見学はできませんでした。見学希望の場合は、男性に限り事前予約だそうです。
修道院は津軽海峡を見下ろす高台に建ち、建物の周辺のきれいな牧草地が印象的でした。
駒ケ岳は大沼から望む景色が素晴らしいですね。
遠くから見るとスッキリした綺麗な山ですが、頂上付近はガレ場の岩稜帯といった感じでした。
実際に登ってみると火山活動している山なんだな~と思いました。
大沼は冬の雪景色も素敵そうですね。
「雪あかりの街」、いいですね~。私たちも機会があったら冬の季節にまた来てみようと思います。
北海道の旅はまだ始まったばかりです。
毎日が出会いと発見の旅で話題もたくさんあります。そんな話をこれからもブログにアップしていきますので、引き続き見てください。