義父の施設入居 (2)

「サービス付き高齢者住宅」に入居

 

この間、義母の特別養護老人ホーム(特養)、実母のグループホームへの入居に関わってきました。                                     そして、5月から義父が「サービス付き高齢者住宅」に入居しました。
既婚者の場合、在宅介護・施設入居、どちらにしてもお互いの両親が健在であれば、将来4人の介護に関わる機会があります。
そういう意味では、誰でも大なり小なり何らかのかたちで親の介護と向き合うことになります。

 

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増設中の新興住宅地の中にある「サービス付き高齢者住宅」に入居しました。
新しくできたばかりでしたので建物はきれいで、まだ数部屋の空きがありました。

 

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日当たりの良い食堂兼リビング       個室のトイレ

このサービス付き高齢者住宅は、家賃・光熱費・管理費・食費(3食)で約13万円。
その他、デイサービス(介護保険利用)を含めて合計で月額15万円前後になります。
デイサービスの通所介護施設は、この建物の向かい側にあります。(同施設が運営)
週2回、道路を隔てたこの通所介護施設に歩いて行くことになりました。

 

入居の持ち込み用品

 

先月から義父の高齢者住宅入居に向けての準備を進めてきました。
今まで、実母と義母の入居を経験してきたことから、その準備についてはスムーズに行うことができました。

入居するための持ち込み生活用品は、意外と少ないものです。
どのような施設でもベット、洗面台、収納、カーテン、エアコン(個室であればトイレなど)が付いています。                                持ち込み用品としては衣類がほとんどで、布団、洗面化粧用品、テレビ、その他身の回り品といったところでしょう。                               又、愛用の椅子や机、趣味用品、思い出の品などがプラスされる程度です。

持ち込み用品は、今まで住んでいた住居にある物(電化製品や家財道具など)の物量を100とした場合、多分1%にも満たないと思います。
ちょっと極端な比較ですが、それだけ少ない生活用品でも十分に過ごすことができるということです。                                    考えてみれば、私たちが今住んでいる家にある物のほとんどが使われない、使っていない物ばかりだということを改めて実感するばかりでした。
又、子どもが巣立っていった後は夫婦二人だけの生活になり、使用されていない部屋があるのではないでしょうか。そこにも多くの使われない物があると思います。
家族の思い出の品ということでなかなか処分できないものですが・・・。

今回、義父の施設入居のため半日ほどかけて持ち込みリストを整理しました。
翌日は、レンタカー(ワゴン車)を借りて搬出し、施設の部屋に搬入しました。
母の時もそうでしたが、持ち込み用品が少ないので事前に準備(リストアップ)しておけば1日で終わる作業です。                                       たいへんなのは、両実家とも残った家財道具や細かな生活用品などの処分や整理です。

 

親の施設入居と断捨離

 

断捨離という言葉があります。
今まで他人事のように思っていました。私は、退職後に不要な物を重さにして数百Kg廃棄しました。それでも今暮らしている家の全ての家財道具や生活用品の物量に比べれば、廃棄した物は多分1%にも満たないと思います。                                それだけ使われていない物、処分できるのに廃棄されていない物がたくさんあります。
親の家(実家)に限らず、私たちの家においても何かキッカケがないと思い切って整理できないと思いました。

義父が入居したことで、これから誰も住まない実家の家財道具などの整理があります。
整理といってもほとんどが廃棄になると思います。
2ケ月前、一人暮らしだった母がグループホームに入居した時も同じように整理しました。兄や義姉と共に整理した後、大量の廃棄物が出ました。
まだ全て終わっていませんが、義父の家の場合も同じようにこれから徐々に進めていこうと義弟と話し合っています。

この間、母や義父母の介護を通してわかったことは、認知症の有無に限らず高齢になればなるほどいろいろな面で判断能力が低下してくることでした。
施設入居は、まだ自立して生活できている状態の時に本人の意思で入居する場合を除き、入居するしないの判断は、ほとんど周りの家族によるものだと思います。
と同時に、家に残してきた家財道具や生活用品などの整理、処分においても、本人の判断では出来ない状態になっている場合がほとんどだと思います。
このことは、3人の施設入居を経験してきたことでよくわかりました。                        一般的に親が亡くなった時、施設に入居した時、残された実家の家や家財道具など全て、家族(子ども達)が整理、処分することになります。

今回、母や義父の施設入居を通して感じたことは、近い将来自分たちが介護を受ける立場になった時、そして、いろいろな面で判断能力が低下してくる現実を目の当たりにして、これからのことは、自分たちが判断できる内に決めて実行しておこうということでした。
まだ先のことだ、まだ大丈夫だと思っていても、いつかは何らかのかたちで判断しなければならない時が必ずきます。                             まだ実行に移さなくてもその気持ちは持ち続けていきたいと思いました

自分の物は自分の手で整理、処分したいと思います。
残された物を家族(子ども達)が整理、処分するにしても、少しでもその量は最小限にしておいた方が良いと思いました。そういう意味でも断捨離は、これから生活していく上で頭に入れておくことのひとつだと、親の介護と施設入居をとおして感じたことでした。

断:入ってくるいらない物を断つ。
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
離:物への執着から離れる。
※ウィキペディアより

よく考えてみると、毎日使っている物、季節ごとによく着る物、登山やくるま旅で持っていく物などほとんど限られています。
その他、下駄箱を開けると何年も履いていない靴がたくさんあります。
又、あれば便利、なければないで済むような物もありますね。
これを機会に処分したいと思いました。

先日、兄からメールがきました。
「家を片づけていたら、お前の子ども頃の物や写真が出てきた。今度来た時見ておいてくれ」という内容でした。

先日、義父の家の片づけをしていた時、押し入れの中から一冊のアルバムが出てきました。片づけをそっちのけで一枚一枚そのアルバムのページをめくってみました。
義父母の若い時の写真、子ども(妻や義弟)の幼い頃の写真、私たちの結婚式、そして孫たちの写真でした。                                 今度、義父の施設に行った時、このアルバムを持っていこうと思います

特に思い出の品や個人的な物は、やはり自分の判断でどうするか決めておきたいです。

 

2 thoughts on “義父の施設入居 (2)

  1. 断捨離は必要ですね。

    子供の頃は年末に大掃除をしていたので、おふくろがタンスや押入れに敷く包装紙を溜めこんでいました。そのため私も貧乏性で、捨てるより貯め込む方が多い性格を受け継いでしまいました。
    すーさんが言うように要らないものが多いですよね。なければ生活できないものは少なく、あったら便利と言うものがほとんどのように思われます。
    実際ロングステイやちょっと暮らしに行く時は、夫婦でキャリーバック二つですが、それでも暮らせると言うことが、よ~く分かります。

    でも親の遺品は考えさせられます。親父は趣味で8ミリ映画をやっていたので、その作品や機器類が押入れを占領しています。昨年の兄妹会で処分する承諾を得たのですが、踏ん切りがつかずにいたところ、フイルムから酢酸のような臭いがしてきました。
    これを機に親の物を片付け、続いて私の物も片付けたいと思います。

    1. Rockyさん

      お久しぶりです。
      先日はありがとうございました。たいへん楽しい時間を過ごすことができました。又、北海道ロングステイ情報も役立ちました。来年になると思いますが、この情報を基に計画しています。

      「もったいない」という意識が先にたち、なかなか整理、処分が進みません。日本人特有のものでしょうか。
      私たちの血に物を大切にするという文化が根付いているのでしょか。
      特に親の世代の人たちは物がない時代に生まれ育ったため、そうした意識があると思います。

      最近、「物への執着」がだんだん薄れてきました。新しい機能的な物が出てきても新たに買い替えるという意識はほとんどありません。
      退職後収入がないということもありますが、それ以上に「物へのこだわり」がなくなってきたような気がします。
      あれば便利、なければないで済むといった感じですね。

      コメントありがとうございました。
      これからも近況報告がてらコメントいただければと思います。

      追伸
      来週から南紀方面へくるま旅にでかけます。またブログにアップしますのでお立ち寄りください。    

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