山ツツジと新緑まばゆい季節
深田久弥終焉の地へ
昨年10月、鳥取の伯耆大山登頂を果たし日本百名山を達成しました。
この日本百名山を選定した深田久弥が、1971年3月21日登山中に倒れ急逝したのが茅ケ岳(かやがたけ)でした。以来、茅ケ岳は深田久弥の終焉の地として記念公園が造られ、毎年4月に「深田祭」が行われています。
日本百名山は、その著書発売(1964年)以降多くの登山者に影響を及ぼし、幾多の登山ブームのキッカケにもなりました。半世紀以上経った今でも百を目指す登山者は後を絶ちません。
私も15年以上かけて百座を登りましたが、その時々の登山では必ずといっていいほど多くの百名山巡礼者?たちとの出会いがありました。そうした体験が「後を絶たない」と言い切ることができる証拠でもあります。
一期一会であっても ”お互いの共通の目標” は、一気に親しみを感じさせ、時を忘れるほど山談義に夢中になることも多々ありました。
日本百名山の選定は、日本の百の山をただ選んだだけではなく、そこを目指す何十万、いや何百万人もの人たちに影響を与えたこと、更にそれらの人々のコミュニケーションの輪までつなげたと思うと、とてつもない力があったのではないかと思えてなりません。
GW明けの新緑まばゆい時季に登山仲間5人と共に茅ケ岳に登ってきました。
茅ケ岳登山口駐車場
中央高速道韮崎ICから車で20分ほどの所に茅ケ岳登山口があります。首都圏から高速道を使えばかなりアクセスの良い場所です。
登山口には「韮崎市民バス」の停留所がありました。中央本線の韮崎駅からバスでも来れるようです。
電車を使った登山も便利ということで、韮崎市も「深田記念公園」と登山観光に力を入れていることが覗えます。
駐車場から5分ほどの所に「深田記念公園」がありました。
石碑には深田久弥の「百の頂に百の喜びあり」の名言が刻み込まれていました。
登山口からはしばらくの間なだらかな登山道を進みましたが、次第に急こう配になりました。この時季の新緑と山ツツジがとても印象的でした。
登山道に咲いていたイワカガミ、ニリンソウ、フデリンドウ。
頂上直下にある深田久弥終焉の地。登山中にこの場所で倒れお亡くなりになったそうです。
茅ケ岳頂上1704m
天気も良かったことから八ヶ岳、南アルプス、奥秩父の山並みが一望できました。眼下には甲府盆地が広がっていました。
富士山眺望
頂上からは数多くの日本百名山を望むことができました。
富士山をはじめ北岳、間ノ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、赤石岳、鳳凰三山、八ヶ岳、金峰山、瑞牆山、更には北アルプスの山並みまで・・・。
茅ケ岳は日本百名山眺望にふさわしい山ですね。
頂上の山ツツジのつぼみとミツバツツジの群生
わが国の目ぼしい山にすべて登り、その中から百名山を選んでみようと思いついたのは、戦争前のことであった。その頃ある山岳雑誌に「日本百名山」と題して二十五座ぐらいまで連載したが、雑誌が廃刊になったのでそれきりでやんだ。しかし、私は山に関しては執念深いから、戦後再び志を継いで、還暦の年にそれを達成した。
「日本百名山」後記より
深田久弥が帝大の頃から本格的に登山を始めたのが大正時代だったようです。今から100年以上も前です。戦前から戦後にかけて蓄積してきた登山体験と山の思い出が、著書「日本百名山」に集約されたということです。
ここで驚くことは、著書に書かれている内容がまったく色あせることなく今でも新鮮に読むことができることです。山の形や登山中に望む景色、更にそこに自生する高山植物など変わっていません。
だからこそ、登山愛好者にこの「日本百名山」が読まれ親しまれるものなんでしょう。
これからも多くの百名山達成を目指す登山者たちが出てくるでしょう。
ただ登頂の数を稼ぐことなく、この「日本百名山」の書籍を読んで登れば更なる山への想いと魅力が広がっていくと思います。
お久し振りです。
ふでりんどう、いわかがみ、ニリンソウが可愛いです。
登山には良い季節になりましたね。
生き物にも会うことでしょう。小動物なら良いですが
熊さんはちょっと怖いですね。
私の姉も山への思いは尽きないようで、今週は四国の山に3泊4日で
行くそうです。
冬の時期は富士山の見えるところの山に登るようで
田貫湖の国民休暇村がお気に入りのようです。
今、姉は74歳ですが元気ですよ。これからも山登りをするそうです。
すーさんもどうぞお体に気を付けて大いに人生を楽しんでくださいね。
次回の登山の報告を楽しみにしています。
Roseさん
お久しぶりです。お元気そうでなによりです。
本当に登山にはいい季節ですね。最近はこの時季猛暑と言われる天気が続いています。
例年ですと近場の奥多摩や奥武蔵あたりは一年で最も賑わう時季ですが、この暑さではどうなんでしょうか。
今回の茅ケ岳登山も暑い日差しの中でした。頂上の気温は20℃でしたからちょうど良い気候でした。ただ下山した時はかなり暑かったです。
お姉さまはお元気で登山されていますね。四国の山といえば石鎚山と剣山でしょうか。
どちらも登山道は整備されていて頂上からの眺めはとてもいいです。
74歳といっても登山を趣味にしていることから健康なお身体だと思います。年齢に関係なく気力・好奇心が健康を維持しているのではないでしょうか。
コメントありがとうございました。