春の山菜を求めて~秩父奥武蔵へ
この時期になると大好きな「ふきのとう」が食べたくなります。 20数年前、友人6家族で近場の秩父方面に1泊2日の小旅行にでかけました。その時泊まった民宿でふきのとうの天ぷらと自家製ふき味噌が出され、その美味しさに感動したことは今でも忘れられません。以来山菜の天ぷらが好物になり、この時期になるとどうしても気になってしまいます。 3月に入るとスーパーなどで春の山菜がパックに詰められ陳列されています。特にたらの芽やふきのとうなどは高額な値段で販売されちょっと手が出ません。又、こうして販売されている山菜類は、見た目ではわかりませんが収穫されてから日が経っているので鮮度が落ちています。採れたての山菜と比較すればずいぶん違うものです。エグミがなく、ほろ苦さと香りがあり甘味も感じられます。 これから生たけのこもシーズンを迎えます。掘ったばかりのたけのこは、生でさしみとしてそのまま食べられ実に美味しいものです。七輪なんか持ってその場で軽く焼いて食べたりしてもいいものですね。なんとぜいたくなことか!そんなことはなかなかできるものではありません。 しかし、そんな採れたての新鮮な山菜類は、ちょっと足を伸ばして山里の道の駅や沿道の野菜直売所などで販売されています。これは間違いなくスーパーと違って鮮度ある山菜ですから今では簡単に手に入れることができます。
ということで、今回は春の山菜も念頭に入れて秩父の山に登ってきました。 奥武蔵の主峰といえば武甲山ですが、秩父市内から少し車を走らせれば山里から仰ぎ見ることができる「熊倉山」があります。この山は武甲山よりもなんと123m高い標高1427mもある高峰です。このため3月中旬頃まで頂上付近は雪でおおわれ早春の時期なかなか登ることが困難な山です。ようやく雪解けも終わりポカポカの日よりを狙って出かけてみました。
秩父線白久駅から出発します。車を駐車する場所がないので近くの空き地に停めさせてもらいました。城山コース登山口まで約1時間ほど林道を登っていきます。途中、ふきのとうが芽を出していないかキョロキョロ探しながら歩きましたが、残念ながらその群生を見つけることができませんでした。
本格的な登山口から頂上まで2時間ほとんど登りっぱなしです。距離にしてたった2.5kmですが標高差820mもあり急登が続きます。(駅からの標高差は1120mでした)
いくつかの小ピークがありアップダウンの激しい登山道です。落ち葉の下は凍結しているので慎重に歩かないと滑って転倒してしまいます。
奥多摩の主峰 雲取山(日本百名山) 奥武蔵の主峰 武甲山(二百名山)
奥秩父の名峰 両神山(日本百名山) なんと浅間山?まで遠望できました
下山後、帰路の途中沿道から仰ぎ見る武甲山と秩父鉄道。この日3月28日は土曜日だったのでSL列車が走っていました。週末だけSL列車が走っているようですが、残念ながら写真に収めることができませんでした。
春の山菜天ぷらを食す!
登山中に山菜がゲットできなかったので、途中の「道の駅あらかわ」に立ち寄り新鮮な採れたての山菜を購入しました。
写真左:左から菜の花、ふきのとう、たんぽぽの3種類です。1パック120円ですから安いですね。さっそく天ぷらにしてみました。揚げたてのアツアツにちょっと塩を振って食せば、ほんのりとした春の香りが口の中に広がっていきます。あ~なんと幸せなことか!
ふき味噌(1パック420円)も販売されていたので購入しました。ちょっと苦味のある独特の香りがなんともいえません。ご飯にのせて食べれば美味しいですね。 これからの時期、小川のほとりや河川敷、畑周辺にふきのとうが出てきます。今度は自家製のふき味噌を作ってみようかと思います。残りの山菜でパスタも作ってみました。
春を迎えこれからの季節はいよいよ山歩きに最適な時期です。鮮やかな新緑の香りを楽しみながら登山ができます。さて、次はもう少し高い山に登ってみようかと思います。
熊倉山の地図とコースタイムはヤマレコに投稿しました。興味のある方はこちらを。 ヤマレコ熊倉山