高校同窓会 (後編)

「思い出の歌」93曲中

上位6曲が4割の数を占めた!

 

「この曲を聴くとあの頃に戻れる思い出の歌を2曲挙げてください」
そう問われたら、あなたはどんな歌を思い浮かべますか?

こうした歌には思い出にまつわるエピソードがあるのではないでしょうか。
それはその人にとって「あの場面がよみがえってくる」「淡い初恋の気持ち」だったりします。
今回の企画では、そんなエピソードも寄せられたのでベスト5の歌とともに紹介したいと思います。

 

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学生街の喫茶店」
大学のすぐ近くに曲のモデルとなった「LEMON」という喫茶店がありました。当時の〇〇市はやたらと喫茶店が多く、帰宅前に一服してから帰るという実に大らかな時代でした。青春の蹉跌と刎頸の友を得た甘苦い高校時代でした。

「翼をください」
入学した年、16HRのクラス歌として、授業終了後に皆で歌いました。林間学校でも全員で合唱したことを今でも忘れません。「♬この大空に翼を広げ」のサビを口ずさむと夢が広がっていく高校生活でした。

昭和の時代、私たちの町には確かに喫茶店がたくさんありました。今ではカフェと言いますが。
高校生の分際で喫茶店に入ることさえありませんでしたが、今だから言えるエピソードですね。
それも「一服?」(笑)

「翼をください」は、1971年にフォークグループの「赤い鳥」が歌って大ヒットした名曲ですね。
その後、小・中学校の教科書にも載ったようです。今でも歌い継がれています。

 

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第3位は「遠い世界に」でした。

高一の体育祭の後、学校全生徒でフォークダンスをした後で、先輩のフォークグループの伴奏で「遠い世界に」を大合唱した青春の思い出のひとつです。

思い出の曲は、やはり修学旅行ですね。初めて渡った四国の旅情とシャボン玉のような淡い青春の一ページが蘇ってきます。

あの頃はフォークダンスを踊った記憶があります。女子と手をつなぐのがちょっと照れくさかったですね。思いを寄せる子が近くなってくると胸がドキドキした思いは、男子ならば誰もが経験したのではないでしょうか。
高校時代は特に先輩の存在が大きかったように思えます。文化祭の時は先輩たちが体育館や講堂でフォークグループを結成して歌っていました。何か憧れのような気持ちになりました。

 

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第2位は「心の旅」でした。

心の旅は、当時柔道部の合宿で夏に〇〇に行った時流行っていた思い出の曲です。

修学旅行のバスの中で皆で歌った曲です。今では考えられない昭和の風景ですよね。

チューリップの心の旅はそのような恋に憧れていた年頃でした。

この曲は、私たちが高校入学した年(1973年)に発表された歌でした。この歌の歌詞に「汽車」という言葉があります。今では汽車ではなく電車と言うのでしょうが、何か昭和を感じる言い方で懐かしいです。
そういえば、なごり雪も「♬汽車を待つ君の横で僕は」と、あの時代の歌は物語は汽車でした。

高校三年を迎え、これから社会に出て将来を考えたり、又、東京や大阪、名古屋など大都市に進学する時期でした。汽車に乗って故郷を離れていくような郷愁を感じる詩とメロディーだったんですね。

 

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第1位は「神田川」でした。

高校時代、カセットテープが擦り切れるほど聴きました。その後大学を卒業して知り合った彼女と近くの銭湯によく通いました。この曲を聴くと一気にあの時代に戻れます。そんな彼女は43年間連れ添った今のカミサンです。

深夜放送を聴きながら徹マンをやった高校時代です。パックインミュージックでこうせつが必ず「神田川」を流していました。この曲は高校時代のよき思い出の歌です。

このエピソードにもあるように、「カセットテープ」「銭湯」「徹マン」「パックインミュージック」も昭和を彷彿させる言葉ですね。※徹マン:徹夜マージャン
先ほどの「喫茶店で一服」や「徹マン」も今だから話せる懐かしい思い出の場面だと思います。

 

以上、ベスト5(6曲)でした。
今回多くの思い出の歌が出されました。その中でこの6曲が全体の4割を占める数が集まりました。それだけ皆の心に残る歌だったと思います。

これらの歌には共通した点があるように思えます。それぞれの歌をもう一度口ずさんで考えてみると、それは「歌詞の内容」に気づきます。
これは当時の歌全体にいえるのかもしれませんが、「歌詞の内容が日常生活の物語になっている」点だと思います。
これらの曲を歌うとその物語が頭の中に浮んできます。それは単純な一場面なのかもしれませんが、なぜか「そうなんだよな~」「そうだったよな」など自分に置き換えたり、それに近い気持ちや憧れだったりしたのではないでしょうか。
だからこそ深く思い出に残る歌なんだと思います。

 

今回の同窓会では、「思い出の歌」企画をやってみました。
皆が久しぶりに顔を合わせそれぞれが近況報告などの話に夢中になりました。そして、これらの曲が流れたことで一気にあの頃に戻れました。

卒業して半世紀経ち、誰もが「酸いも甘いも」経験してきました。
そんな中で笑いあえる再会はとても良かったと思いました。

 

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「高校同窓会」おわり

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