温もりを感じる出会いの旅

自家製石窯ピザのおもてなし！？

 

全国くるま旅をしていると、その土地ごとで必ずと言っていいほど地元の方との出会いがあります。
旅の楽しさ、面白さというのは、観光やグルメだけではないと思います。
”人との出会いふれあい”　もあり、これこそが深い思い出として残るものではないでしょうか。

今回の四国旅でも様々な出会いがありました。

徳島では、公園でペタンクをしていたシニア女性から徳島の見どころと「ひょうたんクルーズ」を教えてもらいました。仲間と一緒にプレイしていたペタンクそっちのけで、なんと1時間近くも話し込むほど親しくなりました（笑）

松山では、美容院の奥様からしまなみ海道の大島とバラ園を教えてもらいました。実際に教えてもらったバラ園を訪れ、咲き誇ったバラに感動してその場で奥様にお礼の電話をしたほどでした。

高松では、車中泊した道の駅で同じ「川越ナンバー」のキャンピングカーを発見！　そのご夫婦も私たちの川越ナンバーを気にしていたようで、すぐに打ち解けくるま旅談義。旅の情報交換と川越の郷土話に終始（笑）

そんな四国旅の中で、今回は　”おもてなし”　をしていただく出会いがありました。

昨年、北海道の旅で清里のお試し住宅を利用しました。
この時、住宅のオーナーさんから庭に設置してあった石窯を借りてピザづくりをしました。初めてのピザづくりということで悪戦苦闘？しながらなんとか形だけそれらしいピザが出来上がりました（笑）

その時のブログ「2018北海道ロングステイ(11)」

このピザづくりの様子をブログにアップしたところ、四国在住の読者「山鯨笹蟹さん」からピザづくりに関するコメントがありました。
その後、山鯨さんとは何度かコメント欄やメールで交流するようになりました。

そして今回の四国旅に当たって、
「四国周遊の旅を計画されているようですが、もし時間がとれるようでしたら、自作の石窯で焼いたピザをごちそうしますので連絡してください」
とのお誘いをいただきました。

ご親切な懇意あるお誘いですから、四国旅の途中で山鯨さん宅にお邪魔することになりました。

 

　　　

立派な自家製の石窯。山鯨さんお一人で作られたそうです。
私たちが来訪するということで、今日のメニュー一覧が「皐月の野宴」というタイトルで作成されていました。
主役のピザを中心に６品の豪華メニューです。

おもてなしの心遣いに感謝感激です！

 

　　　

「ジロールのサラダ」

テット・デ・モアンヌをジロールで削ったチーズを添えたサラダだそうです。
私たちにとっては、いきなりこのような初めてのサラダでしたので驚きました！
チーズ好きのカミサンも削る様子と花びらのような形に目を見張っていました（笑）

 

　　　

サルシッチャのラクレットがけ

ラクレットオーブン！本格的ですね。見たことはありましたが、実際に使っているところは初めてでした。
サルシッチャ？　ソーセージに似ているようですが、食材を腸詰めにしたものだそうです。

 

ラクレットで焼いた香ばしいチーズとビールで煮込んだサルシッチャは、私たち夫婦にとって初めての味でした。

 

　　　

いよいよピザづくり！奥様の出番でした。
ピザ生地を伸ばしてトマトソース、そら豆とベーコンをトッピングしていきます。
奥様の手慣れた手つきに驚きでした。

時々友人・知人を囲んでピザパーティーを開催するそうです。
ご主人は材料の調達と石窯焼き、奥様はピザ生地の仕込みとトッピングで夫婦二人三脚でピザづくりされているようです。
息の合ったお二人に脱帽でした！

 

　　　

薪で石窯の温度を調整しながらガンガン燃やし、適温になったところでピザを入れてサッと焼くといった感じでした。
こうした手際の良さと焼き加減は、相当手慣れていました。
直接石の上で焼くことがポイントだそうです。
思ったより短時間であっという間に焼けるものなんですね。

 

そら豆とベーコンのピザ

熱々の出来立てが最高ですね！　旬のそら豆とゴロゴロとした角切りベーコンの食感がいいです。

 

　　　

　　　

筍のピザ

今度は採れたての筍をスライスしてわさびチーズをトッピングするそうです。へ～、わさびチーズ！？
ピザをのせて石窯に入れる専用のヘラも手作りだそうです。徹底してますね～、ビックリです！

 

　　　

クワトロフォルマッジ

４種類のチーズピザ。ハチミツをかけるとマイルドな味になるそうです。う～ん確かに！

 

　　　

今度はカスタードクリームを塗って石窯へ。どんなピザになるのかな？

 

フルーツピザ

バナナ、パイン、キーウィフルーツ、いちごをトッピング。
最後にデザートということですね。チーズのオンパレードの後には、甘くさっぱりしたフルーツがなんとも言えません。

ごちそうさまでした！

ピザを囲んでのランチタイムはなんと５時間に及びました。
同世代ということもあり話題には事欠きません。旅やグルメのこと、家族や友人の話、そしてこれからの人生のことなど・・・、あっという間の楽しいひとときを過ごすことができました。

山鯨さんご夫妻様
お招きいただき豪華な手作りピザづくし、たいへんありがとうございました。
四国旅の良き思い出として深く心に残る皐月の野宴でした。
いつかまたお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

”うどん”　を通した若者との出会い

 

讃岐うどん食べ歩きをしていた時の出来事です。
坂出市の「日の出製麺所」で開店時間前に並んでいた時、先に並んでいた若者とうどん話をしながら待っていました。

彼は今朝４時に起きて羽田からこの香川にうどんを食べに来たと話していました。
「えっ、わざわざうどんを食べに飛行機を使って東京から来たの？　それも日帰り！？」
こうした若者がいるんですね～、驚きました。

話によれば、丸亀や坂出市のうどん屋さんを何軒か食べ歩いて今日帰るとのこと。車がないのでバスやタクシー？、それとも歩いて回る？ようです。
いくらうどん店が集中している町とはいっても、回るとなればそれなりに時間や労力がかかります。
そんなこだわりを持った若者を見れば応援したくなります。ちょうど私たちも食べ歩きをしている最中だったので、「一緒に車で回らない？」と声をかけました。

そんなことから丸亀・坂出市の　”うどん屋さんめぐり”　をしました（笑）

 

　　　

坂出市「日の出製麺所」の店先で出会いました。
同じテーブルにつき、皆で薬味用のねぎ切りに奮闘（笑）

 

　　　

この後、同じ坂出市にあるうどん屋さん「がもう」に車で移動。
おお～、駐車場は満車状態で長蛇の列！
若者と３人列に加わりうどん話をしながら待ちました。

 

　　　

うどんを注文して天ぷらをトッピングした後に会計でした。会計後に備え付けのつゆを自分で入れるシステムでした。

このうどん屋さんは店内が狭いため、外に設置してあるテーブルで食べました。
３人でうどんをすすりながら、じゃ次はどこに行こうか？（笑）

さすがに私たちはお腹が一杯になりましたが、若者はこれからが勝負なんでしょう。
そんなことから、昨日行った「なかむら」に連れて行ってあげようと紹介して、３人でまた車で移動しました。

 

　　　

丸亀市のうどん屋さん「なかむら」

彼とは店先で記念撮影の後にお別れしました。またいつの日かどこかのうどん屋さんでバッタリ会うかもしれませんね（笑）

旅にはこうした出会いというのもあるんですね。
これもまた旅の楽しさ面白さなのかもしれません。

”出会い”　まさに深く思い出に残る旅でした。

 

「四国くるま旅」　つづく

次回は、最終編として「数字でみる旅の記録」です。