食べ歩きシリーズ

著しく変化するラーメン事情

 

都内のラーメン事情はめまぐるしく変わっています。
最近ではラーメン、つけ麵ブームということで至る所にラーメン店が出店されてきています。

又、情報においてもものすごい勢いで進化してきているように思います。
特にSNSの普及により店舗の情報や友人同士などのコミュニケーションから簡単にグルメ情報を入手できる時代になってきています。
そんな情報を入手する手段としてラーメン好きオヤジも活用していますが（笑）

３０年ほど前からラーメン食べ歩きをしてきて、この業界の様変わりはやはり驚くばかりです。
もちろん素人のオタクですからウンチクなんて持ち合わせていません。
ただ好きなだけで美味しいラーメンに出会えば幸せを感じるだけなんです。

 

そんなことで、今回は特にこの業界の変化が最も激しい新宿で食べ歩きしてみました。
以前（けっこう昔？）新宿のラーメン店といえば、西口の「満来」や「麺屋武蔵」、3丁目の「佳花」などの老舗が有名どころでしたが、最近では出店が多すぎてよく分からなくなりました。

直近では、人気店の「風雲児」、「凪」にも行ってみましたが、最近の流行りなのか、かなり濃くのあるドロッとしたかつお節・煮干し系スープ（豚骨と魚介のダブルスープ）のラーメン、つけ麵が主流のようです。

ブログ　2017/4 魚介系濃厚つけ麵

 

 

えびそばと焼きあご塩味！

 

今回はそんな主流のスープとは一線を引いた　”えび”　と　”焼きあご”　をダシにしたラーメン店に行ってみました。
最近の濃いめのドロ系スープにはちょっと閉口してきている熟年オヤジですから、違ったスープを味わいたいという思いがあったからなんです。

 

　　

「えびそば一玄」　

このお店の特徴は店名のとおり　”えび”　をメインにしたスープです。
店のキャッチフレーズによれば、「紅い甘エビの旨みと風味を凝縮した渾身の一杯”　とありました。

店内の壁には有名人、タレントさんの色紙がズラリ掲示されていました。
ちょうど私が座った席の前には、お笑いタレントのくりぃむしちゅー有田哲平さんのサイン入り色紙がありました。
「へ～、結構皆さん来店しているんだな～」と。

 

一言でいって、”味はまるごとエビ、ぜ～んぶエビ”　という感じでした。
一般的なエビ風味という感覚ではなく、一口すすっただけで口の中は　”エビだらけ”　という感じでした。
キャッチフレーズの「凝縮」といった言葉がまさにそのとおりの表現でしたね。
エビ好きの人にとっては嬉しい一杯ではないでしょうか。

 

　　

スープはあっさりというよりちょっとドロッとした感じです。
凝縮されていることがうかがえます。

食べ終わってお店を出てから１０分ほどは口の中にエビの味と香が充満していました（笑）
たまにはこうしたこだわりのあるラーメンもいいものです。

 

歌舞伎町にある「焼きあご塩ら～麺　たかはし」は、西武新宿駅から徒歩一分の所にあります。
以前何度か通り過ぎながら、”焼きあご”　というフレーズに目が留まり気になっていたお店でした。

 

　　

ちょうど昼時だったので行列ができていました。
先日のとんかつ店「丸五」の一時間待ちはないだろうと思い７番目に並びました。

前述の「えびそば一玄」と同様、最近では洗練された店構えということもあって若い女性客にも人気があるようです。
昔はラーメン店といえば男子学生やサラリーマン、オヤジばかりの客層でしたが、最近ではその光景が大きく変わってきていますね。

 

　　

店のメッセージには、
焼きあご（トビウオ）を主体とした、数種類の魚介出汁を重ねています。上品で奥深い味わい高級食材「焼きあご」を、香味油にも、タレにも使用しまるでかじったかのように感じていただけるスープに仕上げました。

かなりこだわりのあるラーメンのようですね。
今流行りのかつお、煮干し系スープとは違った味が楽しめそうです。

 

一口すすると焼きあごの香りと味が口の中に広がってきました。
それにしても熱いですね～。あまりの熱さで舌がヤケドしそうです。ラードかな？よくわかりませんが。
”塩ら～麺”　を注文してアッサリしたスープを思い浮かべていましたが、実際はかなり濃い味に仕上がっていました。
今流行りのドロ系スープと同じように、インパクトのある濃いめのスープで若者をターゲットにしたラーメンなのかもしれません。

 

味の好みは人それぞれです。
そして、歳を重ねるにつれその好みも変化してくるのでしょうか。
そんなことを思いながら、俺も歳をとったのかな～と・・・。