羅臼岳登山~その2
雪渓と花の百名山
早朝4時40分登山スタート。
この時期の羅臼岳の一番の気がかりは、大沢の雪渓です。
2週間前、斜里岳に登った時、頂上直下で出会った登山者から、「大沢の雪渓ではアイゼンが必要だよ」とのことでした。できれば10本アイゼンがベストと言われていました。
アイゼンといえば、チェーンスパイクしか持ってきていませんでした。これではちょっと不安があるので、小清水町にあるモンベルで購入してきました。
雑木林の中、鈴を鳴らしながら2時間ほど登っていくと、ようやく視界が広がってきました。
残念ながら雲が厚く覆っています。
積雪の重みでダケカンバがこんな形に曲がっていました。先日登った斜里岳と同じ光景です。
登山口から3時間、大沢の雪渓が現れました。思っていたより長い雪渓です。
ここで10本アイゼンを装着。最初は緩やかでしたが、雪渓の半分ほどから急斜面になってきました。
朝早かったのでガリガリの状態のところもありアイゼンは必須です。
途中、下山してきた登山者がいました。ずいぶん早い人だな~と思っていましたが、後で他の登山者が話していたことでは、アイゼンを持たずに来た方が雪渓を登ることを断念して引き返したとのことでした。
7月に入っての羅臼岳といっても登山の事前準備は必要ですね。
振り返ってみると雪渓を登り始めた場所が見えません。やはり急登だったんですね。
雪渓が終わり、しばらく登ると羅臼平に出ました。
ここでは多くの高山植物がありました。
エゾツガザクラ チングルマ
エゾコザクラ メアカンキンバイ
羅臼岳中腹から振り返って見た三ツ峰と国後島
羅臼岳1661m(日本百名山)
登山口から5時間、ようやく登頂できました。羅臼平からのガレ場の急登は厳しかったです。
岩場の頂上は意外と狭かったですね。
登頂後、続々と登山者が登ってきました。40分ほどの休憩と食事をしました。
知床連山 遠く斜里岳も見えました
眼下にオホーツク海と知床五湖(海岸線の白い部分)
10時20分下山 イソツツジ
キバナシャクナゲ ウコンウツギ
下山途中に晴れてきました。頂上で晴れてくれればと思いましたが、山ってこんなものですね。
ガサガサっと音がした時、まさか熊か!と思い立ちすくんでしまいました。
なんと登山道脇に鹿が出てきてホッとしました。草を食べはじめたのでゆっくり近づいてパチリ。
14時10分木下小屋に到着、所要時間9時間30分でした。
雪渓と花がきれいな羅臼岳でした。
これから夏山シーズンを迎え、多くの登山者を魅了する山ではないかと思いました。
なによりも「ヒグマ撃退スプレー」を使わなくてよかったです(笑)
「2018北海道ロングステイ」 つづく
>所要時間9時間30分でした。
北海道ロングステイ、満喫されていますね~!
私は本格的な登山の経験が無いですので、”9時間30分”と聞いただけで
ビックリしてしまいます。
15日~16日と尾瀬沼を歩いてきました。
(15日は道の駅山口温泉きらら289で車中泊をし、16日の7時30分より開始)
いや~~考えが甘かったです。大江湿原までの沼山峠のアップ・ダウンが
厳しく、帰りは何度となく休みました。(ウォーキングとはまったく違いますね)
私の横を10歳は年上の方々がスイスイと追い抜いて行きます。
話しかけると「早朝から既に燧ヶ岳(ひうちだけ)に登って来た」などと健脚
ぶりをアピールされてしまいました。
皆さんの体力には驚かされました。(私が”へたれ”だけかも・・・)
沼山バス亭から三平下までの往復7kmを4時間30分も要しました。
今日はふくらはぎや腿が筋肉痛です。
すーさん様は登山の翌日に筋肉痛は無いですよね?
ニッコウキスゲやノアザミが綺麗に咲いてました。
後輩さん
コメントありがとうございます。
尾瀬に行かれたんですね。
私も燧ケ岳に登った時、沼山峠から大江湿原を通ったことがあります。
その時、大江湿原のニッコウキスゲが見頃でした。
時期的には、ウォーキングにとってちょうど良い季節だったのではないかと思います。
どの山に行っても登山慣れしたシニアの方は皆さん本当に健脚ですね。
私の場合ほとんど筋肉痛はありません。
登山やウォーキングくらいしか取り柄がありませんから(笑)
>ニッコウキスゲやノアザミがきれいに咲いていました。
尾瀬できれいな花々が見られて本当に良かったと思いますよ。
こうした楽しみが次のウォーキングにつながっていくと思います。
またどこかに行かれた時の報告お知らせください。
私事ですが、昨日から今日にかけて稚内から利尻島に渡り、利尻岳に登ってきました。
この時のブログは後日アップしますので、また見てください。