今年、日本百名山20座を目標

 

山旅に出かけると日本百名山を目指す多くの登山者と出会う機会があります。
北は北海道から、南は九州から北アルプスや南アルプスを目指してやって来る登山者が、こんなにも多いのかと驚かされます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして、同じ志を持つ登山者たちとの熱い語らいは、時間の経つのを忘れてしまうほど深く思い出に残るものです。

さて、今年の登山計画は、日本の中部エリア（北・南・中央アルプス）と東北エリアの中で、まだ未踏の百名山を中心にプランを立てました。
来年以降に北海道・九州・四国に行こうと考えています。
百の頂を目指すだけの登山であれば、短時間・短距離のピークハントで済みますが、それでは登山の面白さや醍醐味が味わえないと思っています。
ひとつの山でも複数ある登山ルートから登ってみたい登山道を選択したり、稜線をつないで峰から峰を縦走するルートもあります。又、あえて先を急がず山小屋泊をしながら登山者同士の語らいやゆっくり景色を楽しむことも登山の魅力だと思います。　　　　　　　　　　　そういう意味では、登頂はあくまで結果であって、プランを含めたその過程をいかに楽しむかだと思います。

今年のメインの山旅は二つあります。
ひとつは「南アルプス縦走」です。
南アルプスの最南端にある光岳から北上しながら北岳まで3千m級の日本百名山7座を踏破していく10日間の山旅です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南アルプスは、北アルプスに比べ登山口までのアクセスに時間がかかること、山小屋が少ないため食料や水、シュラフなどの装備が必要になります。（避難小屋泊などのため）
このため充分な準備と体力が要求され、今年最大のチャレンジになると思います。

 

　　

昨年、北岳～間ノ岳～農鳥岳の白根三山縦走した時の南アルプス一望。

 

もうひとつは、「海抜0mからの剱岳」です。
海抜0mからの登頂は、一昨年の鳥海山、昨年の富士山に続き三度目になります。
剱岳は以前に登っていますが、今回は富山湾からスタートして早月尾根を登り頂上に至るコースです。下山は、裏剱を周り黒部峡谷下ノ廊下をたどって欅平に下りるコースです。
こちらも6日間のハードな登山になりますが、登頂だけが目的でない楽しい山旅になりそうです。

 

　　

2016年7月　南アルプス縦走計画　　　　　　　2016年8月　海抜0mからの剱岳計画

 

勇気と感動、そしてロマン～グレートトラバース

 

アドベンチャーレーサーの田中陽希さんの2014年日本百名山人力踏破、2015年二百名山人力踏破のグレートトラバースは、多くのハイカーに勇気と感動、そしてロマンを与えてくれたと思います。私もその一人です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　登山やトレッキングを愛好する人たちでなくても多くの方々がご存じだと思います。
彼の超人的な体力と目標達成に向けた意志の強さには、単なる山登りでない一人の人間のロマンを感じさせてくれます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　想像を絶するこのドラマは、視聴者にその時だけの感動を与えてくれるだけではなく、夢をも抱かせてくれました。

2月23日NHKBSプレミアム「グレートトラバース2　ゴール達成スペシャル」が放映されました。視聴された方もいらっしゃると思います。

 

　　

今回の放送では、一年前にガンを発症した女性が、闘病中にグレートトラバースの番組を観て「生きる勇気をもらった。こういうチャレンジしている姿を見ると私も頑張れると思った」と言っていたことがたいへん印象的でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして、田中陽希さんが「自分の挑戦が誰かの力になっている」とコメントされていました。

 

　　

視聴者にとっては、人それぞれいろいろな想いがあると思います。
言葉だけではなく、行動によって達成してきたことに大きな価値があると思います。
視聴者のいろいろな想いがあって「生きる勇気をもらった」ことにつながっているのではないでしょうか。私も同じような想いです。　　　　　　　　　　　　

今年60歳になります。まだまだチャレンジしたいことがたくさんあります。
60歳オヤジの小さなロマンですが、もう歳だからなんて言ってはいられません。