四国くるま旅 (15)

香川県~讃岐の国へ (2/2)

薬味ねぎをハサミで切るセルフ店!?

 

讃岐富士(飯野山)を中心にその周囲をグルグル回るうどん食べ歩きにどっぷり浸かりました(笑)

昔から地元の常連さんが通う店ならではの ”セルフのうどん屋さん” が多いことに気づきます。
今では上げ膳据え膳の食堂が一般的になっていますが、昔からの経営手法を続けている老舗があるんですね。

うどんだけの販売だけですから単価は100円~300円台、個人営業なので人件費などの経費のことを考えればセルフの方が効率的なのでしょう。
お客さんもそのことは十分理解していて、自分で好きなように盛って味付けしてみるのもいいのかもしれません。

讃岐うどんに関するガイドブックやネット情報に出てくる人気店の一つに坂出市の「日の出製麺所」があります。
香川のうどん店に全く疎い私たちにとっては、こうした情報が頼りなんです。
この日の出製麺所は麺が美味しいという評判で全国から多くのうどん愛好者が訪れるそうです。
ミーハー夫婦にとっては見逃せないお店です(笑)

ガイドブックによれば、
麺の製造と卸を本業にする、昭和5年創業の製麺所。ピンポイントな営業時間に間に合えば、品評会で何度も入賞している弾力麺に出会える。地粉の限定麺も見逃せない。

ピンポインの営業時間? なんなのそれって?
なんと11:30~12:30までの1時間限りの営業だそうです。
本場のうどんを食べるためだけに来たんだから、そのための時間調整は何とでもなります。
ラーメン店で2時間待ちも苦にしない夫婦ですから、早めに行って並べばいいことなんです。

 

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日の出製麺所 10:00現着!         店先から讃岐富士が見えました

「え~、開店1時間半前に行ったの? バッカじゃない!」と言われちゃいそうです(笑)
いいんですよ、このために来たんですから。もちろん一番乗りでした。
と言っても、すでに交通整理の警備員さんがスタンバイしていました。この後、続々お客さんが車で乗り付けてきたんです。

最初は車の中で待機していましたが、一人の若者が立っていたのを見て急いで並びました。
開店1時間前の10:30にはすでに長い行列ができていました。
ネット情報では多い時には300人が並ぶと書いてあったので、なるほどな~と思いました。

待っている間、最初に並んだ若者と私たちの後に並んだ中年男性と4人で ”うどん談義” が始まりました。
若者は東京から、中年男性は岡山から来たと話していました。特にこの岡山から来た人は、距離的に近いこともあってうどんを食べに何度も足を運んでいるようで、お勧めのうどん屋さんの話をしてくれました。

又、東京から来た若者とは、実はこの後行動を共にすることになりました。この話については次回のブログ「旅での出会い」でアップしていきたいと思います。

ということで、4人仲良くうどん話をしている時、店員さんが注文を取りにきました。
「4人様ですね」という問いに「えっ! あっそうです」と応えるくらい親しいグループになっていました(笑)

 

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限定100食の小麦粉使用           10:30満車、他にも周囲に駐車場がありました。

ガイドブックに載っていた「地粉の限定麺」というのがこのことなんですね。
「さぬきの夢」の小麦粉を使用した麺を先着100食に提供するようです。う~ん、楽しみですね~。

 

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一番乗りで店内に入った私たちは4人がけのテーブルに案内されました。

テーブルに置かれた調味料やトッピング材料の中に ”そのままのねぎ”? 初めての光景です(笑)
ハサミもあります。な~るほど、薬味用ねぎを自分でチョキチョキするんですね。

このお店の注文方法は、温か冷をそれぞれ玉数で注文するしくみでした。
後はテーブルに備えられている調味料を自分好みで味付けするようです。

 

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冷1玉100円

ツヤツヤピカピカの麺です!

 

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ねぎをハサミでチョキチョキ(笑)
最初は麺だけをいただき、その後しょうゆを少しかけて食べてみました。
何とも言えないツルツルとした食感です。歯ごたえもあり麺自体に味もありました。
今まで食べた麺の中ではNo1の美味しさでした!
これが本場讃岐うどんの麺なんですね。真骨頂を見せつけられた思いでした。

私たちは温・冷1玉づつ食し、テーブルにあったちくわ天一つ(60円)食べました。
会計は自己申告でした。何と二人で260円!
この味でこの値段!、それも天ぷらを付けたのに。驚きでした。

 

 

丸亀市には土器川という香川県唯一の一級河川が流れています。
その土手沿いに目指すうどん屋さん「なかむら」がありました。

 

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「なかむら」

屋根越しに讃岐富士が見えます。

 

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入口に入ったとたん、大きな釜からゆげが。この場で注文するしくみのようです。
注文と同時にうどんを釜で茹で上げ丼ぶりを持って移動するんですね。

釜玉を注文したところ玉子を丼ぶりに割って入れ、その上に茹で上げたうどんをのせていました。

 

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セルフでトッピングした後、テーブルに移動します。

 

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釜玉うどん1玉270円

若干細めの麺に玉子がよくからんでツルツルです。麺と玉子の相性がいいですね~。

 

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醤油うどん1玉220円

つゆはセルフで自由に入れることができるようです。
食べ終わった後につゆだけ飲ませてもらいました。イリコがしっかり効いた出汁つゆでした。
麺、つゆバランスのとれたうどん屋さんでした!

 

こんなうどん屋さんにも行ってみました

 

高松にはあの源平合戦で有名な屋島があります。
せっかく高松に来たんだからぜひ観光してみようと思い行ってみました。

そういえば、丸亀市の日帰り入浴施設の受付の人にお勧めのうどん屋さんを聞いてみたところ、丸亀・坂出市の他に高松では ”わら家” を教えてくれました。
その方は高松出身の人で、「高松だったらわら家だね!」というお墨付きをいただきました(笑)

 

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源平屋島古戦場

 

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この屋島に登る入口に「わら家」がありました。
入浴施設の受付の人が勧めてくれたうどん屋さんですね。

このお店は、”釜揚げうどん” 評判だそうです。

 

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釜揚げうどん460円

大きな徳利に熱々のつけ汁が入っていました。
やけどするくらい熱い徳利なので、縄を持ってそそいでいきます。
つけ汁のため味は濃くしっかりイリコ出汁が効いていますね~。
そばつゆと同じように少しだけつけて食べると、ちょうど良い感じにツルツルとイリコの香と共に味わえました。

 

「孤独のグルメ」2017大晦日SP瀬戸内出張編で高松市内のうどん屋さんが紹介されました。
昨年から四国旅を計画していた私たちは、このドラマを観て「高松に行ったらぜひこのうどん屋さんを訪れよう」と決めていました。

 

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ふらっと立ち寄ったうどん屋「松下製麺所」
主人公井之頭五郎(松重豊)は、セルフ方式ということから他のお客さんの様子を見ながら、なんとかうどんにありつくことができるシーンでした。

 

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「松下製麺所」

高松市内の幹線道路から入った静かな住宅街の一角にお店がありました。
店内には、孤独のグルメのシールが貼ってありました。

 

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ドラマで放映されたとおり、丼ぶりにうどんだけもらって自分で湯通ししてつゆを入れるしくみでした。
後は好みでトッピング。

 

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かけうどん1玉200円

あっさりしたつゆにツルツルの麺は、何かホッとする味わいでした。

 

今回の讃岐うどん旅では、西条市(愛媛)・観音寺市・善通寺市・丸亀市・坂出市・高松市で10軒のうどん屋さんを訪れました。
どの店でも美味しい本場の麺・つゆをいただくことができました。
また機会があったらブログでうどん談義してみたいものです(笑)

 

「四国くるま旅」 つづく

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