富士山が目の前に見える山
頂上からは見渡す限り日本の名峰がズラリ!
ようやく春らしく暖かくなってきた今日この頃、ご近所の庭先や農園、山里には梅の花が咲きはじめました。 今年に入り近場の奥多摩や奥武蔵の山に登って、夏山に向けてのトレーニングがてら楽しんできましたが、イマイチ眺望の点で物足りなさがありました。感動的な景色を眺められる高い山は、まだまだ雪深く私の技量ではとても無理です。そんな中、以前より狙っていたのが三ツ峠山(山梨)です。
そろそろ大丈夫かなと思っていました。
なぜこの山かというと、なんといっても目の前にそびえる富士山をはじめ、日本の名だたる名峰が眺望できることです。又、なぜこの時期なのかというと、暖かくなり雪解けが進み登山がしやすくなること、空気が澄んでいることで遠くの景色が良くみえることです。 毎度のことですが先週から天気予報とにらめっこ。3月5日の関東地方は晴れのち曇りの予報で午前中が勝負かなと思いながら行ってきました!
三ツ峠山1785m頂上から(最高峰の開運山より)
登っている途中から左方向から雲の筋が出てきたのがわかったので、ちょっと急いで頂上からの雲一つない富士山を撮ろうと思いましたが残念!少し遅かったです。
左後方:南アルプス連峰 右後方:八ヶ岳
登山口から登りはじめた途中からの三ツ峠山。三つの峰があることから名づけられたようです。
富士山の見える山といえば数多くあります。最近では箱根の金時山など山ガールや一般の観光客などには人気がありますね。その他にも神奈川では丹沢山をはじめ大山からの眺望は素晴らしいです。
又、東京都では高尾山、陣馬山なんかは超有名です。
やっぱり登山の醍醐味は、苦労して登った頂上やその途中からの感動的な景色だと思います。景色=富士山はやっぱり不動ですね。北アルプスで日本を代表する名峰に登った時でも「富士山が見える!」という感動は、その場の登山者全員の共通したものです。 ヤマケイ富士山の見える山に行こう!
「富士山の見える山」をキーワードにした時、三ツ峠山の特徴は、なんといっても標高の高さと近距離です。富士山までの距離は約22Kmと最も近く大きく見えます。更に前方にさえぎるものがないので迫力があります。これから雪解けの春から初夏にかけてはハイキングが楽しめます。 開運の山 三ツ峠山
今回の登山ルートは、上記地図の赤線のとおり三ツ峠駅近くのグリーンセンターに駐車して登山口から頂上を目指し、下山は河口湖(カチカチ山)までの尾根を下ってくるコースです。帰りは、富士急行線の河口湖駅から三ツ峠駅まで乗車して駐車場まで戻ってきました。
6:30 早朝の三ツ峠山 7:00 麓の登山口に駐車していざ出発
珍しい一枚岩の渓流沿いに登山道が続きます。目指す三ツ峠山が見えてきました。
登っていくとようやく富士山が! 途中から雪道にかわっていきます
八十八大師 いよいよ岩峰が目の前に
自然の美しさに見惚れます
頂上直下の岩壁。ロッククライミングのメッカだそうです。映画「岳」のロケでも使われたようです。振り返れば富士の雄姿が一望です!クライミングしながらじゃ、ゆっくり見れないよね。
10:30 頂上1785m。360度の大パノラマ! 頂上では私ひとりでしたが、しばらくすると中年の登山者が登ってきたので写真を撮っていただきました。その方も山好きでしたので山談義がはじまっちゃいました。話していると懐かしい故郷の静岡弁(特に中部地区の語尾に特徴がある話し方)だったのでお住まいを聞いたところなんと隣町でした!
更に現在高校生の息子さんが私と同じ高校でした!つまり私の後輩ということです。世間は広いようで狭いものですね。
八ヶ岳(中央:最高峰の赤岳) 金峰山などの奥秩父の山並み
富士山をバックに最高の一杯ですね! ついでにチキンラーメンでランチタイム
山小屋 四季楽園 下山途中、振り返った雪の三ツ峠山
天上山公園カチカチ山に向け下山しましたが、なんとトレースが全くありません。今日このルートを登ってきた登山者はいないようで、下山した方もいないようです。下山はアイゼンを付けて、真っ白な雪道を気持ち良く歩くことができました!でも登山道がわかりずらいのでちょっぴり不安でした。
小さな足跡がたくさんあります。う~ん、これはどんな動物の足跡かな?カモシカとうさぎさんかな?熊の足跡ではないようです。よかった~。
実際の登山道はこんな感じです ようやくカチカチ山に到着(河口湖)
富士急ハイランドが見えます ここからロープェイで降りました
富士急行線河口湖駅から車が置いてある三ツ峠駅まで乗車(1番線) 2番線に富士山の絵が描いてある可愛い電車が停まっていたのでパチリ。
乗車した電車の車両間にのれんがかかっていました。これも珍しい光景です。途中、富士山駅がありました。へ~富士山駅ってあるんだ~。
下山途中、若い外国人男性の二人組に出会いました。彼らはロープを使って超急こう配な斜面を登ってきたところでした。こんな所に登山道なんてあるのか?と地図で調べたらありました。どうやら道に迷ったらしかったので下山の道順を教えてあげました。と言っても私も同じ方向だったので一緒に下山しました。
「YOUは何しに日本へ」って聞こうかな?と思ったけど、当然観光だよね。富士山をバックに撮ったスマホの写真を見せてもらいながら片言の英語(単語を並べただけ)で和気あいあいと三人で下山してきました。 今度はカチカチ山に着くとほとんどの観光客が中国人でした!日本人観光客を探すのに一苦労なくらいです。更に、河口湖駅にはアジア系から白人まで多くの外国人観光客がいました。特に最近日本の観光地に外国人が多いと聞いていましたが、実際に経験してみるとすごいですね。
と言うことで、ここ2ケ月近隣の奥多摩、奥武蔵の低山で悶々としていましたが、迫力ある富士山と大パノラマを見て久しぶりにスッキリした気分で楽しんできました。
現在はまだ雪が多いですが、本格的な春から新緑の頃にかけてはハイキングとして楽しめる山です。ぜひおすすめします。
ヤマレコ山行記録掲載「三ツ峠山」
ヤマレコでは、地図標高、コースタイムも記載してあります。内容は同じですが興味のある方は見てね!